サイダーのように言葉が湧き上がるのレビュー・感想・評価
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声にして やっと弾けた 夏の恋
レコードが割れた時に思わず「はっ…」と声が出た。
何日間もかけてみんなで探した物を壊してしまった時の気持ち、とてもよくわかる。
浮ついた気持ちでついつい考え無しに行動してしまうこともよくある。
一生懸命レコードの破片を接着剤でくっつけようとしても、全然くっつかないシーンでは思わず泣けてきた。
そこからの展開はかなりギュッと濃縮されていた。
デイサービスの時計がレコードだったのはやられた。
珍しい時計だなとは思ってたけど、まさかそんな謎とき要素があったとは!
チェリーが何度か引越しの件を伝えようとしたのに遮られてしまったのも不憫で不憫で…
頭の中でなら言葉が湧き上がるのに、口に出そうとすると何も出てこないもどかしさに共感した。
最後のシーン、藤山のおじいちゃんからバトンを引き継いでチェリーが俳句を叫ぶシーンでもなぜだか涙が流れた。
その場で言葉にすることは難しくても、歌や俳句のようにすでに在るものなら勇気さえあれば言うことができる。
溜めに溜めていた想いが爆発する感じが最高だった。
この映画を見始めて最初に驚いたのは、色使いやトーン、灯りを星で表現していたりするユニークさだ。
オシャレであると同時に、蛍光色メインで目がチカチカする感じだったので最初は戸惑ったが、いつの間にか見慣れてその世界観に入り込んでいたから不思議だ。
他にない雰囲気がとても良かった。
レビューの星を少なめにした理由のひとつは、間延びしてる空白が多くてテンポが悪く感じたことだ。
特に大きな事件が起きるわけではないので、もっと音楽を印象的なものにしたり、それぞれの内面的な描写が多くてもよかったのかもしれない。
もうひとつの理由は、少し設定に無理があるところが多いこと。
スマイルは小さい頃から配信をしていて大人気ライバーなのであれば、ひとりで外から生配信は危険すぎるのでは?
きっと大忙しのはずなのにデイサービスでバイト始めるのも、レコード探しにあんなに時間を費やせるのも不自然な気がした。
あんなに人気者なのに、出っ歯が嫌になった理由もよく分からなかった。
あとはレコードを探すシーン、初めからジャケットには「藤山さくら」って名前書いてあった気がするんだけど…
名前が分かっただけで大ニュース!みたいになったのが違和感。
娘さんが、資料館に飾ってあるほどのお母さんのことを全然知らないのも違和感。
チェリーがぎっくり腰のお母さんの代わりにバイトしてたのも違和感。デイサービスのバイトってそんな簡単なんか…?
あと引っ越す理由はなんだ?
あのビーバーって男の子は何者?
色々と違和感はあったが、それらを流してさらっと観てたから入り込めたんだと思う。
『FOR YOU』のレコード持ってたよ♥
『鈴木英人』先生か『わたせせいぞう』さんの世界が動き出した感はある。山下達郎さんだから、夏の季語があれば、このアニメは完成。でも、山下達郎さんで今でも一番ポピュラーなのは『雨は夜更け過ぎに』だから、このアニメならどう表すか?だねぇ。
でも、そもそも俳句は老人がやるものって見方がどうかなぁ?また、日本古来であれば、短歌だと想うし、旧国営放送の事を考えれば、短歌でアニメって
そうか『ちはやふる』があったか!
追記
ノイズキャンセリングを付けて、僕も同じ目的で同じ事をやっている。
全国どこにでもあるMallで、老人達が吟行(?)とかやっているのかなぁ?引っ越しても、こんな同じ様な風景のある世界、何処に引っ越しても同じだ。
僕も『Charles Mingus Presents
Charles Mingus』と言うチャールス・ミンガスのレコードを中古で勝って、中にチャールス・ミンガスのサインが入っていた事がある。それは断捨離出来ずに今でも持っている。
レビュー書いている者がこんな事言っておかしいかもしれないが、いいね♥の数の多さで価値観って決まるのかなぁ?
