「ドラクエは王道でこそドラクエ。」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー こたつたこさんの映画レビュー(感想・評価)
ドラクエは王道でこそドラクエ。
前売りを買って楽しみにしていたが、なかなか時間が作れず。公開1ヶ月弱でようやく鑑賞。
酷評の嵐なのは知っていたが、自分の目で見るまではと詳しいネタバレはせずに映画館へ。
感想は「見たかったのはこれじゃなかった・・」
オチについて賛否両論飛び交っていますが、どちらの意見も理解はできますし、監督の意図も分かります。
・・が!
僕も含めて大多数の人が見たかったのは、
あのドラクエがフルCGで映画化!!
スクリーンで素晴らしい名曲とともに、
ドラクエの世界を追体験!!!
というところだったと思うので、色々ツッコミどころも多い中、あのストーリーをよくコンパクトにまとめて、最終決戦でゲマを倒すまでは胸熱で見ていた方も多いのではないでしょうか?
あのラストの裏切りっぷりといえば悪い意味でないです。
もちろん主人公はそれに対して答えを出していますが、それくらいではフォローになっていません。鑑賞後感というのはとても大事ですが、近年稀に見る悪さでした。
この映画を見に来た人はドラクエファンがもちろん多いと思います。ドラクエに浸りに来たんです。みんなで力を合わせて、魔王を倒して、世界が平和になればいいんです。
それを、後頭部から棍棒で突然殴られるような衝撃!!
誤解のないように書きますが、あのラストを消して否定しているわけではないのです。言いたいことはわかりますし、高評価の方のおっしゃることも理解できます。
ただ、需要と供給が完全に合ってない。その言いたかった事のためにドラクエという器を使う必要はなかったのではないか?みんなが求めているのはそれじゃない感がすごかったです。
・・と、色々書いたものの、鑑賞後感は激悪とは言え、それなりに楽しめた映画でした。
以下、自分なりのポイントです。
・まずはドラクエをフルCGで見られたという感動
・いまだに色褪せないすぎやまこういち氏の名曲の数々
・パパスの「ぬわー」
・ゲマのこれでもかというゲマっぷり
・ビアンカとフローラ可愛い
・ブオーンも意外と可愛い
・迫力の戦闘シーン ※特に魔法
・主人公&ビアンカの石化シーン
・勇者(息子)の天空の剣抜刀シーン ←最大の見せ場
・ドラゴンオーブのくだり
・スラりんが山ちゃん
・エンドロール
細かくあげるとまだまだありますが、ラストはアレでも楽しめる要素は盛りだくさん!
ただ、それだけに2〜3章に分けてもう少し丁寧に作ったドラクエが見たかったというところが正直なところです。現実的に色々難しいでしょうが。
これに懲りず、是非とも次はドラクエ3をお願いします。スクリーンで、あのBGMでゾーマ戦見たいです!
でもキャラとかストーリー的には4の方がいいかな?
とりあえず、この映画を見てドラクエ5を久々にやりたくなりました。そういう意味ではアリなのかな。この映画。