燃えよ剣のレビュー・感想・評価
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まだ観てない人に(ネタバレありません、ご安心を)
作品の論評は他の方にお任せします。
新撰組や幕末についてあまり知らない人はついていけないと思います。予習をしておきましょう。この映画は一通りの史実を知っている人が観る映画ですからストーリーが分かってしまっても問題ありません。
私はYouTubeでオリラジの中田さんの動画を見て予習しました。
出来れば原作を読めばさらに良いと思いますがハードルが上がりすぎるかもしれません。
映画化困難な中、窮屈感は拭えないものの挑戦した
2021年劇場鑑賞26本目 良作 63点
滅多に観ないジャンルの作品。
普段時代劇や歴史を舞台にしている映画は滅多に観ないのですが、演技力とアクロバットに定評がある岡田くんと、孤狼の血や土竜の唄で強そうな敵役に昨今抜擢されている鈴木さんなど豪華俳優陣や、随所にお笑いの人を抜擢していたり、予告からもわかるそこまで時代劇時代劇してないような空気感など、以上の点から総じて観やすそうだなあと思って鑑賞。
感想としては、想像より全然良かった。
ただ主人公のストーリーを2時間半では忠実には伝えきれておらず、それでも結構頑張っていて、情報量が多いなあという印象でした。
菊一文字の沖田役の山田くんが思っていた以上に演技が上手だった。
是非。
相変わらず豪華俳優陣の無駄遣い
関ヶ原の監督の歴史映画。司馬遼太郎の同名作品が原作。
俳優陣はまぁ豪華。この時代にどんだけ予算掛けてるんだ。その割に満足度は低いんだよなー😥
熱いストーリーの背景に時代を越えた価値観が感じられる、それが歴史映画の良いところだと思うんだけど。この人の映画は、登場人物の内面が伝わってこないんだよな。
これだけの人を集めて何本も映画作れるんだから、原作へのリスペクトもあるんだろうし、業界人には好かれてるのかな。それにしても、この映画は赤字額が気になる。
新選組名所を巡る弾丸ツアー
新選組結成前から五稜郭まで!2時間超の弾丸ツアー!
すごい!とりあえず観光名所全部入ってる!!!
ということにまず感動!
ただし、途中でここの景勝地もっとゆっくり見たいのよね!とか
インスタ映えスポットでもっと写真撮りたいですー!
などのわがままは一切許されません!!
ツアー参加前に、燃えよ剣読んでおかないと
ここどこですか?となっちゃいそうでした
すみません、面白くは無かったです
司馬遼太郎は小学校の高学年の頃より読み出して、燃えよ剣も夢中になった小説でした。映像はとにかく時代を感じさせる物で大変素晴らしかった。
ただ、お雪さんを登場させる事で無理があったのでは無いか。沖田総司の咳についても無くても良い気がします。
そして、新撰組の後半を一気に進めたのも結果的にはポイントが分散されてしまった感がありました。
幕末の状況を知らない人にとってのナレーターは全く聞き取れなかったと思う。またなぜ西暦で語るのかも分からない。
映像的には素晴らしかっただけに、ちょっと残念でした。
村本大活躍w
やはり岡田くんの殺陣はカッコいいなぁ。。あまり幕末詳しくないのでちょっと勉強したくなりました。。このくらいの時期の映画を見ると、たかだか150年前かーっていつも思います。そっからの100年ほんとに文明開花しすぎだろ、どんだけ頑張ったんだ人類。
ウーマンラッシュアワー村本がネタみたいな早口披露してたのでウケた、笑。想像以上に活躍してたし!
暗殺者
鳥羽伏見迄の動乱期の新撰組の動きや土方歳三の役割がとてもリアルで、彼は本当に劇中の様な人間だったのだろう。と自分の知らない土方歳三に引き摺り込まれました。
欲を言えばもう少し蝦夷地での話しも詳しく見れたら良かったですが、新撰組設立時とどちらを映像化して見せるとするならば、敗北敗走しているときより、一世風靡した輝かしい時期の方が知らない土方を知れて良かったとも思えます。
彼は今で言うと硬派な暗殺者だったのかと…
1人の演技で映画が台無しでした。
面白かった。面白かったけど、ウーマンラッシュアワーの村本が全てを台無しにしてました。
何故彼をキャスティングしたのか?
そして何故漫才の時のような早口の話し方をさせたのか?
