「愛がない」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー haruさんの映画レビュー(感想・評価)
愛がない
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ドラクエは好きで昔から遊んできた思い出深いゲームであったが、結果、こんなに最悪な気持ちになった映画は初めてだった。最初からストーリーの改変やカットは必ずあるものと思っていたし、既プレイヤーからしたら「大分飛んだな」と思う部分があるのは仕方ないと思っていたが、名シーンの貼り合わせでそれに至るまでのプロセスが描かれておらず、自分の思い出で補完して無理やり理解するので精一杯だった。
主人公があまりやる気なく仕方なく冒険してる感じがあり、自分たちが夢見た勇者とはあまりに違って違和感。最後まで見るとそういうことか、となるが、伏線とかじゃなくただの違和感しか感じられなかった。
「これは5ではなく、ユアストーリーです」という監督の言葉も、本当に薄っぺらく感じた。どう考えてもドラクエ5のストーリーで映画内にもそう示すモノが映っているのに、こんな事を伝える為にドラクエ5を利用したのかと思ってしまった。見終わった直後は嫌な喪失感があった。
声優を決めてからセリフを考えたというインタビュー記事があったと思うが、それだけあってキャラクターと声は合っていたように思った。が、力量はそれぞれだなと感じた。主人公は比較的良かった。
音楽もドラクエシリーズのものだったので曲はとても良かったが、シリーズもバラバラなので本当にその時の情景に合わせてただ組み合わせたんだな、と思った。これはユアストーリーです、というくらいならオリジナル音楽作れば良いんじゃないかと思う。
最後の戦いの描写やオリジナルの展開が良かったと感じた為に、最後の終わり方が本当嫌だった。ドラクエ好きの自分の見方でしかないので全否定はしないが、一個人としては悲しかった。
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