「往年のATG&大映の如く」人間の時間 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
往年のATG&大映の如く
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ここまでメーターの吹っ切った作品は久々である。そしてラストシークエンスの”胸クソ”具合も入念の入れ様。
人間の”悪”をここまで演出した監督の執念がスクリーンに溢れんばかりに観客に浴びせられる。鑑賞後のゲンナリ度、そして人間不信を植え付けられての帰り道は苦痛でしかない。
しかし、これが正に映画なのだ。この強烈なメッセージ性を帯びるメディアは映画以外に無いのだ。
多分、私はこの作品内容を忘れる様、努力するだろう。そして、何かのきっかけで厳重に封印していた筈の”パンドラの箱”が開いてしまい、監督の仕組んだ恐怖と絶望に、為す術無く打ち震え、そしてその審判を甘んじて受ける他ない事実を今から想像して、又落ち込むのであろう。”影響”とはこういうものである。
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