転がるビー玉のレビュー・感想・評価
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愛ちゃん達のシェアハウス? 机の上に「ウッドストック」「BEETL...
愛ちゃん達のシェアハウス?
机の上に「ウッドストック」「BEETLE」、「イメルダ・メイ」のCDが並ぶ。
僕は都会は所謂田舎よりも好きだが、お金が無いと生きていけないね。
もっとも、お金があっても生きていくのが田舎だよ。
「あなたの強味はなんですか?」って聞くと、彼女は「えっ、強味って?」と聞き返す。男は「強みです。他の人に負けない事」なんかこのインタビューする男の態度と強みの解釈で、この映画の程度が分かった。相変わらずの下北沢地雷映画の様だ。
そう言えば、編集者の女性の編集部長に「昼ご飯何しますか?」と聞くと「ウ◯バーでなんか頼んでおいて」と答える。「タイアップ」で具体的な企業名出す事になっているの?
チグハグすぎるおバカな会話。
「私、東京にいるだけで満足している」って横浜の郊外出身の人には絶対に言わない。
高卒でフリーターやって、数年も経たない内に、路上ライブやる羽目になったり、浮気したり、酒飲んでばかりいるんだったら、大学くらい行け!って言いたい。こんな奴らが「75歳になったら死んで下さい。」とは考えないだろう。
魅力があって、隠れた“強み”を持った逸材は一人もいないと感じる。
演出する制作者側も含めて。
3人であっても、もう少し部屋を片付けて、各自のコンセプトを持って、生活してもらいたい。これでは、ヤ◯ダ電機前のドン◯キホ◯テみたいだ。
カメラマンが出てくるが、髭くらいそれ。かっこよくない。モデルもキャメラマンも軽佻浮薄でもできる。だから、「一所懸命やれ」って言っているわけでしょ。あと、20分もある。
ちょっと前まで、死んだ祖母の小岩の家の風景の夢をよく見ていたが、映画を見て、旅行へ行って、本を読んだり、公園を散歩するようになったら、夢なんか見なくなった。勿論、亡父、亡母が枕に立つ事もない、もっとも、彼女達の見る夢は違うか。僕の夢とは違うね。だから、20歳代で夢なんか決めずに「夢を育む」事が大事だと思うが。彼女達はオーディションに受かった側なんだから、俯瞰してほざいているに過ぎない。こんな日本の映画界なんか足蹴りして、脱日入欧すべきなのだ。酒飲むか、花火とは予定調和。
あと9分。断捨離せよ。この部屋に無い不自然な物に気が付いた。
テレビ!だよー。
ビー玉は球体であっても、地面が水平なら、転がらない。渋谷を象徴して渋谷をディスっているのかなぁ。歌詞を聞いた限りではそれもない。
ビー玉が転がったって事はこの物件は瑕疵物件。追い出される時に訴訟すれば、もっと良い所に住める。
【再開発が進む渋谷の片隅にある、古い家の床が少し傾いている部屋に住む3人の夢を追う女性達の姿を描く。】
ー 共同生活する、愛(吉川愛)、瑞穂(荻原みのり)、恵梨香(今泉佑唯)はそれぞれ、ファッションモデル、ミュージシャンなど夢がある。但し、そんなに簡単に夢は叶わない・・。ー
・3人の主役の女性の人物造形が、尺の関係もあるのかもしれないが、浅いため、物語に深みが出て来ない。
・夢を叶えるために、日々がもがきながら、悩みながら過ごす姿は、若き女優さん達が、きちんと演じている。
<都市再開発の波を受けて、三か月後には退去しなければいけない部屋で共同生活を送る、三人の若き女性の姿を、もう少し深みを持たせて描いて欲しかったなあ、と思った作品。
辛口で、すいません・・。>
欠けているのはビー玉よりもテーマそのものな気がする
夜ふかしのお供に選んで鑑賞。変わりゆく渋谷の景色と彼女たちを包んで運ぶ展開は好きだけど、特筆している点は少なかった印象。
魅惑的な映像美に対比するような、3人の立ち位置。今のままでいいとは思っていないが、変わり方も変わりようも分からない。結果として、あの家が全てだったとも言えないし、空白が空白になっていなかったような気がして、噛み砕けないまま終わってしまった。個々の演技とかそれぞれの境遇みたいなモノは確かに輝いているんだけど、それが生ききっている気もしない。でも、ラストに向けて手向けられた思い出のような描き方は嫌いじゃない。だから言うほど悪くは思っていない。
