「こんなけ" ーむにまし" になっちゃってと" うするの」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー ヒノキのBOWさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなけ" ーむにまし" になっちゃってと" うするの
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ドラクエはダイの大冒険シリーズから入って、受験期間中に発売された作品以外はだいたいプレイしました。もちろん、ドラクエ5についてもクリア済みです。
ただ、やりこみガチ勢の人には「お前はドラクエファンじゃない!」と怒られそうですが、どのシリーズも一度クリアしたらそれっきり、強くてニューゲームなどの複数回遊んだりはしないタイプのライトプレイヤーでした。
今作はドラクエ5のオマージュと聞いて、楽しみに見に行きましたが、確かにラストシーンは裏切られました。
真っ先に思い浮かんだのが稀代の迷作「たけしの挑戦状」の名言「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」。30年前のゲームと全く同じお説教を、映画の中でボスがしてみせたのです。
たけしの挑戦状と違うのはここから。
ある程度視聴者を絶望させた後、ボスに太刀打ちできる唯一の剣が姿を現し、不要な説教をするボスに一太刀浴びせて、物語は続きます。
ユア・ストーリーという副題はこのためのものだったのか!と思い至り、かつての思い出と共に、ゲームキャラクターに感情移入しまくっていた私たちをひとまず冷静にさせ、しかしそれでいてゲームの世界を引き続き生きていてもよいのだと許容してくれる。この作品はその点はとても大らかだと思います。
映画を見終えて、なんだか毎日ゲームに没頭していた頃が懐かしくなってしまいました。
私としては非常に珍しく、再プレイしてみたくなり、ゲームを買い戻しました。今は届くのが楽しみです。
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