残り20分で
レコード 見つけたぜ♥
部屋に映っているじゃん。
『時間が過ぎて行く』
ビンゴ!!!♥
大貫妙◯さんでしたか。僕の高校時代の数少ない友人がファンだった。僕は彼から編集してもらったベストカセットで、細野晴◯さんのボンボヤ◯ジュとサディスティックミカバ◯ドの黒◯が好きだった。
いい映画なんだけどラストがおかしい
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コミュ障気味のチェリーくんと、出っ歯を隠し常時マスクのスマイルちゃん。
ふとしたことから知り合い、同じ老人介護施設で働くことになる。
そこの爺さんがずっと探し続けてたレコードがあった。
半分ボケてるし、最初はそれが何のレコードなのか分からなかった。
でも調べるうちに色んな事実が見えて来る。爺の嫁は元歌手だった。
結婚してまもなく亡くなり、爺はそれを懐かしんで探してたのだった。
そして2人は爺の実家であるレコード店でそれを見つける。
そういう一連の出来事の中で、2人は互いを好きになってた。
でもチェリーはもうすぐ引っ越すことを告げる機会を見失ってた。
その引っ越しの日が夏祭りで、スマイルは老人らで盆踊りをしてた。
そこにチェリーが飛び入り、マイクで会場に響き渡る声で告白。
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真面目で一生懸命だが、不器用なためクールに見えるチェリーくん。
おれの少年時代と重なり、最初からすごく感情移入しながら見てた。
出っ歯にコンプレックスを持つスマイルちゃんとも気が合って、
何かいい感じに話が進んでいく。結構泣いたりもした。
でもなあ、ラストがなあ・・・これどうなんでしょ?
感情が高ぶって、スマイルちゃんに告白しに行くのは分かるよ?
でも何でマイクで会場全体に響き渡るように告白してんの?
あとその時スマイルちゃんへの思いをつづった俳句を読むのだが、
8回くらい繰り返すんよな。ただ自分に酔ってるようにしか見えねー。
そしてスマイルちゃんがそれで笑顔になり、突然マスクを外す。
何それ?容姿への劣等感を克服する過程を楽しみにしてたのに、
全編を通じてそこはほぼ触れられず、最後に急に外すのか?
劣等感なんてものは、結局自分と向き合って克服するしかない。
なのに他人に好きって言われることで自信回復とか、それどうなの?
そんなの今だけで、明日からまたマスク復帰でしょ?って思った。
葉→歯
画調とすると、イラストレーター鈴木英人又はわたせせいぞうといった、カラリと湿度の低いアメリカ西海岸を思い起こさせるようなイメージである そこに日本の"俳句"を織り交ぜながら、ボーイミーツガールなドラマが繰広げられるドラマに仕上がっている そんな難しい入り組んだストーリーではなく、お互いコンプレックスを抱いた男女が、グループホームに参加しているお爺さんの願いを叶えるために協力するという縦糸、そして男の子は近く引越ししてしまうことを告げられずに日々が過ぎるという横糸 コンプレックスの内容が、女の子は出っ歯、そして男の子は極度の赤面症 お爺さんが探しているレコードの謎も含めて、細かい所の伏線回収は、確かに観賞していて腑に落ち、カタルシスは感じる 余りにも関連性を繫げ過ぎるので或る意味ご都合主義と言われればそれまでだが、この手の青春モノだからこういう夢があってもよいとは思う
巧いアイデアは、これを田舎の巨大スーパーモールの中でほぼ完結するコンセプトを考え出したこと 対極である、それぞれの家(男の子、女の子、お爺さん)との往復のみで、他のロケーションはほぼ出ないという集中的な空間は、観客を飽きさせない演出にもなっているのではないだろうか
俳句に関しては、一寸"ダジャレ"的要素もあって、言葉を一つの定形に設えるというのも、こういう集中化としても一役買っているのかも知れない
冒頭から13分程の印象シーンで、勤務終了を知らせるホーム内の壁掛時計の模様、これを謎解きの鍵にするというのも、中々のアイデアであり、こう言う細かい芸当は制作側の真摯を感じられて、ポジティヴな作品であると強く感じる
とはいえ、好みかと言えば自分は逆なので(苦笑
