劇場公開日 2019年5月24日

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「注意!これは新興宗教団体の作った映画です。」歎異抄をひらく 仁さんの映画レビュー(感想・評価)

2.0注意!これは新興宗教団体の作った映画です。

2019年6月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

仏教に関する映画で、宗派は真宗の亜種である浄土真宗。
ですがそのさらに亜種の「浄土真宗親鸞会」という新興宗教に関係しています。
この映画で親鸞や仏教、真宗などに興味を持ってもくれぐれもバックに控えるこの団体に関わらないようにしてください。

法話をする大抵のお寺は、昔から伝わる仏教の知恵や教えを分かり易く現代の人に合わせて教えるものですが
親鸞会は高森教祖の教えが全てです、間違っていようが高森さんの話を否定する者は批難されます。

高森さんの話が合えば聞いていればいいでしょうが
私は彼になんの魅力も感じないし恩義も感じない、凄いとも素晴らしいとも思わない。
個人的に法話も下手くそだと思います。
時代錯誤な例え話をバカの一つ覚えのように繰り返して、自分の趣味や考え方に合わせようとするつまんない授業です。
私は二度と聞きたくないし、縁者にしつこく勧められる度うんざりするのでむしろ彼が大嫌いで鬱陶しくなっていきます。

しかし私は真宗や浄土真宗、親鸞の言っていることが間違っているとか意味がないとは思わないので
もっと別のお寺や団体を探して教えを聞いてみようと思います。
みなさんもこの内容やこの団体の教えが全てだとは思わないでください。

ちなみに映画の出来は最悪です。
脚本に教祖が口出しし過ぎたせいで起承転結になっていないです。
辻褄が合わないと思う点はおそらく教祖が口出しして変えさせたのでしょう。
しかしこの映画の親鸞の言っていることに疑問を持つ台詞や、
最後の晩年親鸞と壮年の唯円の会話などは良かったです。
これらは映画製作に関わった専門的センスのある方のおかげでしょう。これに敬意を表して星2です。

仁