アンダー・ユア・ベッド(2019)のレビュー・感想・評価
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君の声で僕の名を呼んで
幼き頃、夏の暑い車内に閉じ込められて危うく命を落とすところだった直人。父親は息子のことをすっかり忘れていたという。それからというもの彼は人生でだれからも存在を認知されず忘れ去られる存在として孤独に生きてきた。
しかし大学生活でのある日、初めて自分の名を呼ぶ声を聴く。同じ教室の佐々木千尋だった。自分の名を呼んでもらったことなどもはや記憶にさえなかった直人は千尋に淡い恋心を抱く。
だが、千尋とはそれきりで、すでに11年の月日が流れていた。思い立って直人は千尋の行方を探し当てるが、そこで再会した千尋はあのころとは別人のような荒んだ表情をしていた。
千尋の身にいったい何があったのか、直人は仕事を辞めて彼女の生活圏に店を借りて、グッピーショップをオープンさせながら彼女を見守ることにする。すると間もなく彼女が夫から酷いDVを受けていることを知る。
彼女への募る思い。妄想は膨らむ一方だ。無料でグッピーの飼育セットを提供することで彼女の家にうまく入り込んだ彼はすかさずスペアキーを作り、頻繫に彼女の家を出入りしては彼女を見守りつつ、グッピーの世話をしたり子供をあやしたりしていた。
千尋も家の中に誰かがいる気配を感じ取り、まるでそれが自分を見守ってくれているかのような安心感のようなものを感じていた。
しかし夫によるDVはますますエスカレートし、家を出た千尋だったがすぐに連れ戻されてしまう。
包丁で千尋を刺そうとする夫の背後から直人はスタンガンをあてて間一髪千尋を救う。夫を殺害した直人はそのまま交番に出頭する。これでいいのだ、自分は誰の記憶にも残らない、あの孤独なアロワナ男と同じグッピー男なのだ、もう終わりにしよう。
しかしその時、彼の名を呼ぶ声が聞こえる。千尋は思い出したのだ、11年前にたった一度きりコーヒーを飲んだ直人のことを。そしてもう彼のことをけして忘れることはないだろう。彼女の心の襞に彼という存在は縫い込まれたのだから。
直人の本当の人生はこれから始まる。
平たく言えば直人がしていたことはまんまストーカーなんだけどそれが結果的にいい方に転んだということで善因善果ではなくて悪因善果ということでおあとがよろしいようで。
サイコパス旦那に千尋が刺されそうになった時、背後から現れた直人はダークヒーローみたいでかっこよかったな。じらしにじらされていただけにカタルシスを得られた。
吉田恵輔監督の「なま夏」のような作品かと思いきや、家に上がり込んでグッピーの世話をしてたり赤ん坊をあやしてたりと、ウォン・カーウァイの「恋する惑星」を思い出した。
男が恋する女性に一方的に抱くどろどろした情念のようなものを見事にエンタメに昇華させた予想を裏切る良作だった。
ちなみに女性の皆さんはDV男とストーカー男どっちがいやですか?え、どっちもいや?そりゃそうですね。
純真すぎる愛
"三井君、三井君"
存在感が薄く親からも車にいたことすら忘れてしまったいわれるほど、幽霊のような存在だった三井君に希望の光が見えたのは佐々木さんとの授業中でのトラブルを機に助けて貰えたからだろう。
今までずっと名前すら呼んでもらえない。
卒業アルバムの全員集合の写真にいないことすら誰も気づいてもらえない。