一貫したストーリー構成とあの頃の想い出
本作はコンプレックスを抱えた2人の人物が主役である。
・声にコンプレックスを抱き、対人関係を狭める主人公
・出っ歯にコンプレックスを抱き、マスクを付けて生活を送るヒロイン
この視聴者に共感させる題材の選び方に感銘を受けた。
・SNS主流のオープンな様で疎遠になりがちな対人関係の閉塞感を、心のどこかで感じている人は少なくないだろう。そんな対人関係のクローズド感をコンプレックスで共感させにくる点。想像もつき易く、また、思春期の学生っぽさも感じさせて飲み込み易かった。
・コロナ禍の時代背景を投影したマスク依存傾向に共感性を見出させている点。また、年頃の、思春期の少年少女には付き物である自身の外見に対するコンプレックス。やはり人が経験して想像し易いであろうことを感じさせる点に優れている。
この2人が共通の課題に取り組みながら打ち解けあって恋を成就させると言った点。どこにでもあるモールで起こる何でもない日常的なアニメである点に、どこかマンネリ感を覚える視聴者を多く見る。
しかし、退屈だから駄作なのだろうか。
客層が違うだけ、感性が違うだけで本当にこの作品の構成や伝えたいことは低俗なのだろうかと吟味することも大切なのではないかと思う。
それを考えさせるのが、本作品の主軸となる山桜の詩である。
コンプレックスと捉えて心を閉していたことも、奥ゆかしく美しい詩や言葉で包み、伝えてあげることで開かれていくのではと考える。
もし仮に、この山桜の使い所が陰口や噂話として使われていたらそうは感じないだろう。
何を意識して、どんな場面で、伝えたいことは何だろうと考えることで初めて送られたものに価値を見出せるのだ。
そういった意味でこの作品は私たちに、心の豊かさを思い出させ、ノスタルジックな胸を締め付け撫で下ろすもどかしさも感じさせ、また日常の有意義さも再認識させてくれる作品であったと考える。
ただ受け取り消化するだけでは退屈だろう。
考えを人に如何に伝えるかを、人は何を伝えたいのかを意識した時、この作品は大切なことを幾つも教えてくれる素晴らしい教材にもなる。
声に出す事
文字通りカラフルな世界観で描かれるアニメーションで感情を背景などを通し表現されていたと感じました。甘酸っぱい青春の映画とはこれのことをゆうんだとばかりの気持ちよさでした!
チェリーの成長としてわかりやすく、ヘッドフォンをいつも間にかつけなくなっていたが、うまくいかない事で再びヘッドフォンで周りとの関係を遮断してしまう。しかし、最後には周りとのつながりを克服し壇上の上で、他が花火に夢中の中俳句を読み続けるまで、成長しました。
そして、私が驚いたのは、ラストシーンでチェリーがスマイルに対しての告白の俳句を連続で読む際、メロディが俳句のテンポとあっていることに気づきました。「うわっ!」っと声が出てしまいました!冒頭から、色彩と文字で語りかけてくる部分が多かった分、最後に音で持っていかれるとは思っても見ませんでした。
高校生に戻りたくなっちゃいますね(笑)
想いが込み上げて言葉が出る出る。まさに、タイトル通り。
竜とそばかすの姫を観に行った時の上映前の宣伝や、テレビのCMで知って面白そうだなと観に行った映画。
結論から言うと、非常に面白かった。
まず主な舞台がショッピングモールというのに親近感を覚えた。ウチの近くにイオンモールがあるからさ。入口入ってすぐの広場で何かしらのイベントがやってるのを思い出して勝手に映画の場面とダブらせてたよ。
監督インタビューを読んで背景のこだわり等を知る。確かにスマイルとチェリーが田んぼ道で話してる場面でも2人のアップを見つつ背景の夏雲に自然と目がいった。
それが正しい見方かはともかく、ゆったりリズムが心地良くて視聴しながら自分で見どころを探しても良いのかな、という牧歌的な空気が映画にはあった。そこもまた「夏」って感じかな。
最大の見どころはやはりラスト、チェリーがスマイルに想いを伝える場面。周りの仲間達に助けてもらって、ココしかない!という場面で訪れたクライマックス。
俳句の五七五になぞらえながら徐々に高まっていくスマイルへの気持ち。口下手なのに想いが込み上げて言葉が出る出る。まさに、タイトル通り。
