ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうたのレビュー・感想・評価
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レコードショップでのライブ最高
2000年のハイフィデリティが大好きな自分としては、アップデートした類似作品という感じがして最高だった。ストーリーどうこうより、劇中の歌のクオリティが全て高すぎて、歌唱力も含めて、フェスで優良バンド発掘した雰囲気になる。サンプラーとか駆使して作曲する過程からムネアツ。トニコレットが頭抱えて盛り上がってるシーン最高。
曲だけでも観る価値あり
ダメでしょ…
いや、ずっと雰囲気は良かったし、娘の恋愛エピソードも良い。だけどずっとパパが自分の夢を娘に押しつけてたかと思ったら、最後は乗っ取っちゃったじゃん。ダメでしょ、そりゃ…
自分的にはストーリーがまったくダメでした…
愛と優しさと音楽に溢れた世界
夢、現実、人生、愛、友情、恋愛、親子、家族。
それら全てに、いつも音楽が寄り添っている。
経済状況、進路、恋愛、親の老化。ごく普通の人生に、誰もが感じている不安や生き辛さが影を落としている。
けれども、それらは重く深刻には描かれない。登場人物は皆、優しく愛情に満ちている。
おとぎ話のような大魔法は起こらないけれど、手に余らない程の幸せと、少しの夢を糧にして、人々は現実を生きていく。
甘くも苦くもなりすぎないバランスが心地よく、身の丈に合ったやり方で、自分らしく現実を生きる為の一歩を踏み出す、勇気と希望をを与えてくれる。
感情を大きく揺さぶられ、泣いて笑って驚いて考えて…も、映画の醍醐味ではあるが、時には、少しだけ気を楽にして、そっと背中を押してくれる、こんなサプリメントのような作品も良い。
前に進むために
ハーツ・ビートだから?娘のサムは医学生になる為の勉強をしているが、それがいつも心臓の勉強なんだ、なんか笑える。
娘と父は付かず離れず程よい関係。
稼業のレコード屋さんが上手く行かず閉店する事になって父は少し淋しい。娘とセッションして出来た曲をネットにアップしてみたら好感触で…レコード屋さん閉店のその日にお店でライブをするというお話し。
ハーツ・ビート・ラウドの歌詞の詳細を聞いて、父が娘に『ガールフレンド?それともボーイフレンド?』と尋ねる…順番逆じゃない?というか娘の事をちゃんと理解していて、判っていたのかな?
17年やったお店を閉めるのは淋しいけど、変わらないと、前に進む為に…ってところでグッときて泣けた。まさにこのタイミングで自分の実生活とシンクロして…こちとら35年だしね、レコード屋さんじゃないけど。勝手に私を励ます映画や‼と私的に感動した。
トニ・コレットが大家さんとして出演していたが、珍しく普通の女性の役でした。
大忙しの仕事終わりに、お腹いっぱいの状態で見に行ったのがよくないの...
音楽がgood
タイトル曲がイカしてる、小品だけど、ほっこりする佳作
小品だけど、ほっこりする佳作。タイトル曲がイカしてる音楽映画。
音楽祭としても有名な"サウス・バイ・サウスウエスト"の映画祭部門にも出品されたほか、インディペンデント映画の祭典であるサンダンス映画祭でも話題となった。
ニューヨークのブルックリンでアナログレコード店を営むフランクは、元バンドマン。フランクは早く妻を亡くし、娘のサムを男手ひとつで育て上げた。しかし医大に進学するほど優秀なサムは、ニューヨークを離れようとしていた。また17年も続けてきたレコード店も、時代の変化に抗えず、フランクはついに廃業を決意をしていた。
ある日、フランクは勉強中のサムの邪魔をして、一緒につくった曲を自宅でレコーディングする。その曲をサムに内緒でSpotifyにアップロードすると、瞬く間に大反響となる。
レコードデビューのオファーまで持ち込まれ、元バンドマンの父は、一人はしゃぐ。しかし、サムは進学のことや恋愛の悩みでそれどころではない。自宅を離れるのも、父と距離を置きたいという年頃の思いがあった。
"子離れ"、"親離れ"といったテーマとともに、音楽で結ばれた父娘の絆の強さと、家族としての旅立ちを描く。
しれっとサムの恋愛が同性愛だったりするのは、ニューヨークロケの本作らしい一面。
場末のレコード店を舞台にしたり、Spotifyをきっかけにするなど、音楽流通の変化も織り込んでいる。
(2019/6/11/ヒューマントラストシネマ渋谷/ビスタ/字幕:神田直美)
