「イマジネーションはピンボケに世界を紡ぐ」カニバ パリ人肉事件38年目の真実 堂々庵さんの映画レビュー(感想・評価)
イマジネーションはピンボケに世界を紡ぐ
忘れかけそうなので投稿しておく。
ドキュメンタリーとして見たとき、私はこの映画を見たつもりになっているのではないかと
反省する。
作り手は、分からない日本語のインタビューに付き合う撮影の意識をボケた映像で表現した。
私はそのピンボケに何を見ていたのだろうか?
佐川やその弟の言葉、執筆された漫画、そこには社会性を欠いた生物としての人間のサガ(性)を映像にあぶり出している。
果たして我々は何を見せられている、いや自ら望んで見ているのだろうか?
恐ろしく奥深い、人間の心の淵があるとすれば、それは人間のイマジネーションの欠如でしかない。
だか、そこにこの映画が成り立っている。
どんなものにせよ、
社会にあるものは一人のものにしてはダメな結果を生む。
佐川兄弟、もう少し気づけよ!
コメントする