あと、キャストが豪華だこと。主演の3人はもちろん、神尾楓珠に徳永えり、田辺桃子に河合優実(気付けなかった…)と、ワンシーンにしてはトーンが付きすぎるキャスティング。観ていて楽しかったけどね。
また、面白いのは、まだ建設中の渋谷が舞台ということ。パルコも工事していて、ミヤシタパークは建設中。当たり前のようにフラッと飲みに行ったりクラブに行ったり。可愛げのない言い方をすれば、押さえているところは押さえている。ただ、舞台だけに成り代わっていたのも事実なので難しいところ。
ボーッと観ていた割には引き込まれたけど、思ったよりリターンは少なかったかな。テーマがボヤケちゃった、に尽きる気がする。
楽しめたのは映画館でみかけたポスターくらい
転がるキン玉といえば安田大サーカスの団長だがこれはビー玉である
タイトルのビー玉はあまり出ないが彼女たち3人が転がる欠けたビー玉ということか
東北ではフォーラム系の映画館で上映されていて観ようと思ったが観るのを忘れてしまった
NYLON JAPANというファッション誌の15周年プロジェクトらしい
そういう雑誌の愛読者向きの映画だろう
その点では自分は理想的なお客さんではない
東京で夢見る女の子3人の物語だが片田舎に住む特に夢がない野暮天には共感どころか楽しむことさえできなかった
現代的でお洒落な小津安二郎作品を観てるようだ
企画段階で自分には向いていない
だからこそ脚本だって映画的に面白くしようがない
女子のファッションを楽しむための映画だろう
生き方もファッションだ
だがそれが若さのためなのか薄っぺらい
映画として致命的なのはユーモアのかけらもなければハラハラドキドキもない
政治的でもないし漫画原作でもないのでレビューにパヨクとかオタクが湧いてこないだけまだマシだが
女性はともかく男性で特に好きな女優が出ているわけでもなくこの映画を楽しめる人は尊敬する
個性的なアクの強い男たちに花を添えてこそ光る若手女優の皆さんだ
東映3人娘の丘さとみ桜町弘子大川恵子メインで当時現代劇をやったらヒットしただろうか
美人さんばかり出てくる
ファッション誌の意向かもしれないがキャスティングプロデューサーが無能だ
秋田に最近行ったが秋田美人なんて1人もいなかった
美人はみんな夢を追い求めて東京に行くんだろう
モデル志望の女の子が横浜出身という設定はがっかりだ
当然神奈川の横浜であって青森の横浜ではあるまい
こういう話なら出身地が関東でしかも横浜じゃダメなんだ
上京して頑張る女子なら東京から離れていないと
せめて福島とか新潟とか三重くらいじゃないと応援できない
スターになった人たちもいるがそういった方々は例外でストリートミュージシャンは鬱陶しいので基本的に嫌いだ
都会ではよく見かけるが田舎では見たことがない
なぜだろう
書いているうち見つかるだろうとあえて長所を探ってみたが特にそれはなかった
好きな人には申し訳ないが自分にとっては駄作としか言いようがない
宇賀那監督の他の作品も観てみようと思った
好きな映画です
渋谷の再開発指定地域の安い物件でルームシェアをしている3人の女の子が、それぞれ悩みを抱えつつも楽しく暮らしている
そんなある日、予定していた再開発が始まるとなって、3ヶ月以内に退去を命じられるといった内容
本当にいい映画だった
3人の特徴がストイック、メンヘラ、愛嬌といった感じで女性の3つの分野が揃ってるからすごくリアルだった
なんだろう、終始エモかった
退去しないといけないと知ってから、みんな今まで仕事関係で抱えてたものが吹き出す感じとか
メンヘラの子が浮気してる彼氏に泣きながら迫るシーンとか辛かったけど、それが逆に良かったり
3人泣きながら抱き合うシーンとか泣けた
ああいう名物なコンビニ店員が意外と日常のささやかな楽しみだったりするんだよなーと思った
あと、1日に映画を2本見るのはもうやめにしよう
どちらか一方があんまり面白くないことが多いし、無意識に比べてしまうから
主題歌がたまたま俺の好きなきのこ帝国のボーカルの佐藤さんだった
とてもよかった
とても良かった!