そんな悩みを抱えた主人公だったから、名前を呼んでもらえたことで改めて自身の存在を認めてもらえたことが次第に彼女への一方的な愛へと変わる。彼女が大好きだったマンデリンのコーヒーをごちそうした、それだけが三井君が佐々木さんと過ごした唯一の思い出だったが、グッピーの水槽は受け取れないと連絡を彼女から貰ったのが最後のやり取りになってしまった。
30歳になった三井君。
ふとエレベーターの中で佐々木さんが付けていた百合の香水の香りを思い浮かべながら彼女がいまどうしているか気になり交信所に問い合わせ、すると彼女は24歳の頃に5歳年上の地方公務員と結婚していた。
書類に書いてある住所を訪ねたらなかなかの豪邸に最近生まれたばかりの赤ちゃんの世話に忙しく過ごしていたが、三井君が見た佐々木さんの最後の姿と打って変わって身形が変わりすぎていた。
まるで魂の抜け殻のような彼女に愕然とし、何があったのか近くに空きテナントを探し熱帯魚店をオープンすることにし、彼女の家を眺めることができる3階から覗き見開始。
暫く覗いているうちに彼女の旦那が暴力を振るっているのを見てしまう。彼女を助けたかったのか見て見ぬふりはできないと考え盗聴器をつけるようになる。やがて彼女は盗聴されていることに気づき呼びかける、助けてと。
三井君が背後から旦那の首にスタンガンをあて気絶させると、ラストは首を絞め殺害。彼女にはもう三井君すら記憶になく自ら交番へ出向き出頭すると、彼女が現れた。
思い出した、と。
そもそも佐々木さんの旦那さん。
地方公務員であんな豪邸建てられる?
因みに地方公務員とは以下の職業をさす
★県庁や市役所の職員、警察官、消防官
相当血税を食ってるか脱税してるかw
甚だ疑問。儲かる仕事じゃない。
韓国版のも見たが、こちらのほうが旦那の職業がこれなら豪邸に住めるよね~という病院の院長だったが、日本版はちと旦那の闇が根深い。多分儲かる副業やってるなあ。
韓国リメイクを観て…
韓国リメイクを観て、邦画オリジナルが気になったので観てみました。
結論から言うと韓国リメイクの方がいい、邦画オリジナルは随分ショボく感じる(笑)
韓国版の方が、尖ってて激しく、スケールが大きく、スタイリッシュに洗練されてる。
邦画版の方も、邦画にしては珍しい激しめの、性描写や暴力描写があるが、韓国版と比べるとマイルド、こぢんまりとしてて、イマイチあか抜けない。
かけられてる予算が桁違いなのでは?
韓国版の方が激しい性描写が印象に残り、邦画版の方がオタク度や変態度が上(笑)
脚本に関しては、韓国版も概ね同じだけど少し変えてありますね、特に終わり方が違う。
韓国リメイクを観てから、この邦画オリジナルを観たら、かなり劣って感じました…
スコアは、60~65点ぐらい。
もう一度名前を呼ばれたい
ただストーカーのいき過ぎたものを
高良健吾さんが演じるのかくらいに思って見たのがそんな単純なものではなかった‥
過去の記憶と現実と妄想と行き来するけど分かりにくくなく、いきすぎてる行為や思考がたくさんあるけど違和感を感じない。
原作は読んでないけど終わったら小説を読み終えたみたいな感覚になりました。
でもやっぱり高良健吾さんはかっこよすぎた‥。
演出・映像が表層的だが着想はいい
エンドロールを最後まで見て女性監督だったのがちょっと意外だった。
それは男の「性的妄想」をよく表現できていると思っていたから。
主役キャスト高良健吾こそが本作品成立の要となったのは否定できない事実。
仮にあまり名の通らない俳優、いや「押しの弱い」並みの俳優でもダメだっただろう。
イケメンでありながら内在する狂気性を表現できる高良のほぼ一人舞台でしたね。
そしてヒロインの体当たり演技も重要なパートを占めていた。
