劇場公開日 2020年2月7日

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「楽しめたのは映画館でみかけたポスターくらい」転がるビー玉 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0楽しめたのは映画館でみかけたポスターくらい

2020年12月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

転がるキン玉といえば安田大サーカスの団長だがこれはビー玉である
タイトルのビー玉はあまり出ないが彼女たち3人が転がる欠けたビー玉ということか
東北ではフォーラム系の映画館で上映されていて観ようと思ったが観るのを忘れてしまった
NYLON JAPANというファッション誌の15周年プロジェクトらしい
そういう雑誌の愛読者向きの映画だろう
その点では自分は理想的なお客さんではない
東京で夢見る女の子3人の物語だが片田舎に住む特に夢がない野暮天には共感どころか楽しむことさえできなかった
現代的でお洒落な小津安二郎作品を観てるようだ
企画段階で自分には向いていない
だからこそ脚本だって映画的に面白くしようがない
女子のファッションを楽しむための映画だろう
生き方もファッションだ
だがそれが若さのためなのか薄っぺらい
映画として致命的なのはユーモアのかけらもなければハラハラドキドキもない
政治的でもないし漫画原作でもないのでレビューにパヨクとかオタクが湧いてこないだけまだマシだが

女性はともかく男性で特に好きな女優が出ているわけでもなくこの映画を楽しめる人は尊敬する

個性的なアクの強い男たちに花を添えてこそ光る若手女優の皆さんだ
東映3人娘の丘さとみ桜町弘子大川恵子メインで当時現代劇をやったらヒットしただろうか

美人さんばかり出てくる
ファッション誌の意向かもしれないがキャスティングプロデューサーが無能だ
秋田に最近行ったが秋田美人なんて1人もいなかった
美人はみんな夢を追い求めて東京に行くんだろう

モデル志望の女の子が横浜出身という設定はがっかりだ
当然神奈川の横浜であって青森の横浜ではあるまい
こういう話なら出身地が関東でしかも横浜じゃダメなんだ
上京して頑張る女子なら東京から離れていないと
せめて福島とか新潟とか三重くらいじゃないと応援できない

スターになった人たちもいるがそういった方々は例外でストリートミュージシャンは鬱陶しいので基本的に嫌いだ
都会ではよく見かけるが田舎では見たことがない
なぜだろう

書いているうち見つかるだろうとあえて長所を探ってみたが特にそれはなかった
好きな人には申し訳ないが自分にとっては駄作としか言いようがない

宇賀那監督の他の作品も観てみようと思った

野川新栄