「これこそ、「ラスト30分の衝撃!」映画」カニバ パリ人肉事件38年目の真実 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
これこそ、「ラスト30分の衝撃!」映画
1981年にフランス・パリで起きた、通称「パリ人肉事件」の犯人・佐川一政の現在。
車いす生活を送る彼は、今もなおカニバリズムへの興味を隠さず吐露する。
「異性に対するフェティシズムの延長線上にカニバリズムがある」と言い切る一政。
そんな彼を介護をする実弟もまた、兄に負けじと劣らぬフェティシズムを持つ。
それが明らかとなるラスト30分間は、まさに衝撃。
なぜ、「ラスト30分の衝撃!」と宣伝文句を打たないのか不思議なぐらい、ラストにはありとあらゆる要素が詰まっている。
撮影協力してくれたお礼とばかりに、スタッフは一政にプレゼントを贈る。
終始フォーカスの合わないカメラの前で、彼が見せる恍惚の表情。
ドキュメンタリー映画を観たはずなのに、ホラーもしくはヒューマンドラマを観た感覚に陥ってしまった。
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