日本での映像作品ではもはや「ヘアー問題」はないということなのかわからないが、そうならクリエイターの足かせもずいぶん減ることだろう。
やってまえ!!!と声に出してた
下記ネタバレ有りです。
まず、暴力表現がまあまあきついので、観てみようかなと思っているかたは、少し覚悟が必要だと思います。私は千尋が暴力を受けている間、あまりにも痛そうで心が折れかけました。千尋を演じた女優さん(西川可奈子さん)の演技力が良いのもありますが、観ていて本当に辛かったです。
内容は、30歳を迎える主人公三井(高良健吾さん)が、学生時代に初めて名前を呼んでくれた千尋に執着し、興信所に頼んで場所を特定してもらい(そんなことできるの?)、久しぶりにひと目見ようと会いに行ったら、そこにはクソ最低外道DV夫のせいで変わり果てた千尋がいて…というストーカーラブサスペンスでした。
これだけ聞くとストーカーをする三井が、気持ち悪くて最低な男のようですが、ストーカーを超えてくるクソ最低外道DV夫がいるので、まるで三井がヒーローのように見えてきます。
盗聴、盗撮、住居侵入、ストーカー行為の役満ですが、クソ最低外道DV夫のおかげで、一旦気にならなくなります。
愛のためなら何をしてもいいわけではないですし、顔がかっこいいからストーカーしても良いわけでもないですし、正当化できる行為ではないのですが、三井にはただひたすら千尋を想う気持ちがあるので、私としては応援したくなりました。
クソ最低外道DV夫が映るたびに、頼む!!そのまま!!そのまま殴れ!!!!ころせ!、!!と拳を突き出し応援していました。きっとみんな思う。
時々入る三井のモノローグや、千尋のモノローグが好きでした。千尋が三井(三井からだとは知らない)お花楽しみにしてたの嬉しかったなあ。
後、お風呂のシーンも三井の優しさといじらしさを感じられて好きです。ほんっとーーーにあんな状態の千尋をお風呂に置き去りにしたクソ最低外道DV夫には、マジで寝ている口に脱脂綿つめこんだあげく、上からスライム流し込んでやれ。
そして映画なので仕方ないのですが、なぜこの手の映画って扉を開ける前に誰なのか確認しないのでしょうね?
三井の過去や、クソ最低外道DV夫のたまにいう匂わせ台詞、千尋の最後の表情、すごく引き込まれた作品でした。
正しくはないけど、間違ってなかったと三井に言いたいです。
この後千尋と三井がどうなるか、それはわかりませんが、二人でグッピーを見に行けたらいいなと思いました。
今日からベットの下がちょっと怖い
”日活ロマンポルノへのオマージュ”ではないんだろうけど
キラキラと輝いている学生時代も、いかにもDV男を惹き付けそうな佇まいを見せる10年後もリアリティを持って演じられた西川可奈子さんが素晴らしい。時の経過の残酷すら実感させる出来栄えでした。
映画自体は、短い上映時間やたびたび挟まれるエロ、無理やり醸し出される作家性などから”日活ロマンポルノ”のようだと感じました。
既視感
邦画はあまり観ないけど引き込まれる内容でした。
多分脚本家の方は新海誠を意識していると思います。
詩的なモノローグの連続で確信。
その「詩的」も新海誠ぽくしたいと伝わってはきますがどうにも安っぽくてセンスは感じることはできなかった。
歪ながら崩れていく己の正義感、救われるラスト
アマゾン曰く「R-18+版」で鑑賞。たまたまアマゾンでレンタルした『よこがお』に続いて観たが、まさか新文芸坐でこの興行をしていたらしい。ラッキー。ってことでここから本題。少しネタバレ気味になるかも。
