「実直すぎるほど実直な記録映画」作兵衛さんと日本を掘る regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
実直すぎるほど実直な記録映画
明治から昭和40年代まで日本のエネルギーの基幹産業として支えるも、徐々に衰退していった炭鉱業を追った、ドキュメンタリーとして実直な内容。
常に死の危険と闘いながら日々炭まみれになって働く者の生活ぶりを、元炭鉱夫が遺した稚拙ながらも生気に満ちた画で見ていく。
記録映画としての側面が強いため、正直言ってドラマ性に欠けるのは致し方ないが、令和へと元号が変わる中で、風化しつつある明治、大正、昭和と続いてきた歴史を遺す意味でも、製作した意義はあったと思う。
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