映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコのレビュー・感想・評価
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悲しくもやさしい世界
夫婦共に すみっコぐらし(特にねこ)が大好きで、待望の映画化第1弾はしっかり劇場で鑑賞しました。
結論から言いますとメリーバッドエンド寄り、新キャラの ひよこ?が絵本の世界の住人の為 すみっコの仲間たちと共に行動が出来なくなる事が後半に発覚。
最後 畳み掛けるような無情な理(ことわり)に抗う術なく 別れるシーンで辛すぎて辛すぎて泣きました。隣りの主人も大号泣。
最初の のほほ〜ん子供向けのストーリーから急にFateぶっ込んだの?ってくらい緩急激しめで テンポがいいストーリーではなかった。
それは そうとて、映画の大きなスクリーンで大好きなすみっコぐらしのキャラクターが喜んだり 焦ったり 泣いたりする姿はとても可愛かった。再度 U-NEXTで鑑賞してまた泣いた。5回目くらい鑑賞したらようやく慣れて涙も出なくなりました。
基本的に子供向けだが…
とりとめのない前半は子供向けに全振りしているのか大人には退屈だが、
違和感のフックをしっかり回収して泣かせに来たのは上手かった。
振り返って客観的に考えると、メタ的な視点で申し訳ないが、子供向けに雑に作っていたけどあまりに中身が無さ過ぎたので、後から回収できるストーリーを付けた感じ。
その意外性がこの作品の高評価につながっているのだと感じた。
最後の畳み方も綺麗に纏まっていて、無難に良作
ただ前半の緩さはぬぐえないので、大人がしっかり見ようと思うなら他に選択肢はあるように思う。
泣いてしまいました
すみっこぐらしの世界観を知らずに視聴しました。
泣ける映画とあったので、視聴してみることに。
初めはよく分からなかったのですが、何故、すみっこぐらしなのかが分かり、クラスで教室の片隅にいた頃を思い出しました。
そして、ラスト。
自己主張をするクラスの中心とは違い、同じすみっこな、要望を伝えれず
幸せを願う気持ち。あの後、どんな気持ちでいただろうかと思います。コレで良いのだって気持ちと、一緒にいたかった気持ち。
すみっこぐらし達は、それが分かる。自分が隅に行けば良いってことを
そうやって、主張を控えてすみっこにいることで回っている世界もありますよね。皆んな主張したらとんでもない事になりますから。
一番の要望は叶えずに、自分達の要望をすみっこらしく叶えていきます。
泣かされた…。
アマプラで見ました。
すみっコぐらしは「そういうぬいぐるみが売ってるなー」くらいの認知レベルでした。
でも、ツイッターとかで評判が良かったので見てみる事に。
いや~、泣かされました。
ひよこちゃんとかすみっコの気持ちが分かり過ぎて。
キャラがほぼ無表情、声なしというのがいいですね。
その分キャラの気持ちをこっちが補足しやすいというか、「こういう事考えてるんだろうなー」というのを想像してしまうというか。
静かに映画に集中できます。
そしてエンドロールですよ。
エンドロールが完璧でした。
絵本に絵を描き足したけど、それからどうなった?というのをしっかり描いてくれています。
そしてひよこの友達として、自分達に似せたひよこを描いたってのが最高でした。
さらに、絵本の住民たちとも仲良くやっているという描写が、ひよこが本の世界の仲間になれたというのを感じる事ができて本当に良かった!