率直な感想として、この痛みを良く乗り切ってくれたというのが大きい。R-18+なのである程度の覚悟はしていたが、ほぼ拷問みたいなシーンばかりで容赦がない。西川可奈子のフルヌードにはアザが痛々しく入り、もはや人間の狂気とは思えないほどの描写が続く。そこに入り込む三井も歪んでいるはずなのに、何故か不思議と善人に見えてしまう。そしてそれだけの説得力で救ってくれたのはこの上ない余韻へと繋がる。序盤から不穏で気味悪い世界に支配され、その痛みを耐え抜いただけの光明があって良かったと思う。
また、三井を演じる高良健吾も圧巻。彼はあくまで名前を呼ばれただけの人…それなのに彼女に依存するという役どころ。落ち着いた声で入る回想は一層彼の孤独を引き立たせる。その中で見つけた、僅かな光を手繰り寄せていく。常軌を逸した行為を何度も正当化しながら近づく様は猟奇的であり、歪なヒーロー像を打ち立てる。2人の奇妙なダンスを観ているような心模様は何故だろう、優しくみえる。
そんな世界を作り上げた安里麻里監督だが、原作があるとはいえ、このビジュアルを描けてしまう才能と異端ぶりにただ驚く。ドラマ「ただ離婚してないだけ」もそうなのだが、画以上に人の壊れていく感情の様を描くのが上手い。説得力が付随するので引き込まれてしまう。そうした阿吽があってこその作品なのだとつくづく思った。
最後まで緊張の糸を巡らせながら、その世界の行方をくらます脚本。そして開かれた新しき世界。結構ドシッとくるものがあった。ドラマも最終回目前、こちらもますます楽しみになった。
西川可奈子の顔が大好き
個人的には合わない作品だった。
夫婦間のDVや、レイプまがいの行為は演技でも不快。
しかし社会的承認が無いまま成長し、誰も自分に関心を持つ人がいない事の辛さは、共感こそ無いものの何とも言えない不安さだろうと想像する。
高良健吾の演技は素晴らしかったけど、映画よりDVD鑑賞で良いかな?
西川可奈子は演技も良いけど、とにかく顔が大好き!
鬼畜サイコ旦那のチ○ボーを噛みちぎれ!
鬼畜サイコ旦那のチ○ボーを噛みちぎってやればいいやん!と何度も思った。
なんでやらないのか。それがDV男(こんな言葉で軽く言いたくない。サイコ野郎だ。)を懲りずに選んでしまう女性の性なのか。理解ができない。
影薄男の大学時代の唯一の思い出の後半が妄想だったと言う夢オチのようなオチ。
そうだよね、あんな凄い経験を2人でしたらその後付き合いなく10年経っていたって顔見て、面と向かって話して気づかない訳ないものね。
最後に勇気出せて良かったね。
でも、遅いよ。
しかも何も殺すことはない。
あんなサイコ男の為にムショ暮らしなんて
する事はない。
正当防衛にまではならないにしても情状酌量で
多少の減刑はされるのだろうか。
盗聴、盗撮やら不法侵入、ストーカー行為
だけなら彼女が黙ってたらパクられもしないし、自首したところで彼女が処罰を求めなければ起訴さえされないかもしれない。
サイコ旦那をやってしまったのだけは余計だった。30なら出て来てもやり直せる。彼女が待っていてくれるのなら。と言うか彼女にそんな感情はあるのだろうか。
彼のするべき事は名を名乗り思い出してもらえなくても旦那が仕事に行っている間に彼女と赤ん坊をシェルターに避難させる事だったんだ。それで済んだ。
盗撮した写真やマネキンなんかで妄想でこいてる暇があったら。
思いの外良かった
ただのエロい映画かと思ったらちゃんとした内容で予想外(笑)良い意味で期待外れ(笑)
女の人が「私は絶対許さない」の人でやっぱり暴力的な事を受ける演技はとても上手だなぁと.....
