「「そして屍に・・・」」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー トンヌラさんの映画レビュー(感想・評価)
「そして屍に・・・」
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「名前、何にした?オレはプックル!」
「パパス・・・ゲマ!!許さん!!」
「ブルーイーターとレッドイーター超強ぇ~」
「エスターク10ターン以内に倒すと仲間になるみたいだぞ!?」
(これは当時、広まったデマ)
・・・Vが発売された92年、小学生だった私は、毎日が友人たちとのドラクエ談義に盛り上がっていました。
この時のドラクエVに費やした熱量は、体験した世代でないとわかりづらいと思いますが、物凄いものだったのです。
期待をして初日に観に行きましたが、Vが大好きだから、キャラの造形や印象の違い、物語の重要な部分の省略・・・これらに様々な思いはありつつも、寛容してのみ込みました。
しかしラスト間際の展開、「その瞬間」が訪れた時、私はまるで冷たいかがやく息を喰らったかの如く、氷ついてしまいました。
今まで積み上げてきたストーリー及び、鑑賞する私たち観客の思いに対して、それらを全て無にする・・・これがいてつく波動か。
恐るべし大魔王の真の正体は、このような展開にした脚本でありましょう。
Vが大好きな私にとっては、大変残念な作品になり、鑑賞後はただの屍になりました。
いつか勇者が現れて、Vの親子三代に渡る壮大な物語の映像化を見せてもらいたいです。
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