後味爽やかな父と娘の物語
音を重ねる度に
親子も深くなって、より結びつきが強く、深くなっていく感じがしましたね。サムは作曲や歌の才能もあり、親にも一目置かれ愛され、「彼女」にも大いに好かれこれからが楽しみな女性ですね。
誰がため
Everything must go
娘のジェンダーを自然に認める父親が好き。
ニューヨークブルックリンのレッドフックBrooklyn, Red Hook地域に子供っぽい父親と住む娘の物語。ハーツ・ビート・ラウドという曲を二人でガレージバンドを使って作って いるシーンが親子関係の良さを見せていて好きだ。母親を癌で失って二人は肩を寄せ合って細々と生きているが、音楽という共通点、音楽という母親が残したレガシー、が残っているから父と娘の結びつきはもっと固い。父はレッドフックで残りの人生を送ろうとしているが、娘はカルフォルニア州のUCLAのプリメド(米国の医者になるコースは大学で4年間勉強(プリメド)して、卒業して試験に合格してから医学部に入る。だから医学部ではない。)で医者になる勉強をするためこの地を離れる。好みの映画ではないが、親子関係、ガールフレンドとの結びつき、音楽など考えるときっとこの映画は一般社会の皆に好まれるだろう。
ここで鑑賞者にとって大切な暗示がある。それは、父親がガールフレンドがいるか?ボーイフレンドがいるか?と娘に聞くシーンだ。ガールフレンドがいると知った父親の自然な受け入れ方が素晴らしい。娘のジェンダーの問題に対して自然に認めて、異常干渉をしないところが父親の素晴らしさ。これを見逃さないでほしい。
意外や意外、テッド・ダンソンご出演。
オーブニングロールが終わるやいなや、♪Summer noon I can always stay.....で始まるSummer noon (Tweedy:バンド名)
Excuse me.
.............
I don't think you can smoke inside.
You buy something, I'll put out.
............いったん店の外に出た客が、戻ってきて
Hi.See that?
Just bought that album on Amazon
for less money than you charge here.
You're a dick head. Bye.
冒頭のフランクの客に対する態度からこの店の経営状態がわかるのだが、もちろん、ブルックリンのレコード店が舞台になるので、心地よい音楽が、映画を邪魔しないものとなっている。
余談として、監督のブレット・ヘイリーがYouTubeでこの映画に対する思いを出演者と共に語っていたのだが、その顔を見ると、ひげ面で主演のニック・オファーマンも同じ、それとカメオ出演しているジェフ・トゥイーディーもひげ面でしかもパディントンのように帽子もかぶっている。その上、いつもダンディなテッド・ダンソンも珍しく髭をはやしている。
熊のプーさんのようなフランク、娘想いでいて、その娘サム役が、とてもキュートなカーシー・クレモンズ、二人がお互いに思いやる関係を中心に個人的には、ヒョウヒョウトした役なら彼の右に出るものはいない、テッド・ダンソン。このサイト映画.comが一般の視聴者からあまり情報として使われていないのがよくわかるのは、テッド・ダンソンと言えば11年続いたシットコム「Cheers(1982)」、彼の役者人生を確立させたと言っていいもので、これを載せてないとは、トホホ......。
ラストの娘とのセッション、レスポールギターの音色、"何故?店を閉めちゃうの?"とついつい思ってしまっている自分がいる。
映画情報サイト、RogerEbert.com「ブルックリンの親娘をじっくりと見守っているように描いている物語が、音楽ディオのように自由な感情で満たされている。」また、ある映画ファンの方は「この映画は、ミュージシャンがもたらす喜びという贈り物としてだけでなく、娘と父親の絆を祝うものとなっている。」と語っている。
それと例えば、映画「ホンモノの気持ち」(2018)にも登場したCigarettes After Sexによる"Apocalypse"、そしてこの映画、自宅やレストラン、もちろんフランクのレコード店"レッド・フック"すべてにおいて雰囲気抜群!!
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