「方向性が違う映画」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー さささんさんの映画レビュー(感想・評価)
方向性が違う映画
ドラクエは全部プレイしてます。特にドラクエ5は、1番好きな作品です。公開初日に観に行きましたが、どうしても納得出来ないので、ここで感想を書かせていただきます。この映画を観て『感動』は全くありませんでした。
何かしら残るとしたら『お母さんの小言』です。
子供の頃にお母さんが、「ゲームばっかりして!」と本体を蹴られてデータが全部消えてしまった後に「勉強しなさい!!」と怒られて虚無感にさいなまれたのを思い出しました。この映画もそんな感じの終わりです。こんな映画を作って今まで観てきた全てのゲーム・アニメ・ドラマ・映画を大好きなドラクエを通して完全否定された気持ちです。ドラクエが大好きでその世界観に感動し浸っている時に後ろから殴られた感じです。
ゲームをしないお母さんが突然あらわれて「この映画を観てどんなにゲームが無駄で意味の無い時間なのか!ドラクエでも言ってるでしょ!!大人になりなさい!!」って言われた感じで、途中までの感動もセーブしないで消されてしまった様な映画でした。そのあとに、主人公がどんなにフォローしても、聞いてもらえない子供の言い訳にしかうつりません。
小さな頃に熱中した時のワクワク感を思い出してもらえる映画なのかと思ったら、実はその時のお母さんの気持ちを映画にしてたんですね。その気持ちには自分は、感動も共感も出来ません。家で映画を観ていたらラスト10分に「早くお風呂に入って寝なさい!!」って怒られて観れなかった小学生の頃を思い出すような、とても後味の悪い辛い映画です。印象の"泣ける""悲しい"は自分に対してです。
コメントありがとうございます。
皆さんがいろいろと書かれている評価やコメントにもとても共感が持てます。ゲームの方は相当しているので、本当は細かい部分に関しても書きたいのですが、かなりの長文になり、他の方と同じ事を書いてしまうので、割愛させていただきました。