心が優しくなれる映画でした。
多分子供は「ひよこちゃん良かったね~」と笑って終わると思いますけど、
大人は「びよ”ごぢゃん”!!ずみ”っゴぢゃん”!!」と泣くと思います。
ユニークな視点
引っ込み思案の子や世渡り下手な大人には「すみっこ」が落ち着くのがよくわかる、ある意味キャッチ―なネーミング。手書きのまるっこいフォルムとエビフライのしっぽやとんかつの端キレとか本来キャラクターになりそうもない存在を織り込んで「食べて欲しい」は自虐的、実にシュールなアニメーション。
お話は「ジュマンジ」のような魔法の本に飛び込む冒険譚なのだが誰でも知ってる童話のコラージュだからとっつきやすい。しかしながら内容はつまみぐいでギャグ漫画、鬼が島の鬼がやさしくてまるで「森のくまさん」、鬼が「おにぎり」を振る舞ってくれるのは単なる語呂あわせなんだろうが馬鹿馬鹿しさがちょうどいい。
みんな仲良く、違っていても認め合い助け合う大切さ、多様性を肯定した世界観は気恥ずかしながらお見事です。変にセリフをつけなかった演出も想像力を養えて巧みです。
以上、大昔の子供の感想ですが今の子はスマホやハイテクゲーム世代なので絵本の馴染みがあるのか分かりません、だとするとちょっと淋しいですね・・。
すみっこのみんなについてそして、みんなの心の声
素晴らしい話です!すごく感動しました!最後は―涙が止まりませんでした!!!キャラクターが可愛いだけじゃなくて、別れることの辛さや寂しさ、悲しさ、そして別れると同時に絵本の皆に助けられてありがとうって言ってるところ、ペンギンの分かれるときの様子、ありがとう!お前のこと、ずっと忘れないからな!っていう悲しい声が映画を見る度に心に聞こえてきます。すごく悲しい話ですね。ひよこはすみッコの要素を全部揃えているのかもしれませんね。映画のエンディングの絵も見ていて何となくそういう気がしたんです。きっと話が終わったあとも再度絵本の中に入って絵本の皆に顔を出して遊びに来たのか、夢で会いに来たんでしょうね?それとあの絵本、きっとあの仕掛け、ひよこが寂しくて、誰でもいいから絵本の中に入って話をその通りに演じてほしい。そしてその人と知り合いたい。って言う気持ちで絵本の仕掛けをわざと、外して、すみっこやオバケも呼んだんだねってなんとなくわかった気がする。ぺんぎんだけじゃなく、しろくまもねこもタピオカもすごく優しかった!トカゲは人魚姫の時は凄く活躍してて見事でかっこよかった!その時のにせつむりやタピオカもすごく楽しそうで癒やされます!あと桃太郎のときのタピオカ踊っててすっごく可愛かったです!人魚姫のタピオカもおしゃれで可愛かったですね!更にホコリも!絵びふらいのしっぽもうさぎの姿すごく似合ってましたよ。メチャクチャ可愛いですね。とんかつってエビフライのしっぽの友達っていうよりお母さんですね!桃太郎と赤ずきんのとき。そういえば、ざっそうはどんなときでも笑ってて可愛いけど、特に行ってくるよっていってるときのリアクションが可愛いですね。ねこが照れたりひよこのこと心配してくれてるのもすごく可愛い!ねこがほったあとでみんなで出てきたもので塔を作ってるのは感動した!でも特に次のシーンで、
ひよこが出られなくて穴から跳ね返ってたとき、残念な音楽が流れたあと
「ここがすみっこの世界!………………………?…そうかあの花は…そうなんだ、僕、出られないのか………………………ゴメン、ペンギン。」
誰だか忘れたけど
「早くきてよ!」
ひよこ「んんん?やっぱりだめ、みたい」
ペンギン「え?なんで!早く来てよ!」ねこ「降りないで!壊れるわよ!!」ペンギン「だってひよこが!!!離してよ!!!」
そのときに崩れかかった塔を支えて
ひよこ「危ない!!!」絵本の世界で一緒にいた時を思い出す毎に
「皆、早く、行って!もう、僕は、いいの!」「ううッ(;_;)!」「ありがとう!(´;ω;`)」「ありがとう!!(T_T)」「ありがとうううう!!!( TДT)」
ってみんなの悲しい声が聞こえてきましたね。塔が崩れ掛けて絵本の皆が助けに来たときは
鬼「助けに来たぞ!」犬「大丈夫?」、キツネ「大丈夫か?」、さる「大丈夫?」、キジ「大丈夫?」狼「助けに来てやったからな!感謝しろよ?」って声が聞こえてきた。そのときにひよこの言葉のありがとうは様子見る以上、うれしそうな声で悲しい声に聞こえてきた。ひよこが消えかかったり、跳ね返って戻れなかったり、ひよこの家やすみっこの絵を皆で書いてた最後のシーン、あれは突然悲しくなった。音楽を聞いただけでも悲しくなった。それとエンディングでペンギンがひよこにあってシワ寄せて泣いてた絵は、「やっと会えた………………………うああああああん!!!( TДT)」「寂しかったんだぞ?うああああああああん!!!( TДT)」って悲痛の声が聞こえた。最高の話だった!機会があれば何回でも見に行きたい!