監督の意図が分からなすぎます。
新撰組の事は知っているようで知らない事も多く、勉強になりました。もっとも司馬遼太郎のフィクションだから歴史に忠実ってわけでもないですけどね。
役者目当で見たら必ず失敗するし、そも何故前後編にしなかった。
司馬遼太郎作「燃えよ剣」は新選組のファン及び時代小説が好きな方というのはほとんどの方が通った道であるだろう。同作者作品「竜馬がゆく」より作品としてもまとまりがつきやすく、文庫本上下2巻と手を取りやすい。
ただ、それを読み込んだことがある事前提のある描写があまりにもこの映画には多すぎた。
所謂「役者目当て」の観客には初見殺し、という内容だ。
まずはこの映画の感想を箇条書きで並べるとしよう。
・役者配置については、沖田総司/お雪/山崎烝/井上源三郎の4人が個人的には適役だと感じた。
次点で伊東甲子太郎。
沖田総司についてはこの映画が制作が決まったという際、正直一番不安に思った人選配置(正直顔だけだと思っていた。)だったのだが、この映画に一番必要な役所を彼が持っていった。正直な感想でここだけ書くとこれから先十年は新選組をドラマ化した際は今回の役者さんでずっとやってくれ、と思ったほど司馬遼太郎作品の「沖田総司」にはまり役すぎた。新選組血風録を彼主役で映画化してくれ頼むから、歴史の話なんていらんかったんや。
人によって好き嫌いがあるのは承知する演技だが、山崎烝も個人的にはとてもよかった。物語のピエロ役となっていて重たい空気だけの映画にならず、彼の演技がなかったらもう少し池田屋事件のくだりは中だるみしていたように感じる。
井上源三郎の役者さんについてはよくこの方当てはめてくださった、と経歴を見て驚いてしまった。私自身は彼のお茶目な演技に癒されて、そして泣かされた。
伊東甲子太郎、なぜか肖像画に似ているとしか映画を見ている間思えなかった。演技とかではなく肖像画に似ていることでの評価となる。
・セットの豪華さ/カメラの撮り方に華やかさがある。
京都の寺院仏閣溢れる街並み、武州の緑、等色の使い方が綺麗だったと記憶している。
ここから先批評となる形だ。
・尺の問題か、音響技術の問題か、役者の技術か。とにかくセリフが聞きづらい。
・場転/シーン構成が下手。カットすべきところをカットできていなく、構成すべきところを構成していないと感じる。
→主演の役者の声が聞きづらいとは何事か、とのっけから豆鉄砲を食らった感覚でいた。同監督作品「関ヶ原」でも同じ手法をとっていたとレビューで拝見したので、監督の指示の元こうなっていると思われるのだが、正直悪手でしかない。おかげで冒頭1時間つまらなかった。
私は幼少期から原題作品を何度か読破した経験があり、幕末(佐幕派)についての知識も通常よりは多く知り得ていたからこの映画に「70点」
という数字をつけるが、幕末についての知識がなかったり原題をほとんど読んでいない場合のこの映画の数字は「15点」もないのではないか。
原題「燃えよ剣」自体が新聞の毎日連載だったと記憶している、原作自体も場転等は多いが原作の場合だと作者がいきなり本文に出てきて解説を始めるという手法だったはずだ。
だがこの映画には「解説」という行為などない。
余りにも唐突すぎて笑ってしまったのが、油小路
の変の後に駆けつけてくる御陵衛士が「兄上!」
と叫んだところだ。映画の今までどこに伊東甲子太郎の弟(三木三郎/新選組九番隊組長)が出てきたよwwwとシリアスなシーンなのに一人で笑ってしまった。どういうことなの。
新選組、佐幕派、倒幕派、長州、薩摩、官軍、賊軍、朝廷、江戸幕府、とにかくたくさんの人名が出てくる。全く説明もない上に数回しか出てこない名前が物語のキラーだったりするの、本当にやめた方がいいと思う。大河ドラマの文字解説見習ってくれ。
・お雪
→見終わった時、1番期待はずれだったのがエンディングだった。原作最後のお雪の描写をなぜ消した。彼女がここからどこに行ったのか、その描写は必要ではないのだろうか。
お雪は実在の人物ではない。だからこそ彼女がここからどうしたか、という説明を語り部でもいいから観客に伝えて欲しかった。
レビューでちらほら見受けられるが「池田屋事件が長い」、私も同意見だ。
新選組にとってはターニングポイント、だが土方歳三にとってはターニングポイントだったのだろうか。
新選組は治安維持を兼ねていた上その治安維持が命懸けであった、だからこそ彼らにこれが特段特別な任務であったという認識はなかったであろう。(天皇家の関わる過激攘夷派のクーデター事件阻止なので、本人達も重要な捕縛取り締まりという認識はあったろうがこれはどちらかというと"本命"にあたった近藤勇隊の方ではないかと思う。)
なぜそのような池田屋事件をあそこまで長く取上げたのか、彼の人生譚と考えたらもっと大事な所あったと思う。
土方歳三がどれだけ子供臭くて、どれだけひたむきで、どれだけ純粋か。鬼の副長と恐れられた土方歳三がその素直な性格を出せるのがお雪だと原作を読んだ時は思ったのだが、思ったシーンは尽くカットされていた。無念。
いやでもほら、何故お雪さんの云々を実写で見れたのは……嬉しかったと前向きに捉えよう……、もう少しお雪との絡みを見たかった。
総評
司馬遼太郎作品は地の文の上がり下がり(コメディ寄りの時もあればめちゃくちゃにシリアスに振られる時もある)が激しいのだが、コメディ寄りの所はうまくできていた映画だったと思う。
コメディ寄りだったところ?全体の一割ぐらいしかない気がするけど!
