劇場公開日 2019年8月2日

「良かった。先入観を持たずにまずは観て。」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー ゴールド寿司さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0良かった。先入観を持たずにまずは観て。

2019年8月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

大変不評な本作だが、ドラクエ好きな自分としてはやはり自分の目で見ないと・・・という事で見てきた。結論は、とても良かった。最高という訳ではないが、限りなくそれに近い。
何より、「世間の風評に流されて観ない」という選択をしなかった自分を褒めたい。

CGはそこそこ、アテレコはプロの声優が少ないので多少違和感があるが、どれも気にならない程度。それよりビアンカが可愛すぎて切なくて、泣けてくる。ドラクエ5の家族愛に溢れ、またすぎやま先生の名曲の数々が惜しみなく流れ、これを映画館の音響で聴ける、それだけで見る価値があるというもの。

そして件のラストについては賛否両論あるが、アラフォーの自分にとってはドストライクで、「ああ、ドラクエやってて良かった」と思える展開に、涙腺が崩壊。何故かこの作品を「観客を見下している」や「夢を壊すな」「反則だ」などという意見が多いが、自分は全く逆で、”ドラクエを何十年も愛し続けてきた事に対する承認欲求がついに満たされ”て、幸せな気持ちになる事が出来たのだ。

怒っている人たちの大半は、これが「代表的なドラクエ映画」という期待値で見に行ったのかもしれない。しかし、本作がドラクエ映画のスタンダードかと聞かれれば答えはNOだろう。物語的にも映像的にも、一人の監督によるドラクエ作品のひとつに過ぎない。
つまり、「世界に数多あるドラクエ作品のひとつ」、という気持ちで見れば、この脚本も寛容出来るし(というか自分的には好みだが)、楽しい作品である事と言えるのではないか。

風評に流されず、是非自分の目で観に行って欲しい。

ゴールド寿司