子供向けだけどよかった
すみっこぐらしのキャラクターが大好きで
せっかくだからと観に行った
子供騙しと期待せずに来たが
最後ナレーションがなくなってすみっこ達の擬音と表情だけで泣かされるとは思わなかった!
自分のコンプレックスや過去の悩みがあっても
それでもすみっこで生きていく、
言い過ぎかな笑
自分の人生とふと重ねてしまった。
将来子供に観せたいね。
見て欲しい作品?ストーリー?
すみっコぐらしが大好きで、グッズも持ってる私が、満を持して見に行って参りました!
事前情報では泣く人多数との情報だけを得て行きましたが、そんな話でも無いでしょうと高をくくっていました。
期待は、いい意味で裏切られました。
かなり号泣しました。ひよこ?の気持ちとか、ぺんぎん?の気持ちとか、色々考えたら涙が止まらなくなりました。
ストーリーもグルグルはしていますが、いい意味ですみっコぐらしのキャラを壊さず、進めてるあたり、昔話がメインではなく、すみっコぐらしがメインなんだと分かりやすかったです。
変に、すみっコぐらしの各キャラに声をあてがわなかったのも、良かったと思います。
最後の最後に大逆転でハッピーエンドを持ってくるあたり、さすがはすみっコぐらし!と思いました。
心が洗われた気がします!泣きすぎました (笑)
いつから、こんなピュアな心を忘れたのかな?
果てしない退屈の後の深い涙
私はコウペンちゃん派なので、すみっコぐらしはファンではないし予備知識無しで見たので、正直最初は退屈でした。
とにかく登場人物が多すぎるのと、ストーリーが大河の「いだてん」並みにあちこち飛ぶので、話についていけないし、さして盛り上がる訳でもなくダラダラと続くので、寝そうになったのは事実。
親子連れが多くて子供はゲラゲラ笑ってたので、子供にはこういう単純な笑いが正解なのかと、改めて気づかされたけど(笑)。
とにかく最後が意外な展開で、そこは号泣でした。
あのひよこの落書きをしたのは誰なんだ?とか、つっこめばキリは無いのだが、そこは触れないのがお約束なのだと思う(笑)。
結局別々の世界で生きていく事になるが、それはなんとなくこの世とあの世を表してるようで、一見単純に見えた表現がとても深かったのには、驚くと共にとても感心させられた。
ひよこはきっと楽しい思い出があるから絵本の中でも生きていけるのであろうし、こちらに住んでるすみっコたちも思い出を大切にし続け、その中でひよこは生き続け成長していくのだと思う。
まあ子供はそこまで深く理解するとは思えないが(爆)。
最後が良かったけど、前の九割方は退屈だったので、そこが残念だったので、星は減ります。
子ども向けだけではなく大人が観ても楽しめます
癒やし系グッズの人気キャラが映画化ということで、まったくノーチェック
だったがネットでの評判で気になって観てきた。
子連ればかりかと思っていたら大人独りの客も結構いた。
レビューしておいて申し訳ないが、予備知識ナシで、ユルい癒やし系と思って
観に行くのが一番楽しめると思う。
「すみっコ」とはなんぞや、を全く知らなくても序盤で雰囲気がつかめ、
独特のテンポでふにゃふにゃしているだけかと思いきや気づけばストーリー
が進行し、終盤の展開と感動はヘタすれば子どもより疲れた大人の心に刺さる。
クライマックスはBGMの効果によるところが大きいと思う。
ミーハーの血が騒いだので…
評判がヤバい…! 興収ランクがヤバい…!
ミーハーの血が騒いだので映画館へ!(笑)
結果…そこまで響かんかった(泣) 確かにいい話ではあるのよ。すみっこで生きている―つまり、世間での居場所が無い―すみっコたちが、どの物語に属しているのか不明なひよこの居場所を探そうと絵本の中の世界で奮闘する…。
もしかすると、かわいらしいすみっコたちがそんな物語を展開しているからこそ、辛さがより増幅されてしまうのかもなぁ…。そして、その前提があってこそ、切なさと温かさが両立したラストが効いて来るということか…?