女子3人の夢と現実の描写
モデルに憧れてオーディションを受け続ける
自分なりに一生懸命なんだけど、経験不足や表現下手などで、他人から軽く見られる
音楽の道を目指してるも、親からの仕送りで何不自由なく暮らしてて、どこへ行っていいかわからない優しい子
仕事や恋愛、何をやっても上手くいかず、ついつい八つ当たりしてしまう喜怒哀楽激しい自由人
こう言うのを観て
お友達ごっこって言う人もいるけど
皆んなそれぞれ自分では頑張ってる
その時
その瞬間
明日を考えながら泣いて笑って…
でもそれで良いんじゃない?
答えなんか直ぐに出ないもん
偶然や必然、出会いやチャンスで道も変わり、考え方もかわる
一生懸命に悩んで出して来たなら、その時、今が一番イイ自分
失敗なんてない
失敗は学び
本当に失敗と言うのなら、それは「何もしない事」
だから沢山、失敗して悩んで挫折して…
たくさんの経験があるのなら、いつか大切な人を助けてあげられる
美術や衣装、色彩のコントラストなど、とても綺麗で良かったです
女子も可愛い子ばかりだったし、シェアしてる部屋も可愛かった!
夢の途中
ここ数年渋谷の駅近くを歩いていると、いつも工事をしていて一体この街はいつ完成するんだろうと思う。
再開発が進んでるかと思えば、山手線から見える景色にはこれでいいのかと思えるぐらい荒れた場所があったりする。
そんな不思議な街だが、個人的には渋谷は結構好きだ。
音楽や芸術の分野で夢見て東京にやって来た若者にとっては、スタジオが充実していて芸能事務所も多いので魅力的で刺激のある街だと思う。
夢がある分、現実を突きつけられる残酷な街でもあるのだが。
さて、この映画の主人公は再開発で取り壊されるまでの期間限定でシェアハウスをしている愛、瑞穂、恵梨香の三人。
それぞれに夢を追い求めて渋谷の街に繰り出すが、いずれもまだ形にはなっていない夢の途中にいる。
好きでもない仕事を毎日続けるのもしんどいが、叶うか分からない夢を追い続けるのも同じくらいにしんどい。
好きなことをしているから良いよね、と周りは言うかもしれないが、好きなことだからこそ言い訳が出来ないのだ。
そして劇中で「憧れのままやっていても夢は叶わないよ」というような台詞があるが、夢を叶えるということは夢を現実のものにしなければいけないわけで、それもやっぱりしんどいことなのである。
夢を何とか形にしようともがいている彼女らの姿に共感出来る人もいるだろうし、所詮社会を知らない若者の一時のお遊びと冷めた目で見る人もいるだろう。
中途半端に見えるかもしれないけれど、これが夢を追い求める人の大半でリアルな姿なのだと思った。
特に真新しい内容でもドラマチックな話でもないので、この映画が好きかどうかは登場人物をどれくらい愛せるかどうかだと思った。
個人的には三人のキャラクターがそれぞれに違っていて、とても魅力的に感じたのと、気持ちが晴れない時にほんの少しのビタミン剤ぐらいの元気を貰ったようなので、作品としては良かったと思う。
恵梨香の歌を毎度歩道橋の上で熱心に聴いているサラリーマン役の山中崇が色々と気になった。
雰囲気映画
ストーリーを説明するような脚本じゃないから、演出と演技が大変なのね。それで役者は、そこまで芝居がうまくない。だからなんか浮いたシーンが多いんだよね。
映像は凝っていて、若干、蜷川実花っぽいんだけど、もちろん及ばないの。
はじめ吉川愛と今泉佑唯の見分けがつかなくて、自分で驚いちゃった。「三人の話なのに、どうして二人しか出てこないんだろう」とか思ってた。年取るとアイドルがみんな同じ顔に見えてくるんだけど、その能力がここで発動しちゃったよ。
まあ、こちらの事情だけではなく、キャラに違いがあんまないんだよね。だから見分け付かなかったんだけど。
みんなそれで、歌手を目指し、モデルを目指し、ファッション雑誌編集の下働きをし、夢を目指してる感じだが、なかなかそうもいかないと。だよね。ひどいことも起きますと。だよね。でも、頑張ってくんだよ三人。ですよねっていう映画だった。
脚本は言葉足らずにして雰囲気出して、撮りたいシーンを突然挿入してくるからちょっと流れも悪いけど、良くある感じで観てはいられるかな。
こういう映画を
万人受けしないのはわかります。
話しがあまり無い映画。淡々とした映画。
ただ、同じような感情を持つ、持ったことがある女の子には響きまくる映画。
若いからこそある哀愁や葛藤をお洒落な映像の中で溢れんばかりに表現していて釘付けになりました。
私は大好きです、こういう映画を待ってました。
☆☆☆★★(ちょい甘) 簡単に。 映画の中で「(3人で)シェアして...
