「冷水を浴びせられた感じ」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー higooさんの映画レビュー(感想・評価)
冷水を浴びせられた感じ
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私がゲームをプレイしているときは、そのストーリーにのめり込んでいて、それが「お遊び」だとか「しょせんゲーム」などとは思わず全力で楽しんでいます。
この作品を観ていたときも同じように「たかがゲーム原作」などとは考えず、ただひたすら原作のドラクエVを思い出しながら楽しんでいました。
原作(スーパーファミコン版ドラゴンクエストV)の改変とも言える違いすら「そうきたか」と好意的に楽しんでいました。
豊かすぎるキャラクターの表情はまるでディズニーのCGアニメのようでそこは少し鼻につきましたが、ボイスキャストのみなさんの演技も大変素敵だと感じていました。
が。
悪評高きラストでやはり「そりゃ叩かれるわ」と感じてしまいました。
だって今まで感情移入していたこと全てが作り物だとはしごを外されるんだもの。
主人公のセリフで「作り物にも価値がある、その体験も現実と変わらない」というような意味のことを主張していましたが、はしごを外されたショックのほうが大きすぎてフォローになりません。
それまでこの作品を鑑賞してきた時間や、ドラクエ以外も含めたゲームを遊んできた時間全てが無駄であると言われているような気にさせられてしまいました。
山崎貴監督自身がゲームを遊ぶ人を軽蔑する気持ちを隠しきれないまま、ゲームっていいよねとゲームファンとドラクエファンにおもねって作った作品のように感じてしまいました。
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