「エンドロールが終わるまで動けなかった。」シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢 はるさんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールが終わるまで動けなかった。
人の心の底深くを見抜ける女性が存在したのだ。
それだけで充分だ。
周りの風潮に流されず黙り続ける男。自分の気持ちを口にできない男。世の中の人々は後者を選び、彼を嘲笑い僕はまだ大丈夫だと安心する。他者と比較することでしか自己評価できない。どちらが不器用なのか分からなくてなってしまう。
夫を亡くしたばかりの彼女がシュヴァルに話しかけたあと友達に彼のことについて話をするシーンに釘付けになった。
絶好調の時には人は集まって来る。でも、大切なのは自分がどん底にいる時、誰が側にいるのか…
この映画はそんな大切なことを感じさせてくれた。
やはり生きていくうえで大切なことは女が教えてくれる。
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