夏の爽やかな青春アニメ映画を探している人にはどストライクな作品じゃないかな。オススメオススメ♪
ちなみにエンドロールが終わった後にもう1シーンがあるので帰らずに最後まで席にいよう。
不思議と引き込まれます
地方でのラブストーリーで展開も読めてしまうほど分かりやすい。それが悪い点とカンジルヒトモいるかもしれないけど、良い点かなと思いました。レコード割るのは途中から読めたらけど、やってしまった瞬間はこちらもあちゃーって顔してしまいました(笑)
そこまで没入できたのは、何故かと考えていました。
きっとわたせせいぞうさん風?のパキッとした背景にちょっと懐かしい感じてがして、レコードが重要な役割というところに僕みたいなおっさんが引き込まれたのかもしれません。
声優が本職じゃないのに違和感がなかったのも、気が散らなくて良かったですね。
令和の新しいアニメーション手法を匂わせる映画
とにかく発見が多い映画だった
ストーリーの風呂敷は広げ過ぎていないものの、お手本のようなストーリーの流れに加えた新しいアニメーション表現の数々。
作画がただ綺麗に描けばいい、いい俳優・声優を揃えればいいわけではない、とわからせてくれる映画。
出来がただただ良かった。
別に派手なアクションも感動も綺麗な作画も豪華声優も求めちゃいない、こういう目を見開いてハッとする映画が見たかった。
・絵について
独特の配色は見る前は「目がチカチカしそう」という印象。見てからは、実は後半暗めの配色の方が多く、前半に青春感とポップさを引き出す一方、心情風景を浮き上がらせるためのものと受け取れた。
アメリカ的なただポップなものではない。新しいアニメーションの手法といって差し支えないと思う。
・現代ツールの描き方
これが本当にすごい
所謂TwitterとLINE配信を、一昔前の手紙、メールや電話のやりとりいったツールのやりとりで起きていた間接的な繋がり・もどかしさを見事に置き換えている。
今まで母親しかフォロワーがいなかったのに、ある人から「いいね」をもらったらドキドキするとか、好きな人の配信を見てるとか、伝わりそうで伝わらない感じがなるほどとしか言いようがない。
スマホやラインをただの現代ツールとして描くと、すぐに気持ちが伝わるだけの興醒めなものになる。事実皆そう思っている。昭和の文通のように、好きでないけれど好きかもしれないと言うドキドキを令和にするとこうなるんだなーと感心した。
・演出
現代ツールに連なる新しい表現。
離れた二人を二画面にスプリットして映すのは珍しくないだろう。
問題は二人の向きである。
電話など連絡を取り合うやり取りをしている二人は基本的に向かい合わせだ。2人がすれ違っている時は逆で背中合わせとなる。これが一般的なわかりやすい演出。
この映画では2人とも同じ向きを向いている。2人とも右か、左の同じ方向。一見すれば画面上の2人には繋がりがないように見える。しかし、彼らは同じ時間を共有しているのが一目瞭然となっている。
なぜなら彼らが向かって見ているのはスマホであり、連絡を取っているわけではなくTwitterや配信をしている「同じ行為」だから。
これもすごいと思った。
・声について。
主題ではないものの発見が多かった。
メインキャストを声優にしていない分、大分声優たちは自身の声質を抑え目にされている。それが作品に統一感を出している。
一言で杉咲花の演技力がすごかった。
声優のような声に独特な張りがある感じではないものの、芝居が多彩でキャラがコロコロ動く。近年女優によくある素人感溢れる淡々とした棒読み芝居ではない。逆に市川染五郎は淡々とした芝居だったが、ただ力が抜けている感じが良かった
印象的だったのがベテラン声優の布陣。
中高年に割り当てられている。
二人の母役。坂本真綾の庶民的な母役は珍しい。ぶっきらぼうでどこにでもいる母。
井上喜久子の母役は珍しくないが、艶のある声を抑えている。最初に聞いて井上喜久子と気づく人は少ないだろう。
神谷浩史の父役も珍しい。久川綾は介護のおばさんにしては色っぽさがありすぎたろう。
これが聞けるのは本作だけかと思う。
