「親子で観た時」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー emaさんの映画レビュー(感想・評価)
親子で観た時
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山崎監督はインタビューで、「この映画を親子で観た時にどんなことが起こるか楽しみ」とかなんとか言っていたようですが、実際観終わった後子供に「パパ、最後のあれはどういう意味なの?」と聞かれた父親は何て答えれば良いのでしょうか?
かつて遊んだ懐かしいゲームが映画になると知り久しぶりに童心に帰ろうと、そして息子にもその自分が夢中になった冒険の世界を味あわせてあげたいと、わくわくしながら観に来た親子がこれを観終わった後どういう気持ちになるか想像できなかったのでしょうか?
私は子供と観た訳ではありませんがそれを想像すると悲しくなります。大人の自分でもあのオチの表現方法は結構ショッキングだったので本気でショックを受けてしまう子供もいると思います。
ウイルスの「大人になれ」という台詞なんかはもはや大した問題ではありません。大人なので聞き流しましょう。それより問題なのは、それまで入り込んでいた世界のキャラクターや背景がいきなり出てきた訳の分からない気持ち悪い奴にどんどん崩されていく様をただ見せられるという不快感の強制です。
これも大人なら不快感はあれどそういう演出方法なのだと一応理解はできます。でも子供はどうでしょうか?恐怖すら覚える子もいるのでは?その後一応とってつけたようなハッピーエンド(?)で終わりますが、味わった不快感がそれで帳消しになるはずもありません。
映画監督が自分が面白いと思うものを作ることは否定しません。ただ今作においては親子で観に来る人達を想定していたんですよね?その上でオチをああいう風に表現したんですよね?
これが賞賛されると思っていたのなら思い上がりも甚だしいって感じです。
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