「最後のオチで全て台無し(星5→星0)」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー Aさんの映画レビュー(感想・評価)
最後のオチで全て台無し(星5→星0)
序盤~中盤までは、シーンの簡略化もありましたが、キャラクターデザイン、戦闘シーン、映像も綺麗ですし、素晴らしい映画だなと思いました。ただ、ゲマ撃破後の最後の夢オチがあるまでは。
どうして最後にいらんことするんですかねぇ。。最後のミルドラースの代わりに出てきたウイルス?が出るまでなら、間違いなく星5つだったのですが。
結論としては、ゲマ撃破後、ミルドラースの代わりに最後に変なウイルスを名乗るよくわからない敵(ドラゴンボールの敵キャラみたいなの)が出てきて、「この世界(これまでの物語や色んなエピソードがあったキャラクター含め全部)は全てVRゲームとして組み込まれたプログラムである。いい加減ゲームなんてやめて大人になれ!」と言って、ビアンカやアルス(主人公とビアンカの息子)含めてみんな消滅させられます。これまでのエピソードはなんだったの?登場したキャラクターとの愛や友情、物語ってなんだったの?って感じです。最終的に、実は仲間のスライムがウイルスバスターだったので、アンチウィルスソフト(スライム)の力を借りて、ウイルスを駆除して終わり、というもの。
はっきりいって、全てのドラクエファンを冒涜し、馬鹿にしている。ドラクエ5という名作に完全に泥を塗った。普通に作れば面白くできあがるし、最後の最後間では面白くできあがってたのに、どうして最後で余計なことするかなぁ。映画監督ってのは自分の独自の発想、ひねりを入れたい!というクセのある人間が本当に多いんだなと思いました。王道で原作通りにやればそれこそ名作で終わってたのに。山崎貴は本当にクソ。映画を見た人にひとりひとり土下座して回ってもいいレベル。
ドラクエ5が小さい時から本当に好きだったがゆえに、頭のおかしい映画監督にめちゃくちゃにされて、本当に悔しく残念な思い。これまでの思い入れの詰まったキャラクターや物語が、「ただのプログラム」と言われて消されていく様子に、感動とは逆の意味で涙を流しそうになった。
この映画に関わった人間は、映画を観る側の人の気持ちに立ったことがあるのかな?(あるなら、間違いなくこんなゲスなオチにはしないはず。)単に、映画を「オリジナルやと工夫なくてつまらんから、カリスマ映画監督の私の機転を活かして、ちょっとスパイス入れたろか~」と、作る側視点でしか考えてないように思えた。
結果、山崎貴のクソみたいな自己満足(監督本人は、前衛的・斬新的・天才的なオチと思い込んでいる模様)によって、他の製作関係者の職人技・努力の結晶(映像・音楽等)や、この映画、ドラゴンクエストシリーズを心から楽しみにしていたファンの人達の気持ちをグチャグチャにされた。
長々書きましたが、この映画をあのオチに持って行こうと促した人間は全員首つって死んでほしい。大好きだったドラクエ5の物語、パパス・ビアンカ・フローラをはじめとした魅力的な思い入れのあるキャラクターに泥を塗られ、滅茶苦茶にされたのが本当に悲しいです。正直この映画はかなりトラウマでした。ドラゴンクエスト(特に5)が大好きだったので、山崎貴の自己満足にグチャグチャにされた精神的ショックと怒りに言葉も出ません。間違いなく、過去何十年日本で公開されてきた数多の映画の中でも、ダントツで、史上最低最悪の映画であると断言できます。