「THE炎上商法」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー tobiさんの映画レビュー(感想・評価)
THE炎上商法
商売としてはすでに成功しているので、仮に次回作が出たとしても、また薄っぺらい話題作になると思います。
以下、他で書かれてないように思えたことだけ書きます。
・ドラゴンクエストの魔王が他ゲームの魔王と違うところは、目的が世界の破滅ではなく、ひとびとを絶望と恐怖に陥れることですので、そういう意味では、この映画自体がドラクエの魔王らしくて素敵です。原作への愛を感じます。
・BGMがゲーム音楽用(しかも27年前のもの)であるため、主張が強く、映画として浮いている感じがします。音楽単体の評価として良い悪いという話ではなく。
・ドラクエ5はドラクエ4、6と関連していますので、4や6の楽曲引用は納得できますが、エンディングでドラクエ3のエンディング曲が使用されていたことは、さすがに残念でした。全シリーズにおいて知名度の高い人気曲がとりあえず採用された、そんな印象です。
・おなじみのモンスターやアイテム、ジングル、呪文、名台詞などファンサービスらしき演出がところどころに見られるのですが、細かい演出やストーリーが雑なのでシラケます。これ出しときゃ原作ファンもしっぽ振るだろという魂胆が垣間見えます。
・賛否両論あると散見しますが、「賛」は山ほどある酷評レビューでハードルを思い切り下げた上での「賛」がほとんどのようで、フェアじゃないなと思います。最後のオチに共感できたくらいで★5?いくらなんでもあんまりです。どれだけ譲歩しても★3が関の山です。
レビュー内容にとても共感出来ました。
最後の展開に共感出来たくらいで星5はちょっと理解できなかったですね。
はるか昔にドラクエ5やっていて、映画にあまり詳しくない層には刺さったのかな?
急展開な上に、視聴者の心情をぶっ壊しにかかる様は、まるで炎上商法。
ラストもどこかで見たようなメタフィクション。
実にくだらない映画でした。