劇場公開日 2019年6月7日

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「復讐劇は、組抗争へと発展」スノー・ロワイヤル kazzさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0復讐劇は、組抗争へと発展

2020年6月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWの放送で観賞。
劇場では見逃してしまった一作。

今度のリーアム父さんは、元特殊部隊でも元CIAでもない除雪作業員で、模範市民。
ノルウェー映画のリメイクだが、オリジナルの監督によるセルフリメイクらしい。

復讐鬼リーアム父さんは、大型除雪機を操る屈強な男で、猟もするからライフルも扱える。兄が裏社会に通じているところから、何らかの素地もあるのだろう。そこに怒りが重なっているのだから、怖い存在になるのは納得できる。

最初の復讐殺人がエゲツナイ。
こういうリアリティで進むのか…と思ったら、段々ブラックユーモアが強くなっていく。
人が死ぬ度に十字架と名前が画面に映し出される。最初の頃は一人ずつだが、どんどん殺されるので名前が連なりだす。名もなき端役もちゃんと役名が表示される。

息子が死んだことで妻がリーアム父さんに怒りをぶつけるのは、分かるようで分からない。
人間、思わぬ目にあうと説明のつかない行動に出たりするし、鬱だったのかと思えば納得もできるが。

雇った殺し屋が相手にそのネタを売ってしまうエピソード、兄が首謀者と間違えられても否定せず堂々としているシーン、ホモセクシャルの部下の裏切りを示唆する場面など、ギャング映画的でありながら捻ったサスペンス要素が面白い。
「仁義なき戦い」からの「パルプ・フィクション」的。

誘拐した子供に除雪車のカタログを読み聴かせるとか、女警官が男心を操って中央の情報を得るとか、ウィットもある。

最後は三つ巴のドンパチで盛り上げる。

あの子は除雪車でどこへ行ったのだろう…

kazz
2020年6月5日

除雪車やブルドーザーって普通車とは違いハンドルやレバーでの運転の仕方違うので、あの子は特殊作業車への道を歩むのか?と人と違う事考えちゃいました💦

巫女雷男