「好きな人は好きかも」ドラゴンクエスト ユア・ストーリー ぱてぃさんの映画レビュー(感想・評価)
好きな人は好きかも
原作(天空の花嫁)は未プレイです。「花嫁を選ぶ」ゲームということしか知らず、主人公(リュカ)の息子が本当の勇者だとは、知らないような状態でした。そのことを理解し読んでいただけると嬉しいです。
最初、見るかどうか迷っていましたが、広告や動画を見てフローラが可愛かったので見ることにしました。内容は未プレイの私でも理解できるものでした。
結果としてビアンカよりフローラの方が可愛かったと思います。花嫁を選んだ後の選ばれなかった子の立ち回りは、原作ではどうなるのでしょうか?映画の方では少し疑問が残りました。リュカのもとから去っていくフローラが持っていた杖と石化を解く杖が一緒だったと思います。(見間違えだったらすいません。)そこから考えられるのは、フローラはリュカが石化されている間に倒されたというものです。ラストあたりでヘンリ王子達が駆けつけるシーンがありましたが、フローラやルドマンの姿がなかったので、そういうことなのかなと思いました。
サブタイトルの意味はラストを見ると分かると思います。現代風なラストであり、これは賛否分かれると思います。時間を忘れるほどプレイしたり、ゲームの世界感に感情移入したり、その世界の主人公になったと思い込むほどゲームをしたことがある人なら、この映画のいいたい事が分かると思います。逆にこの感覚が日常化している人は、「何当たり前のこと言ってんだ」と思うはずです。一方、この感覚を忘れた人やあまりゲームをしなかった人には、いまいちかもしれません。
とりあえず言いたいのは、プレイしてきたこのゲームの世界は現実とは異なる(自分が居てもいい)もう一つの世界なんだと言うことです。
ところで、この映画がターゲットにしている年齢層はどこなんでしょうか。ぱっと見、子連れや中年層が多いなという感覚です。ラストの持って行き方は、中年層には若干無理があると思いました。(中年層の具体的なことは分かりませんので、憶測と偏見です。すいません。)一方、若い世代に対しては、このラストは有りだと思います。ですが、メインターゲットはやはり発売ドンピシャ世代だった中年層だと個人的に思っています。そのため、ラストをもう少しそういった世代向けにするべきだったのかなと少し思います。しかし、興行収入のことも考えると、話題の発信源になる若者にウケるものにすると思うので、こういうラストになったのかなと思います。
はじめまして。
この映画のターゲットにされてしまったのは30代、40代の方々。
ゲームをしていたころを懐かしんで観る人だと思います。
そうやってノスタルジーを感じながらも、現役ゲーマーたちへのメッセージというオチにがっかりした人がほとんどかと思いますよ。
もうゲームは卒業して大人になってるわい!といった感じで。