「ありそうな熱意は何処へ」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー nanさんの映画レビュー(感想・評価)
ありそうな熱意は何処へ
ん~まあやっぱり下顎の長い人は悪人面と相場が決まっているのを再認識できるというか…この映画の神官ゲマは自分が嫌いな男に余りにもクリソツ過ぎて終始”はよ消えろやクソが!”と思いながら観ていましたね。まあそれはさておき(笑)。
自分はファミコンの初代からプレイしてきた世代です。手放しで楽しめたのは社会現象にもなった「ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…」迄です。スーパーファミコンでデビューを果たした「ドラゴンクエストⅤ 天空の花嫁」については余り練り込まれてない感じの大味なゲームバランス、ご都合なメインストーリー、珍妙なバグの散見、粗末なエンディングロール等であんまり良い印象がなく(ライトユーザーの過大評価にかき消されてしまいましたが)それをベースにしたこの映画にもかなり微妙な気持ちを払拭出来ませんでした。しかしプレイステーション2やニンテンドーDSでのリメイク版が健闘した事もあり何かを期待して観に行く分には何の不足もありませんでしたね。二時間の上映時間を如何に使うのか副題が副題だけにどんな独自色をみせるのか。ツッコミどころ満載ですが比較的冷静な目で観ることが出来、そこは安心している一方クライマックスの演出には陳腐さと違和感を禁じ得ませんでした。はっきり言えるのは「これは一流のドラクエではない」というショボい現実だけです。でもオリジナルのスーパーファミコン版が同じ名作でもショボい名作であった事を思い起こせば(こう書けば当然怒り出す人も多いでしょうが)こんな自画自賛系のモノが完成しても不思議じゃないような気がします。大体エンドロールで史上最大の名曲「そして伝説へ…(言わずと知れたⅢのエンディング曲)」を惜しみなく使う時点でお察しください(ネタバレ御免)。他のドラクエ曲に助けられているのも作品の根本的な力不足の露呈。凄い内容ではありませんよ?嫁候補2人の件はそこそこ好印象なだけにまあそれなりに制作者の愛着は見え隠れしましたけどね。どうせなら第三の女(!)も混ぜくってはっちゃけるぐらいの度胸が欲しい。あとはパパスの存在感がイマイチ。ドラクエの好事家なら一見かもです。
nanさん、浮遊きびなごと申します。
コメントありがとうございました!
ファンも大勢いる原作なのに、あのオチは言わずもがな、そこ以外を見てもこんなに世界観やキャラへの愛着を感じられない作品も珍しいと感じました。コメント通り“単なるコマ”と言われてもしようがないと感じます。
今回の主要スタッフは原作ファンでなかったとも伝え聞いていますが、それならそれで、自分や自分の愛する作品が同じような脚色をされた時にどう感じるかを十分考えてみたのか、非常に疑問でしたね。
ただ、僕は原作未プレイなのでnanさんがレビューの大部分で書かれている厳しめの原作評に賛同できるかどうかが何とも言えず。せっかく共感票貰っておきながら申し訳ないのですが共感票は控えさせてください(アプリからであれば一度投じたこちらへの共感票を取り下げることも可能と思いますので……)。
長々と返信してしまうのが悪いクセなのですが、長文失礼致しました。それではまた別の機会に!