☆☆☆★★(ちょい甘)
簡単に。
映画の中で「(3人で)シェアしているのに何だか寂しいんだよね」…と言った台詞があった。
いわゆる、都会に生きる孤独な女の子達のあるあるは共感を呼ぶのだろう…ってのは予想が付くのですが。でも、観ているこちらとしては。何分にも男なだけに…。スクリーンに映る〝三者三様〟の物語に、今ひとつ理解出来ずにいた…のが正直なところ。
後半になって、このシェアハウスを出て行かないとならなくなり。友情を確かめる辺りからの流れには、映画が描こうとしていた思いを感じられて、やっと面白さを感じて来たところで映画は終了してしまった感じでした。
主題歌はなかなか良かった。
2020年2月9日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン3
欠けてるビー玉
再開発で取り壊しが決まっているが故に安く住めるマンションの一室で共同生活を送る20代女性3人の話。
仕送りを貰って曲をつくり歩道橋の上で弾き語る子。
バイトをしながら自身の売りも考えず単にオーディションを受け続けるモデル志望の子。
出版社で小間使いをしながら、はっきりしない男にハマる子。
作中で少し触れていたけど、必死にやってる感じがなく、何となく日々暮らしているだけにしかみえないし、指摘されて何か変わる訳でもないし。
一人だけは若干のやさぐれ感と変化らしきものがあったけど、他には特に何もない漠然としたこうなったら良いなあ程度の意識しかない若い女の子の日常をみせるばかり。
映画ですよね?
なんとなく、漫然と生きている普通の人の日常をみせられただけに感じて響かず。
どこに転がるか判らないって、先ずはどこかに向けてちゃんと転がそうとしなくちゃね。
もがく映画
この映画を、「面白いか?」と聞かれたら、自信を持って面白いと答えられないかもしれません。
この映画、大きな事件は起こらないんですよね。
いや、住んでる場所を追い出されるというのは、大事件でしょうけど。
だけど、人生における決断を迫られるポイントの一つという感じで、映画全体がその様な状況でもがく若者を描いているので、それだけが大事件といった感じではないんですね。
なので、この映画は大きな波が無いんですよ。
小さな波が続いている間に、映画が終わってしまう感じで。
それでも、小さな波でも打ち寄せられる側は微妙に変化する様に、主人公たちも悩みもがき、少しずつ変化していくんですね。
ただ、この映画の場合は、そこまで明確な変化は見せてくれないんですけど。
だからこそ、少しずつ変化を見せる主人公たちを演じる役者さんが、重要になってくると思うんです。
そう言った意味では、萩原さんと吉川さんをキャスティング出来た事が大きかったんじゃないかな。
そこに、今泉さんが上手く嵌まる事で、三人の表情もさることながら、醸し出す距離感みたいな物が良かったと思います。
それから、三人に絡む脇の役者さん達も良いんです。
人物像が掘り下げられているわけではないのですが、各シーンの表情が良いから、向こう側に有る物を想像したくなるんですよね。
それと、舞台が渋谷なので人が多いですね。
なので、背景に日常を過ごす人々がいるシーンが、多くなっていたかも。
これ、上手いコントラストじゃないでしょうか。
若い時独特のもがき苦しみ、周りの日常の人々から取り残される様な感覚を、上手く出せていた気がします。
ある程度年を取ると、その日常の人々にも抱えている物が有るのが、分かってくるのですが。
やっぱり、この映画面白いかも。
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