子供のときに観たら、かなり違った感想を抱いたかもしれません。良質な子供向け映画であることは間違い無し。そこは否定できません。しかし大人になって肥えた(もしくは荒んだ?)目線が入ってしまい、「ふぅん、なるほど」程度にしか感じられなくなってしまった…? それはそれで悲しい…。
ところどころからすすり泣く声が聞こえて来て、それにつられたせいでこちらまで涙が出そうにはなりましたが…(笑) 手放しには称賛できないなと思いました。個人的には、いたって“普通の話”でございました。
大人も泣きました
まさかすみっコたちに泣かされるとは思いませんでした。劇場で子供には酷かもとも思いましたが。(実際周りで子供がかなり泣いていた)他者を優先する優しさ、どうしてもそばにいれなくて離れていても想い合う心が教訓かなと感じました。最後の最後までヒヨコが寂しくならないように工夫してるすみっコ達にも涙。友人や仲間や他者を大切に想う、心温まる話でした。
すみっこからのメイン舞台!!!!???
個人的には、映画のシーンとしては、ほのぼのとあっさりとサクサクと。
平和な画で良いと個人的には思います。
さすがにホラー映画とかさすがにとか思ったり、マフィアロードムービーとか長いし、
現代にそぐわないとも思える部分もなくはないなか、個人的には歓心してしまいました。(笑)
個人的には、
すみっこから、表舞台で脚光を浴びて、失脚、すみっこに戻って、小さくしていてほしい。(笑)
音楽にもっと力を入れてほしかったり。
歌詞をもっと削って。
ジブリ越えのサウンドトラックを作って欲しい。
みたいな、気持ちが少しばかり沸いてきてしまいまして。(笑)苦笑です。
まあ、最後はちょっと胸熱で。(笑)
画はもっとテキトーで手を抜いてもよいのではとか思ってしまったり。
個人的にはいいと思いました。(笑)
読み聞かせのような感じ
キャラクターに声がついてないということを聞いて
これ、字の読めない子とか見て楽しめるのか…?と思ったんですが、ナレーションがキャラたちの言葉を代弁するような感じで物語がすすんでいったので、絵本の読み聞かせのような気分で楽しめました。
ひみつのひよこちゃんについては、私もトカゲと同じで
みにくいアヒルの子なのかな〜って思っていたけど、
まさかまさかの、誰かが白紙のページに描いた子だったとは…って感じでした。
出てくる物語も、誰もが1度は聞いた事あるタイトルばかりなのと、さわりを上手く組み込んでいるので、この話知らないな〜って子とかでも置いてけぼりにはならないかなって思いました。
ちょいちょいネタも仕込まれてますが、可愛らしいな〜みたいな感じの目で見てました(笑)トンカツとエビフライのしっぽの食べてくれるの…?とか(笑)
なんで先におばけが吸い込まれていったんだろ〜って思ってたんですが(このシーンも割とシュールで面白かった)
なるほどなるほど。絵本の世界のものは、すみっコたちが住む世界にはいけないんだって気づけるようにする伏線だったのか、と。1時間ですごくお話が綺麗にまとまっていたな〜って思いました。いうて、アラビアンナイトとか、皆がバラバラに行動している時はちょっと飽きそうになりましたが…←
最後が感動したかっていわれるとそうでもないけど、ひみつのひよこが幸せにはなっていたからよかったな〜っていう気持ちでした
シンプルな画が◎!!!???
