「「ドラクエ」ネームで客を寄せたのかと…」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー KZさんの映画レビュー(感想・評価)
「ドラクエ」ネームで客を寄せたのかと…
疑ってしまう。
感想
ゲマを倒すまでは、
〇 マリアがいない、ヘンリー独身
〇 妹がいない→天空物語を読んだ身としては寂しい
〇 変な薬を飲まないと本心に気付かない
→ビアンカとの会話とかで気付いてほしかった
〇 グランバニアドコー
〇 主人公はもうちょっと落ち着いてるイメージだった
→このパターンの主人公も悪くないかな
〇 順番を変えたりはしょったりしてるけど、こんなもんかな
というような感じでした。
最後の場面までは
上記の辺りが気に入らない人がいるから低評価なのかな
と思いつつも、
映画で見るドラゴンクエストの世界観にのめりこんでいました
し、私の心は
主人公は魔王を倒して平和を取り戻す
その後、仲睦まじく幸せに、失った10数年間及び、8年間を取り戻していくんだろう
そんな主人公の様子を見て、亡くなったパパスやマーサは、天国で微笑んでいるんだろう
と、希望を胸に膨らませて、エンディングへ向けてまっしぐらに進んでいました。
すると、変な白い奴(ミルドラースは影も形も出てこない)が出てきた辺りから
この映画はドラゴンクエストⅤの物語ではなく、
「ドラゴンクエストⅤをプレイしている人」の物語である
ことを知らされ、一気に映画の外へ戻ってきてしまいました。
それまでは画面の映像しか見えていなかったのに、周りのお客さんやモニターの境界が一気に目に入るようになり、まったく感情移入ができなくなりました。
ラスボス(魔王とは言いません)は、「ゲームなんてしょうもない」みたいなことを言い、主人公はそれに反論します。
しかし、こっちは、この展開のせいで物語にのめりこめなくなりました。
最後の主人公は半分現実に戻った気分で「こいつらもうちょっとで消えるんやなあ」って…
妻と子と召使いが可哀そうになりました。
楽しみ方は人それぞれあると思いますが、私は
ゲームの後、ゲームの主人公のその後等を想像して楽しむタイプ
です。
この映画のラストだと、ゲームクリア後も物語が続いていくとは、想像できませんでした。
そもそも、私は、「あのドラゴンクエストⅤが映画化」と聞いて、映画を見に来ました。
「普通の人がドラクエⅤのバーチャル版をプレイする物語」を見に来たつもりは全くありませんでした。
どんでん返しを狙っていたのか知りませんが、私にとっては最悪の結末で、詐欺にあった気分です。
この結末で、「ドラゴンクエストの映画化」という宣伝はやめてほしかった。
私は、これを「ドラゴンクエストの映画」だとは思えません。
「ドラゴンクエストをプレイする青年の映画です」と言ったら客が来ないから、
「ドラゴンクエストの映画」だと観客を騙して、金を巻き上げた
のかと、邪推してしまいます。
ドラクエを客寄せパンダ扱いしているのかと思ってしまいました。
肯定派の方の意見を否定するつもりは全くありません。
しかし、私はこの映画を、ドラクエⅤをプレイした人に対して「ドラゴンクエストの映画版である」と、お勧めすることは絶対に出来ません。
「ドラクエをプレイしている人の映画である」と、ある程度ネタバレした後ならば、もう少し冷静になって鑑賞できると思います。
総評
個人的な感想としては、「最悪」でした。終わってます。
鑑賞して悲しくなりました、PTSDです。
映画を見てこんな気持ちになったのは初めてです。
プチ感想
〇 「本心」とか、プサンの「今回はその設定」のくだりが伏線だとわかりました。
→そんなんいらないです。
〇 ミルドラースは、ただでさえ「各レーベル中最も影の薄い魔王」で有名なのに
映画化された今回もこんな扱いとは…と、可哀そうになりました。
せめて姿だけでもミルドラースにしてあげたらよかったのに…と思いました。
〇 ロトの剣とか、天空シリーズにいらないです。
取ってつけたように出さなくていいです。