スマイルの姉妹は中島愛と諸星すみれだが、二人とも自身の持ち味をあえて殺している。諸星すみれの舌足らずが少ない。個性が強そうな三姉妹として描きつつも、メインの杉咲花が浮かないよう、またスポットをずらさないようにギリギリを攻めている気がした。
ただただ俳優女優をキャスティングして彼らを浮かないよう作る昨今のアニメ映画が多い中、まるで新人声優(といってもずば抜けた演技)をベテラン布陣が固めて彼らの持ち味を引き出そうとするような、かなり考えられているキャスティングと演技だと思う。
・総括
派手さがなく、直接的なやりとりも多くなく、2人の行く末を見守る所謂キュンキュンするようなもどかしいようなそんな恋愛映画…といってしまうのは簡単だが今までのものが古臭く感じるほど新しいアニメーション映画と思う。
多くのアニメファンとアニメ関係者はこれを見て続けばよいとすら思えた。
よょ〜
雷鳴や
伝えるためにこそ
言葉
いいオリジナル劇場作品を見つけた気がした。
青春をそのまま作品にした感じだった。甘酸っぱすぎた。りんごサイダーあたりだった。
ヘッドホンと矯正器が主な物語のベースになって行くのかな。俳句を嗜むチェリー。なかなか納得の行く句ができない中、突如現れた思春期真っ只中スマイル。
2人が出会ってチェリーは良い言葉がどんどん湧き上がってきた。それと同時に私の感情もどんどん沸き上がっていった。
あれ、チェリーヘッドホン付けてないやんって思った瞬間にスマイルに言われていて、くぅ〜〜って感じになってしまった。
夏休みの間だけのお話っていうのも良いし、学生のお話なのに学校生活がないっていうのも良いし、若い人の青春だけじゃないっていうのも良いし、何だか全てが良い作品だった。
最後、友達総出でチェリーを見送ったシーンは拙いながらも絆の深さを感じた。そんな友人たちに触発されたのか、最終的には自分の感情をチェリーはぶつけることができて本当に良かった。自分の感情は言葉にして伝えないと伝わらないということは、やはりいつになっても人間の課題だなぁと思う。
最後のワンシーン。チェリーのシャウト。その目、耳に焼き付けて下さい。拍手を送りたくなると思います。
そしてそしてそして、エンドロール後、必ず観て下さい。いいですか?必ずです。必ずこの映画を観たことに満足します。保証します。
よっしゃぁ笑
市川染五郎さんはとても上手くチェリーの人間性の部分を表現できていて素晴らしかった!!もっと別の声を演じている所も観てみたい!
杉咲花ちゃんはねぇ、ほんっと闊達な女の子が似合うというかなんというか、スマイル演じるならこの子しかいないのかな?って感じを作品通して思いましたねはい。笑
花江さんは花江さんって知ってても最初気づかないくらいうますぎてびっくりしました。笑
さすがプロって感じ!
甘酸っぱすぎて苦手な人もいるかも知れないけど、作画も可愛いし、出てくる俳句も一句一句良い味出してるから観に行って損は無いと思います!
良かったらぜひ観に行ってください!!
映画館に行こう!!!!!
山桜
かわいいその葉
ぼくはすき
予告よりも深い話&爽やかなボーイミーツガール
自分の見た予告ではごく普通のボーイミーツガールものという印象しか受けなかったのですが、粗筋にもあるとおりデイサービスに通う老人の話と段々と重なっていき、二つのボーイミーツガールとなります。
お年寄りの思い出話に弱い自分は全く予想していなかった展開に思わず涙が溢れてしまいました。
フライングドッグ10周年記念ということでレコードがフューチャーされており、登場人物の若い子たちが「これなに?」「初めて見た…」という反応や知らないが故のレコードの扱いの雑さもなかなかおもしろかったです。
思春期ゆえの自分の容姿へのコンプレックスの芽生えや大事なことを思い出したいのに思い出せない老人の哀しみ、少しずつ彼女への想いを自覚し言葉にしていく主人公など、セリフだけではなく仕草や表情で丁寧に描写されており感情移入してしまいました。
冒頭のスケボーシーンは現実に即して引いてしまう人もいそうですし、自分も一瞬眉を顰めてしまいましたが、追いかける人物の描写をギャグっぽくしてあったのであくまでフィクションのアクションシーンとして楽しめました。