みんな幸せにならないバッドエンドだったけど内容もちゃんとしてたし面白かった
原作より映画の方がいいのでは
原作をチラ見したら、映画より登場人物が深堀されていた。でも、DVする理由やら、ストーカー行為の理由やら、それは説明しても納得を得られるはずもないし、ダラダラ語られるより映像でぱしっと示した方が私はいいかなと思った。
特に、オチは絶対映画の方がいい。原作は夫を殺したあと千尋と三井が一緒にコーヒーを飲んだり、「僕、三井です……覚えてますか?」と言ってしまったりするので、いやそれは無いだろと思う。そんな行動力あったら初めに家特定した時に名乗ってるわい。
やってることはかなりキモイ三井くん。でも目がキラキラしすぎてて、30歳まで独りでいたやばい人だと言うのを忘れそう。それほど、千尋さんへの恋は素敵なものだったんだね……。
興信所はそんな簡単に個人情報を出してしまうのか、三井くんはそんな簡単に店を出してしかも生活成り立つのか、夫が妻の居場所特定するのが早すぎて超能力でもあんのか、と色々ハテナは浮かぶけど、とにかく、オチがいいと思った。
あと、三井が「千尋が欲しいか?……それは、答えられない。人を幸せにする方法が分からないからだ」と心でぶつくさ言うところが、この人は認識される人生であれば、きっと優しいとか言われて幸せだったのになーと思えるところだった。異常者かもしれないけど、三井は水嶋とも濱崎健太郎とも決定的に違う心を持っているのが分かる。とにかく、高良健吾さんって綺麗な顔ですね。
この映画見てからしばらくは、健全なラブソングが全て三井くんのアブナイ心境に聞こえます(笑)いや、三井くんだって、ボタンがかけ違えなければ、普通の恋する男のはず……。
【存在感無き男の、哀しくも深い”無償の愛”を描いた作品。】
<Caution! 以下、内容に触れています。>
・三井は、11年前の大学生時代に、只一人、自分の存在に気付いてくれた千尋の”匂い”を、もう一度だけ嗅ぎたくて、ベッドの下で息を潜めていたのだろう。
決して、江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」や「人間椅子」で描かれた、倒錯した欲望故の所業ではなかったと思いたい。
・だが、愚かしき千尋のドメスティック・バイオレンス夫の所業に気付き、その思いは、”千尋を守る!”という思いに変容していったのであろう。
- 綺麗ごとを言うつもりはないが、愛した女性に手を挙げるような男は、生きる価値無しであると思う。そのシーンを見るのも嫌だが、2回目だったので我慢して鑑賞。ー
・その様を、三井を演じる高良健吾が、自身の淡々とした効果的なモノローグと、そして抑制した演技で魅せる。
・アロワナを飼育していた男の行った所業と、三井の行った所業では、動機が決定的に違う部分も、さりげなく描かれている所も良い。
<ラスト、三井が警官に自らの所業を自白しているシーンで、全てを思い出した千尋が、”三井君!”と名前を呼ぶシーン。振り返った三井の顔・・。
・・少し、涙が出た・・。>
<2019年10月19日 出張先の長野相生座/ロキシー座にて鑑賞 鑑賞記録なし>
<2021年2月2日 別媒体にて再鑑賞>
これはただのホラーではない
考えて見てほしい。
もしあなたの眠るベッドの下に、何者かが息を潜めていたとしたら…。
都市伝説にもありそうなこの設定から物語は始まる。
静かに、ただ静かに、好きな人を見守りたいと思う気持ちが常軌を逸していく主人公。
相手は、たった一度コーヒーを一緒に飲んだだけの関係。
恋人でもなく友達ですらない。
でも、そのコーヒーを飲み話をすることが主人公にとってはどれだけうれしく幸せな時間だったことは想像にかたくない。
相手は結婚して子供もいるが旦那からの酷いDVでぼろぼろにされている。
助けたいのか?自分のものにしたいのか?
相手を思うということがどういうことなのか、
考えさせられる。
すきな相手のベッドの下に潜む主人公は、常軌を逸しているけれど、
誰かからもわからない花を待ち望む彼女もまた、少し道を外れている。
名を名乗るわけでもなく、ただそばにいたいと思う気持ち。
ベッドの下から届くはずのない手を伸ばす主人公が切ない。
どんなに彼女を思っても、DV旦那のように彼女に触れることはできない。
できなくても彼女を思う。それはエゴなのか。
最後に名前を呼ばれ、存在を認められた彼はこれからどう生きていくのか。
彼女との関係が、恋人でないにしろ残ってほしいと願った。
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