「世界中の全ての…」パリの家族たち ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
世界中の全ての…
いろいろなエッセンスや対比があって、世界中の全ての女性と女性のハートをもった人(男性)に向けたメッセージだと思う。
女性大統領で母親というのはかなり稀有だが、この映画の中に出てくる登場人物の抱える悩みや葛藤は、世界中どこでも共通のことのように思える。
僕は男性で、心も男性だが、この映画は、世界中の、そうした女性や女性の心を持った人への賛歌だと思う。
子育てが終わった母親も、
母親として奮闘中の女性も、
母親になろうとしている女性も、
母親になるのに臆病になっている女性も、ためらっている女性も、
母親になるのを諦めた女性も、
養子を迎えようとしている女性も、
いつまでも女性らしくありたいと願っている母親も、
遠く離れて暮らす子供に想いを馳せ辛い仕事をしている異国から来た母親も、
母親に感謝しつつも母親を終の住処に見送ろうとしている女性も、
そして、これらに該当するかもしれない女性の心を持った人も…だ。
女性や女性のハートを持った人には、この映画のエールが届けば良い。
男性や男性のハートを持った人は、こんな悩みや葛藤があるのだということを頭の片隅に入れれば良い。
大統領アンヌの言葉は、多くの人の心に届くものだろう。
世界は多様化したというが、こうした女性や人の悩み・葛藤は結構似ていて、実は、分かり合えるところが逆に多いのではないか。
多様化しても、案外世界はシンプルだったりするのだ。
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