「大きい音が苦手」で感覚過敏ぽい主人公(彼女と出会ってからは「必要なくなった」と言ってるので単に外界との遮断の言い訳だったかもしれませんが)や、父親がフィリピン人で日本語を話せるけど書けない、という少年などキャラクターの設定に近年の世相を反映しながらも重くなりすぎず、また説明セリフばかりにならず軽やかに表現されておりそういった点でも観賞後爽やかな気持ちになれました。
序盤はやや盛り上がりにかけますが、後半になるにつれて良い感じに
引っ込み思案な少年・チェリーと、見た目の一部にコンプレックスを抱える少女・スマイルが、ふとしたきっかけで接点を持ちます。
序盤では、ややこの物語の方向性が見えづらく、少々退屈でさえありました。中盤になってから、チェリーのバイト先の知り合いの老人がずっと探していたレコードを探し出す、ということをチェリーとスマイルが決めてから、物語が動き出します。
この『サイダーのように~』は、良い素材の扱い方・物語のまとめ方をしているように思えました。
①田舎という舞台設定の使い方
ショッピングモールが出会いの場であり、二人の活動の場として描かれていますが、こうした大型モールは、田舎にいかにもありそうな感じで、この物語の舞台がリアリティを持って感じることが出来ました。また、こうした田舎の街でありながら、ネットを活用して動画主として活躍するスマイルは、ネット社会では必ずしも都会でなくても出来ることがある、ということを上手く描いています。
②周囲の人物たちの関わり方
2人の主人公の周りには、色々な人たちがいます。タフボーイやビーバーという、個性的な名前を持った、個性的なキャラクター達、、、それから、バイト先の大人たち、などなど。
スマイルが物語の最後、引っ越していくチェリーに、探し当てたレコードを聴かせたい、と考え動いている中、これらの登場人物たちは、色々な形で協力し、それがクライマックスを盛り上げています。決してただの傍観者ではない登場人物たちに好感が持てます。
③主人公の成長
俳句の形でしか気持ちを表現できないチェリーは、最後、自分の気持ちをのせて、スマイルの前で俳句を詠みあげます。気持ちが高ぶっていき、最後は、俳句というより自分のストレートな気持ちを叫ぶ、といった感じになります。人に気持ちを伝えることが出来る、という成長です。
これを受けて、スマイルは、コンプレックスの歯を隠していたマスクを外し、チェリーと向き合います。外見のコンプレックスを克服し、ありのままの自分を相手にさらけ出すという気持ちに吹っ切れたように見えます。
余り期待せずに観にいきましたが、予想よりも面白かったです。
藤山のおじいちゃん最高⁉️
チェリーとスマイルのひと夏の青春を描いているんですが、周りの人達のキャラクターもなかなかの濃い性格で...
特に私は藤山のおじいちゃんが最高でした。お年寄りだけど、おじいちゃんにも青春時代はあるわけで...なぜか、前歯が出てるヒロインが人気⁉️みたいです。しかも、チェリーと同じく俳句も出来る⁉️みたいです。藤山のおじいちゃんのレコード探しから、だんだん盛り上がってくるんだけど、レコード盤で裏を見てピンってきました❗️デイサービスの時計と同じ柄じゃん❗️なのに、気付くのが遅いよーってツッコミ入れたくなりました。あと、スマイルがレコード盤をグイグイ押してたら...やっぱり割れたかー現代っ子は知らないかーって愕然としましたーなんだかリアルだなぁって...あと、レコードに針を落として聴こえてきた歌声に反応する藤山のおじいちゃんに感動しました。ここで、大貫妙子かー!って良かったねー藤山のおじいちゃん( ;∀;)今回のパンフレットはビックリ⁉️しました。藤山のおじいちゃんが大切にしていた奥さんのレコード盤と同じですので是非購入してみて下さいねー٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
ごく普通の日常だけど可愛らしい話
杉咲花さんも染五郎さんも
初挑戦にしては、上手かった。
杉咲花さんの方が、杉咲さん自身を感じて
キャラより目立っていたけれど。
レコードを割ってしまう演出要るのか?