試衛館メンバー四人が男子高校生のようなはしゃぎ方をしているところや、土方が写真を撮るところ、知れば迷ひ〜の俳句のシーンなどの描写はとてもよかった。そこだけ見たい。まじで土方の俳句と写真撮影のところはめちゃくちゃ見直したい。
ただ今まで述べた通り、説明がないまま端折られすぎのまま時代が進むので映画の展開についていくには原作未踏破/幕末(佐幕派及び新選組一連の流れ)の歴史を知りえない人には「お金を払ってまで見る映画ではない」とは伝える。
ただ土方歳三とお雪の絡みが実写化されると知ってテンションの上がった方、馬鹿やってるバラガキと試衛館メンバーが見たい方、原作で記憶に残るシーンのある方は一見の価値があるかとは思う。個人的には和泉守兼定を研ぐシーンがずっと頭に残っていたから映像で見れて嬉しかった。
お雪がいい女だと思った人は原作を読め、もっとイチャイチャしていてとにかく二人が可愛くて仕方がないから。
あと思ったより斬り合いの映像としては完成度高く、あそこまで残酷な描写にしなくても良かったのではないかと違う方向への完成度に頭を抱えた。
あと雨の夜の鴨のシーンの近藤勇の謎ダンス、お気に入りです。あそこだけ延々リピートして疲れた時に見たい。最高。
結論 燃えよ剣を表現するには映画一本では尺不足だったので、この映画は沖田総司と井上源三郎を見てくれ。 以上。
司馬遼太郎作品らしい
司馬遼太郎作品らしい良い感動させられる一本、動乱の時代を生きた骨太で筋が通った漢の物語が見事に映像化されている。岡田准一がアイドル卒業して俳優として見事にスターを切った作品と言えるでしょう!
鼻血と涙に注意
元より新撰組の話が好きですが、司馬遼太郎のこの作品はやはり別格ですね。
観終わった直後で興奮と喪失感でバグった文書になっていると思いますがお許し下さい。
理想の士道に生き、鬼の副長を務め、仲間も隊則に従わなければ容赦なく斬り、暗殺を命じて涙も見せず。時代の変わり目に仕えた主君に裏切られ、次々に散り散りになっていく中で一時の愛を育む。
土方歳三(岡田准一)が愛刀を磨いて、その波紋を見つめる視線だけで男ですが鼻血が出そうな色気。
お雪(柴咲コウ)を抱き寄せ触れようとする呼吸も、触れようとする不器用な手も、返そうとする時計を握らせて放させない仕草も愛しさで溢れています。
夜這いしかけて遊びまくっていた男が、一人の女性にこんなにも不器用な姿に燃え(萌え)ますね。
そして沖田総司の一途な愛と、病で闘って死ねない無念さと、見舞う土方が彼の前では鎧を文字通り脱いで寝転ぶ姿。
近藤勇との信頼感と離れていく距離、沖田総司との戯れ合いの可愛さも格好良すぎて余韻だけでご飯三杯はいけそうです。
司馬遼太郎の新撰組が今日の新撰組ののイメージを作った、逆賊だった土方歳三をヒーローにしたというのもうなづけます。格好良すぎて油断していると涎が出そうです。
男の滅びの美学と言えば確かにそうなのですが、隊士たちに関わった女性たちの会話やそれを見護る眼差し。心配して黙っていられないお雪の心の動き。
お雪が愛しくて可愛くて、抱き合って呼び合うシーンの柴咲コウさんも最高で、最後に駆け寄る姿の近づきたいのに近づきたくない悲哀が傑作のフィナーレに相応しいと思います。
視聴習慣の変化もあり、隊士一人一人に十分なスポットが当てられないのも含めて、主人公土方歳三を浮き彫りにするための演出がより切なさを際立たせます。
血飛沫、激しい殺陣とカメラワークと夜襲を含めた暗いシーンが苦手な方以外は是非観て欲しいです。
日本で今、これだけの殺陣が出来る役者が何人いるかな。芸術でした。
CGと出演者は豪華だけど
土方の新選組への思いがよく分からないまま、彼の歴史を総ざらえしたような内容でドラマ性は乏しい映画だった。幕末のことを知らないと楽しめない、かなり思い切った作りだが、逆に幕末好きや歴史オタクには嬉しい作品。
音と映像加工の凄さでチャンバラの残虐さはよく伝わったけど、あれが殺陣と言われても面白味はない。
作りこみは良いが、残念感漂う・・
京都在住にて、池田屋事件首謀として知られる土方歳三に興味を持ち、数年ぶりに映画館に足を運びました。かなり期待外れという印象です。
