劇場公開日 2019年11月8日

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「想定外の感動。デリケートをポップに描く群像劇。」生理ちゃん 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5想定外の感動。デリケートをポップに描く群像劇。

2020年1月25日
PCから投稿

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【賛否両論チェック】
賛:女性の日々の苦労を男性が知る非常にイイ機会。不器用な女性達が一歩踏み出していく姿にも、予想外に感動させられる。
否:どうしてもデリケートなテーマなので、その辺の好き嫌いは致し方ないところか。下ネタも少しあり。

 「生理」という本来とってもデリケートなテーマを、擬人化してポップに描いた本作。その姿を通して、女性の皆様の日々の大変さが伝わってくるので、男性としてはその苦労そのものを知ることは出来なくても、理解しようとすることは必要だなと改めて痛感させられます。
 そんな生理ちゃん達が紡いでいくのは、恋愛に不器用な女性達の群像劇。個人的には、自分を虐げ続けていたりほのストーリーで、不覚にも泣いてしまいました。
「そろそろ自分に呪いをかけるのやめなよ。」
っていう生理ちゃんのセリフは、まさに名言だと思います。
 そうした頑張り続けるヒロイン達の傍らにいつもいて、時に悩ませたり時に励ましたりして、それでいて
「仕事ですから。」
と淡々としている生理ちゃんに、次第にほっこりさせられてしまうのも、また不思議なところでもあります(笑)。
 下ネタもあるので、デートや家族サービスで観るのは難があるかも知れませんが、決して避けては通れないテーマでもありますので、女性の皆様は勿論、男性も必見の作品といえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド