劇場公開日 2019年8月2日

「意外性とは裏切りのことではない」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

1.5意外性とは裏切りのことではない

2019年8月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

決してつじつまが合わないとか、セリフが棒過ぎるとかいう難点はないので、出来が悪いわけでも、つまらないわけでもない。

『friends もののけ島のナキ』のチームが制作していて、脚本こそ山崎貴臭がありましたが、実質八木竜一監督作品だし、CGは白組なので、コミカルな動きやかわいい表情は良かったですよ。

でも、ゲームユーザーの思い出を刺激して、純粋に「あの感動を再現」…
みたいなふりをして宣伝を繰り広げたくせに、その気持ちを裏切る最後の展開はないんじゃないかな?
いや、細かいことを言えば、冒頭に出てくる文字フォントもゲームのものと異なるし、使われてる音楽も「Ⅴ」じゃない曲が多いしと、原作への愛を感じない。
全体に「雑」「粗い」という印象でした。

過去に観た作品の中では、『実写版ガッチャマン』が近い。

そのほかに、メタ構造を取り入れる『レゴ・ムービー』や『ソードアート・オンライン』『レディ・プレイヤー1』をやろうとして、効果的でなさすぎて『仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』 と、『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』になっちゃったというたとえも近いかも。

予想がつかないラストという意味では『大日本人』『DEAD OR ALIVE 犯罪者』などが比較に向いてるかもしれない。

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コージィ日本犬