劇場公開日 2019年9月13日

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「色気に毒されるな!」ゲキ×シネ「髑髏城の七人」Season月 上弦の月 momon77さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0色気に毒されるな!

2019年9月14日
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鑑賞方法:映画館

髑髏城の七人上弦の月をゲキシネで鑑賞。
オープニングからしてもう、天魔王の早乙女太一の色気に毒されてしまい最高潮です。これまで髑髏城の七人で色々な役を演じてきましたが、どの役をやらせても凄いのがこの人。
そしてその隣で森蘭丸(蘭兵衛)の三浦翔平が普段のドラマでの軽めの爽やかなお兄さん役をやっていた人とは思えない素晴らしい演技でハーモニーを奏でます。
この二人のコンビのセリフの掛け合いは間が最高!
福士蒼汰はちょっとマツケンがやった捨之介に影響受けてる気がして声も喉から張りすぎて枯れてるようにも感じたけれど最後の挨拶の時は素に戻っていてその爽やかな笑顔でやればもっと自分の捨之介になったのにと感じ惜しかった。
極楽太夫の高田聖子はオカン的な姉御的な人情味に溢れ、歌い出すと一変して女となり歌唱力も素晴らしいなあ。
兵庫親子の大好きなカマさばきのシーンではまさかの髑髏党からの大ガマ返しと、更なるクワ攻撃である意味裏切り渡京よりも観客を裏切って楽しませてくれました。
千人斬りのシーンのトリプル体制もびっくり。女の子の紗霧の役が男の子の霧丸として描かれているから、千人斬りの3人目に加わるのもすっと馴染んでいました。
紗霧が出てこない分捨之介の恋愛要素がなかったけど、霧丸との男同志の友情もいいですね。
そして最後のお宝分けのシーンではいつもながらほっこりさせられました。
家康姿の渡辺いっけいの笑顔が寛容な感じでよかったなあ。同じお金渡すにしても快く、懐が深い感じ。
色々な髑髏城の七人を見比べていますが上弦の月は、とにかく早乙女太一と三浦翔平の色気に毒されました。早乙女太一の天魔王は山本カナコ演ずる生駒の腰にすがって甘えちゃう。察した生駒は自らの意思で死にゆく。このシーンにもやられました。
蘭丸が殺しを楽しむ姿は迷いがなかったのでより潔くかっこよかったです。蘭兵衛から蘭丸に戻ったのは夢見酒のせいというより自らの意思が強く出ていて後ろめたさがなく残忍。
この二人の天魔王、蘭丸は最強!

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momo