「やってまえ!!!と声に出してた」アンダー・ユア・ベッド(2019) senaさんの映画レビュー(感想・評価)
やってまえ!!!と声に出してた
下記ネタバレ有りです。
まず、暴力表現がまあまあきついので、観てみようかなと思っているかたは、少し覚悟が必要だと思います。私は千尋が暴力を受けている間、あまりにも痛そうで心が折れかけました。千尋を演じた女優さん(西川可奈子さん)の演技力が良いのもありますが、観ていて本当に辛かったです。
内容は、30歳を迎える主人公三井(高良健吾さん)が、学生時代に初めて名前を呼んでくれた千尋に執着し、興信所に頼んで場所を特定してもらい(そんなことできるの?)、久しぶりにひと目見ようと会いに行ったら、そこにはクソ最低外道DV夫のせいで変わり果てた千尋がいて…というストーカーラブサスペンスでした。
これだけ聞くとストーカーをする三井が、気持ち悪くて最低な男のようですが、ストーカーを超えてくるクソ最低外道DV夫がいるので、まるで三井がヒーローのように見えてきます。
盗聴、盗撮、住居侵入、ストーカー行為の役満ですが、クソ最低外道DV夫のおかげで、一旦気にならなくなります。
愛のためなら何をしてもいいわけではないですし、顔がかっこいいからストーカーしても良いわけでもないですし、正当化できる行為ではないのですが、三井にはただひたすら千尋を想う気持ちがあるので、私としては応援したくなりました。
クソ最低外道DV夫が映るたびに、頼む!!そのまま!!そのまま殴れ!!!!ころせ!、!!と拳を突き出し応援していました。きっとみんな思う。
時々入る三井のモノローグや、千尋のモノローグが好きでした。千尋が三井(三井からだとは知らない)お花楽しみにしてたの嬉しかったなあ。
後、お風呂のシーンも三井の優しさといじらしさを感じられて好きです。ほんっとーーーにあんな状態の千尋をお風呂に置き去りにしたクソ最低外道DV夫には、マジで寝ている口に脱脂綿つめこんだあげく、上からスライム流し込んでやれ。
そして映画なので仕方ないのですが、なぜこの手の映画って扉を開ける前に誰なのか確認しないのでしょうね?
三井の過去や、クソ最低外道DV夫のたまにいう匂わせ台詞、千尋の最後の表情、すごく引き込まれた作品でした。
正しくはないけど、間違ってなかったと三井に言いたいです。
この後千尋と三井がどうなるか、それはわかりませんが、二人でグッピーを見に行けたらいいなと思いました。
今日からベットの下がちょっと怖い