個人的にはシンプルな画で。
多くの工夫が見えて。
個人的には良かったと思います。
皮肉にならない程度に丸く、丸くしてありまして。(笑)
音楽とかもっととか、ストーリーとか、すみっこじゃなくなって、おちて、すみっこ戻りみたいなのを
期待してしまいつつありますが、そのあたりは、まあまあまあと。
時間軸とか、いろいろな物語がサクサクと。
最後はみんなで少し、ほろり??とさせて。
時間も耐えうる、最短で。(笑)
個人的には面白かったです。(笑)
まあ、おすすめはしませんが。
好き嫌いが分かれそう。(笑)
ザ映画を観たい人にはダメでしょうな。
なんかとりあえず、当たり障りない映画で、時間を共有したいみたいな目的にはよいのかも。(笑)
子どもが初めての映画館
もうすぐ2歳になる娘と、5歳の男の子と家族で見た。娘はずっとポップコーンに夢中で画面をさっぱり見ていなかった。30分くらいでポップコーンが無くなってしまうと、床で立ったりしゃがんだりを繰り返していて、何をしているのかと思ったらどうやら床に散らばったポップコーンを拾って食べていたようだ。
映画は大人も泣くとの評判だったのだけど、どう考えても子供向けで見ていて退屈した。5歳の男の子は最後まで集中して見ていて楽しんだようだ。二人とも声を出して騒いだり、歩き回ることもなかった。家族にとっては記念すべき映画となった。
大人も楽しめる子供の為の物語
私は絵本が好き。子供用おもちゃが好き。子供向けアニメも好き。教育TVの子供向け番組も好き。
子供に戻った気分で、というよりは、絵本を読んでもらっている子供になった気分で、ワクワクと鑑賞してきた。という事はイノッチがお父さん(笑)
「むかしむかし、あるところに…」
「むかしってどれくらいー?」
「うーん、お父さんも◯◯ちゃんもまだ産まれる前かなぁ…」
一々口を挟む子供と、説明したり一緒に感想を言ったりしながらお話を読み進めるお父さん、といった具合に、イノッチのナレーションが物語をサポートしていく。
キャラクター達は喋らない。商品時同様、つぶやきのような手書きの一言が、時々頭上に添えられたりする。
普段はすみっこでのんびりしているのが好きなすみっコ達が、映画では事件に巻き込まれ、ドタバタドキドキの大冒険!…でも相変わらずのマイペース。
あの極度に簡略化された姿で、一生懸命短い手足をバタバタ、天目線口で泣いたり喜んだり焦ったり。どんどん表情豊かに見えてくるから不思議。ていうか可愛い。ものすごく可愛い。可愛いは正義。
やさしいー。あはは、へんなのー。がんばれー!えーやだよー。よかったねぇ!…と、子供になった私は、前のめり気味感情たっぷり、全力で楽しませて貰った。大満足です。
1時間という短い尺で、解りやすく、共感を得やすく、子供の心を養えるように、丁寧に作られた子供の為の物語。
けれど、良くできた子供向けコンテンツは、かつて子供であった大人の心も掴めるのだ。
子供に戻って。あるいは、横から子供の手元を覗き込むように。優しい気持ちで素直に楽しむのがお勧め。
…と、この後は全くの蛇足。
ネタバレ全開なので要注意。
大人の私が見たもうひとつの視点。
白紙のベージに描かれたひよこは物語を持たない。居場所も、性格設定も、過去も未来もなにもない。
それを思い出してしまった時の、ブレて消えかけている映像のようなひよこの姿。怖っ!
けれど、自分と同じだよ、一緒に暮らそうと、皆が受け入れてくれた。存在意義をくれた。
でも、異なる世界の存在を、すみっコ達の世界へは連れて行けなかった。絵本の白紙に、1人取り残されたひよこ。
皆はそのページに家を作った。花を咲かせた。仲間を描いた。まるで神が世界を創造するように。
仲間のひよこ達は、すみっコ達を模した姿をしている。多分性質も受け継ぐだろう。
共に暮らす約束は果たせなかったけれど、彼らを模した存在が、絵本の中で、ひとりぼっちだったひよこと共に生きるだろう。
…と読み解くと、昨今流行りのメタ物ファンタジー的に捉えられない事もない。
まあ、小賢しさは置いておいて、素直に受け取るのが正解と思いますけどね。
ひよこ(´;ω;`)🐣
童話巡りはあまり面白くなかったですし、アラビアンが「インド」の王子というのは、海外の方に日本と中国を混同されるのと同じで雑に感じました。しかし「ひよこ」のエピソードは泣けました。原作は分かりませんが、すみっコたちがどのように仲間を増やしていくのかが想像できました。私は実家から離れた土地で就職し、ブラック企業で散々パワハラに逢ったので、世間の爪弾き者を受け入れてくれる本作のコミュニティは現代日本と真逆なものがあり、温かいものを感じました。ナレーションはもっと声が綺麗な人が良かったです。
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