「【”これは私の誰も読まない日記・・” 日常に起きる何気ない出来事を優しい視点で描き出した作品。醸し出される温かい雰囲気がとても良い作品でもある。】」甘いお酒でうがい NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”これは私の誰も読まない日記・・” 日常に起きる何気ない出来事を優しい視点で描き出した作品。醸し出される温かい雰囲気がとても良い作品でもある。】
-佳子(松雪泰子)は独身の書籍関係の仕事をしている会社員。
独り暮らしの生活の中で起きる細やかな出来事(それは、ちょっと嬉しいことであったり、切ないことであったり・・)を愛おしむように生きている。-
・年配の女性がガラケーで一生懸命メールを打つ姿を優しく見つめる佳子の姿
・職業の椅子の脚が壊れた時の佳子のがっかりした姿
・帰宅時、ふと逆の方向の電車に乗ってみたり・・
・電車のホームで年配の小柄な女性の後ろに並んだ時の”母を想う”佳子の言葉
・無くなったと思っていたお気に入りのピアスをソファーの中から偶然見つけた時の細やかな喜びをかみしめる姿
等々、よくぞここまで、日常の細やかな出来事を佳子の心象に映し出したなあ、と思ってしまった程の優れた脚本が素晴らしい。
・職場の後輩 ”若林ちゃん”(黒木華:明るく、少し天然で先輩である佳子を気遣う、心優しい女性を好演している。)は、いつも彼女を大切にしている。その多くのシーンが良い。例えば、佳子の誕生日を翌日に”直感で”知り、怒りながら蕎麦を啜る姿。
ー”お祝いしたかったのに・・。” その気持ちだけで、嬉しいよね・・。-
・そして、佳子が年齢が二回りも下の”岡本くん”(清水尋也)と、少しずつ距離を縮める過程も自然に描かれており、良い。
ー二人の価値観が似ている事が上手く描かれている・・。食べ物屋や新居の選択基準(新しい部屋より、少し古いが綺麗な部屋を選ぶところ)など。-
<佳子の心の機微を優しいトーンで、囁くように流れる佳子自身のモノローグが印象的な作品。鑑賞後、暖かい気持ちになれる作品でもある。>
M座のは、半券を切って応募だったので、手元に記録は残せたんですよ。私はさっさと棄ててしまいますが、コレクターの気持ちは解ります。最近は深酒しなくなりましたが、昔からどれだけ飲んでも数値は平均値から微動打にしない、最強の肝臓を持ってます。秘訣は食べながら呑むこと。アルコールを分解するためには水と塩と砂糖が必要だとか…〆のお茶漬けやラーメンは理にかなってるらしい…