①新選組という組織の主張が少ない。
いわゆるチャンバラ集団の域を出ていない。フィクションでも良いから、新しい日本を作りたいというパッションを期待していたが期待外れ。隊長である近藤勇のメッセージが伝わらない。
②近藤勇死亡のあとの土方歳三の立ち位置
近藤勇は土方歳三に最後の言葉として「新選組は君に頼む」を告げた。であれば、土方歳三は副長でなく隊長に就任し勢いを失った新選組を立て直すべき。最後まで副長の立ち位置に甘んじたのは残念(これは史実だから仕方がないが)
③池田屋事件の場面が長すぎ
京都市をアピールするためには良いかもしれないが、池田屋事件の場面だけが誇張されている印象あり。歴史的には、鳥羽伏見の戦いや五稜郭の戦いを含む戊辰戦争の方が重要だと思う。最後に蝦夷地函館を目指した土方歳三の心意気や、彼を慕って最後までついていったお雪の気持ちを描いてほしかった。あの当時、船に乗って東北から蝦夷に向かうことすら冒険に近かったと察する。
④土方歳三とお雪
「肉食系」土方歳三はとお雪の関係がプラトニック過ぎる印象がある。お雪に対して、愛を語るにしても将来の日本を語るにしてももっと雄弁に語って欲しかった。
⑤ナレーションについて
どういうわけか、軍服を着た土方歳三が解説者のようにこの映画を語っている。歴史的背景を知るにはナレーターの存在は良いと思うが、もっと別の人物に委ねるべき。
⑥武装スタイル
池田屋事件では日本刀が武器であったが、五稜郭の戦いでは銃が主体となっていた。ここが近代日本史上興味深いところだろう。途中で新選組も西洋式の武術を習得する必要があったと思われるがその描写が不十分。また、戦う相手=新政府軍はどのようにして西洋式の武術を習得していたのか。ここを伝えれば、土方の死も残念ながら偶然でなく必然だったと観客は納得するであろう。
⑦沖田総司について
諸説あるが、この映画では沖田は当時不治の病であった肺結核に罹患していたという設定になっている。それは良しとするが、沖田の存在が新選組や土方にとってどうだったのかが伝わらない。(戦う集団としては、足を引っ張っていただけという印象)
最後に良い場面:
後半、土方歳三がお雪に「あなたを危険な場面に巻き込みたくない」と言ったところ、お雪は「もう十分に巻き込まれています」と目を潤ませながら応えた。この場面は素晴らしい。この場面だけで★4つにしました。。
私も、早くお雪のような女性と結ばれたいです。
キャストが豪華
セットも豪華。
剣のシーンはもっとアップでみたかったかなぁ、、
スピードあげすぎてついていけなかった
大きなストーリーの展開はないが
2時間40分があっという間に感じる
んー全体的に
流れが掴みにくい感じもする
だけど岡田くんのビジュアル最高なので
見る価値あり
字幕ありで見た方が分かりやすい
全部の回に字幕があるのか、自分が見た回にたまたま字幕がついていたのか分からないのですが、最初は『うわーやってしまったー』と思っていました。
が、最終的にはあって良かったです。
まず台詞が早口。歴史用語も出てきて、漢字を見て『なるほど』となる言葉も多々…
一番助かったのは、誰のセリフかが分かったこと。何の前触れもなく武田観柳斎とか島田魁とか合流してるし紹介もない。
新選組や幕末の知識がないと補正もできず置いてけぼりになってしまうかも…と思いました。
私は山南さんが好きなので扱いが悲しい。でも主人公はトシなので仕方ない。
源さんの最期…何だあれは…でも主人公はトシなので仕方ない。
そんな風に思いながら最後まで見ていました。
近藤さんとの絆も少し薄く感じてしまいました。
岡田くんはさすがに顔も所作も剣術もかっこいい!小さいけど、オーラで大きく見える時もあった。
他の役者さんも良かったです。隊長クラスの人物でも一言も喋ってない人いましたが…
他の新選組物よりもトシが柔らかい印象。周りが嫌な奴ばかりに見えたからでしょうか。松平容保公は他と同じく優しくていい人って感じでした。
もう一度見たいかと言われたら微妙。新選組が好きなのでとりあえず見てみました、という感じです。
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