ペガサス 飛馳人生のレビュー・感想・評価
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大切なのは決してあきらめないこと。その情熱に思わず胸掴まれる
とても不思議な魅力を持つ快作だ。まずもって全編にわたってカーレースが展開するのかと思いきや、その予想は気持ち良く覆された。というのも、これはかつて第一線で活躍するレーサーだった男が、とある事件で資格を剥奪され、5年ぶりに復帰を果たそうと奮起する映画なのだ。 つまり、彼に必要なのはレースのスタート地点に立つまでの過程をなんとか走りきることであり、それはレース用の車の調達だったり、整備師やナビゲーターを始めとするスタッフの配備だったり、資金を確保することだったりする。かつて手にしていて失ったこれらすべてを一つ一つ拾い集めることで、彼はもう一度スタート地点に立てるのだ。 終盤のレースシーンにも増して、この人間模様をコミカルに、魅力的に描き切るところに本作の心意気を見た。愛する息子や仲間たちと共に難題を一つ一つ乗り越えていく主演のシェン・トンにも、コミカルさと共に沸々と起こる熱い情熱を感じた。
中国で大ヒットした映画らしい。 主観だが、沈腾は次長課長河本準一ぽい。 黄景瑜は竹内涼真ぽい。 正規のカーレース以外に出場した沈腾は5年間の出場停止となった。
動画配信で映画「ペガサス 飛馳人生」を見た。 劇場公開日 2019年5月3日 2019年製作/98分/G/中国 原題:飛馳人生 Pegasus 配給:シネメディア 沈腾 黄景瑜 尹正 馮紹峰 何穗 赵文瑄 中国で大ヒットした映画らしい。 主観だが、沈腾は次長課長河本準一ぽい。 黄景瑜は竹内涼真ぽい。 正規のカーレース以外に出場した沈腾は5年間の出場停止となった。 5年後、免許証がなくなり、所属チームも無くなった沈腾は再起を目指す。 上映時間の3分の2は、5分に1回ペースのお笑いの要素。 終盤の3分の1はラリーレースのシーンとなる。 免許の取得、金策、マシンの調達、レースまでにいくつものハードルとアクシデントを乗り越えた沈腾はこの勝負に勝てるのか? レースのシーンはなかなかすごい。 満足度は5点満点で3点☆☆☆です。
中国映画特有の謎展開はないですが、この分野(カーレース)について詳しくないと…
今年238本目(合計514本目/今月(2022年8月度)14本目)。 シネマートでは月1回(土曜日)中国映画祭りがあり、その一環でみにいきました。 そもそも劇場公開版が3年も前ということもあって、今と比べると技術は落ちます。ただ、中国映画によくありがちな「謎の展開」や「検閲を受けたであろう謎のカット」は存在せず(タイトルに書いた通り、カーレースをテーマにした映画)、その点では「わかりやすさ」はトップに来るかな、と思います。 ただそのことは逆に言えば、中国映画が得意とするカンフー映画等では「ない」こと、さらに「カーレース」という分野がやや特殊な映画(2022年だと、アライブフーンだったか、それがたしか似ている雰囲気)であることを理解しない、一部の理解度が落ちてしまいます。とはいえ、字幕が丁寧なことと、本質論で「カーレースのルールそのものを前提にしていない」ということ、さらに「中国映画のテンプレであるカンフー映画等、よくありがちな映画」では「ない」映画を見ることができた点に意義が大きかったと思います。 …といってもやはり3年前とはいえ、別に「中国共産党の「共」の字1つも出てこないのに「放映許可番号」とか出てくるあたり、そういう国なんでしょうね…(何がなんでも全部チェックされるらしい)。 もともと単発的に公開されたもので継続的に見られることを想定していないので、参考知識など書きにくいです(書いてもいいですが、誰も読まない)。まぁしいて言えば、アマプラ等でレンタル(アマプラ会員なら無料で見られることを確認済み)ができるので、その観点でいうと、いわゆる「カーレース」に関すること一般は知っておくとよいかな、と思います(細かいルールそれらは求められない)。 減点対象に関しては特に見出しえなかったのでフルスコアにしています。
ペガサス?
ワイルド・スピードのようなハードなカー・アクション映画と思ったら挫折したラリーチャンピオンの復活ストーリーでした。
後半のバインブルクでの山岳ラリー映像は実際のWRCの映像と見まごうばかりの迫力、中華映画なのに国威高揚にならず車もトヨタやVWとリアルっぽい。
監督の韓寒は自身もラリー出場していた本格派ということで納得、主演のシェン・トンも出演にあたりレーシング・ライセンスを取得したというカーマニアだそうです。
息子に良いところを見せたいばかりに頑張る父親像なのだが母親はどうしたのだろう、どうも遊びで出来た子を押し付けられたようだし、プロがルーレット族まがいのレースに出て逮捕というのも自覚が足りないと言うか、あまり褒められた人格ではありませんね。バリバリのヒーローでなくちょっと抜けた方が大衆受けする狙いでしょうか、コメディ風であったり、教習所の教官に賄賂まがいなどは社会風刺なのかも知れませんね。
復活ものでは名作「ロッキー」のトレーニング・シーンが有名ですが本作では5年もブランクがあった割にはあっさり復活、折角の見せ所なのに車のトラブルや資金繰りの苦労の方ばかりに振っているので怪しい予感・・。
ペガサスは天馬なのでいつ飛翔するのかと思ったら最後で納得、壮絶なラストは別の意味で凄い思い切りと感心したらエンドロールでフォローしていました。クレジットで交通ルールを守って安全運転しましょうと、これまたクレーマー対策も抜かりない。基本、出てくる人はほぼ善人、ポリウッド映画のような唄やダンスも取り入れて王道の大衆娯楽映画、本国で大当たりしたというのも納得です。
一走に掛けるということ
ずっとコミカルで走っていくからそういう映画と思いきやハンドル握ったら熱いじゃないか·····嫌いじゃないぜ·····むしろ大好き··········
時代が変わったことにずっと振り回されてきた彼らが、最後の最後で時代の最先端技術に救われた一走。ブレーキを諦めた姿こそが彼の最期で、このレースの中を生きていくのは彼だけじゃない。協力して完敗した彼のことを考えるとつらい。最後までコミカルに走れよ。先を行き過ぎだよ馬鹿野郎。
馳け抜けるチャーハン
ラリーに詳しくないので良くわからないけど、APRCなのかWRCなのか、昔5連覇を成し遂げたことのあるドライバーが違法レースで検挙されてた5年後、バインブルク・ラリーで復帰を果たす話。 基本ドタバタコメディで何でもありのツッコミどころ満載作品だけど、オチまでみえみえのフリを引っ張っり過ぎて笑えない場面が結構あったり、あまりにギャグを詰め込み過ぎてテンポも悪かったり。 レースに関してもラリーという特性上タイムをもっと頻繁に示してくれないと。まあそこはどうでも良いのかも知れないけれど。 その割にはラストも何がしたいのか良くわからなくて不完全燃焼な感じだった。 スカンジナビアンフリックが時代遅れとは知らなかった…まあそれすら拾われなかったけど。
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