絶対割るだろうなーと思いながら見てたけど、
不注意すぎてイライラした。
思慮の足りない女の子設定という事なのか、、
よかった
俳句は『プレバト』くらいしか馴染みがなく、そんな自分にも響くような俳句があったらよかったなあと思う。ヒロインが出っ歯なのだが、身内に出っ歯がいるため本当に切ない気分になる。アナログレコードの取り扱いについてもっと注意していて欲しい。それでドラマが展開するのだが、そうだとは言えちょっとあんまりだ。別の形で展開して欲しい。
俳句を絡めたライトな恋物語
淡い恋心が実る恋物語なんだけど、とてもライトな物語です。俳句を絡めてる点は斬新で面白いと思いました。
アニメなので無茶な動きや行動に関しては何も思わないんだけど、物語上その点に触れてるのになぜってことが気になってしまいます。製作側はどうしたかったのかなあ。
気になるのは歯の矯正をしてる女の子はSNSで人気があるグループってことなんだけど、昔からずーっとマスクしてたのかな⁉️
もう一つ引越しで移動する車の中で少年はヘッドフォンをしたままなのに、スマホで動画LIVEを見始めたんだけど、前半で彼はヘッドフォンで何も聴いてないって言ってるのに、この時何故外さない⁉️
そのことがどうしても気になりました。
【"山桜の君を求めて・・"音楽と俳句は時を越えて、人々の心に残る・・。素敵な夏物語です。】
- 画面に描かれる入道雲や建物の色彩が"わたせせいぞう"みたいだなあ・・、と思いながら観賞。-
◼️感想
・対人コミュニケーションが苦手なチェリーと、大きな前歯にコンプレックスを持つスマイルとの淡い恋と、二人が自らのコンプレックスを俳句を通して、少しずつ克服して行く姿が、イジラシイ。
・藤山レコードを経営するフジヤマさんが大切にしているレコードジャケットの中には、レコードが無い。
それをチェリーやスマイルの友人達が、皆で一生懸命に探す姿。
意外な所にあった大切なレコード。
そして、フジヤマさんが必死にレコードを探していた理由・・・。
- " 大切なモノは、近くにある"の法則である。-
<自分の気持ちを、俳句を詠む事で表現していた内気な少年が、夏祭りの舞台で自らの俳句をスピーカーで詠むシーン。
そして、大切な人に宛てて詠んだ俳句を、繰り返し詠む姿。
音楽と俳句は時を超えて、人の心に残るのである。
コンプレックスを抱えていた少年少女の心が成長し、想いが通じ合う姿を描いた、素敵な夏物語です。>
イケメンコミュ障って最強か!
あんなにイケメンでオシャレなのにコミュ障って可愛くて仕方ないだろうなと思いました笑
絵も好みで、魅力的なキャラが多くて、鑑賞後はサイダーのようにすっきりできて満足いく作品でした。
中盤少し間延びした感があったので、脇を固めるキャラにスポット当てても良かったかなと思いました。
それくらい主役の2人以外も魅力的だったので!
番外編がもし出たらチェックしたいなと思います。
ストーリーは王道なんですが、奇をてらうことなく、伏線も回収して上手くまとまっていたんじゃないかと思います。
僕も出っ歯なので、スマイルのコンプレックスはよく理解できました。
小学生の頃出っ歯のせいでイジメられてましたから…
これからは出っ歯じゃなくて山桜だよ!って言います笑
ラストの盛り上がりが良かったです。
俳句でしか気持ちを表現できないチェリーが、最後にスマイルに対してはっきり気持ちを伝えるシーンはグッときました。
夏アニメとしておすすめです!
あの俳句 あの夏の歌 あのマスク
延期前に見た予告から
パステルカラーのビジュアルが印象的で
気になっていたので観賞
感想としては
ひと夏の恋愛ものって感じかなと思ってました
がまさにその通りで非常にストレートなストーリー
今っぽい陰キャな主人公と今っぽい場面設定で
スケール感は気にせずまとまった造りで
悪くないなと言う印象でした
コミュニケーションがうまくできないが
俳句に乗せて心情を表すのは得意なチェリー
昔はかわいいと思っていた前歯がコンプレックスの
塊になるがフォロワーを抱える配信者のスマイル
ひょんな事から出会った二人がとある
レコード探しから急接近し
最後には思いを伝えて結ばれます
ほんと話はシンプルですが
ショッピングモールという妙にありふれた舞台設定
(意外とゾンビ映画とかでしか見ない)
に作り替えられた配色の普段の景色が
それだけで惹きこまれるもので
どうも本当にタギングされている各所に
あるチェリーの俳句などアーティスティック
な画面は面白かったです
年120本も映画観てるとスケールのデカい話や
伏線をまとめた出来のいいウェルメイドなどより
何か尖ったところがある作品に惹かれてしまいます
ですから滅多に映画行かない人にはそんなに
印象は残らないのかもしれませんが
少なくとも某お通夜で物販を始めてしまった
ワニ映画よりはるかに良かったです
比較するまでもないですが
オススメです
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