「いまも夢の中」カニバ パリ人肉事件38年目の真実 にわかさんの映画レビュー(感想・評価)
いまも夢の中
一切の状況説明なく、
ピントも合わせない佐川一政の顔を
延々と大写しで見せられ、
息の抜きどころも、見かたも判らず進む。
結果、序盤からダレにダレたが、
中盤の衝撃の展開からトップギアで面白く。
何という兄弟愛(しかも変態)。
渾身の愛の告白もしくは共感の渇望を
夢うつつのふりで流す兄。
現実の歪みや不合理や不条理を
澱みにぷかぷか浮かべながら
人生は続いていく感がまた夢の中のような作品だった。
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