「ようやく公開されてホントに良かった」サイダーのように言葉が湧き上がる sasakiさんの映画レビュー(感想・評価)
ようやく公開されてホントに良かった
鈴木英人さんのイラストのような彩色に惹かれて
公開されたら観に行こうと思って一年、この夏に公開されてホントに良かった。
イラスト以外の情報を全く入れずに観に行ったので
こんなに俳句がメインであることに驚いたけど
最後まで見ると俳句がとても素晴らしく無くてはならない要素だったと思うし
それによって純愛ドラマが単純にならず、とても奥ゆかしく純で文学的な演出に昇華されていて
単なる設定ではなく演出に活きていてとても感動した。
演出のテンポや対比構造のようなものが非常にわかりやすく心理描写とリンクしていて
耳をふさぐ主人公と口を塞ぐヒロイン、帰り道左右の道など登場人物が何を思っているかを
言葉ではない描写で気持ちがわかる演出が非常に良かった。
前半はアニメーション的で心配はあったものの
中盤からのショッピングモールにまつわるエトセトラからのクライマックスに向けては
非常に良かった
世界がピンチにならないし、誰も死期おびない、ものすごい大作とはいえないけど
それでもとてもドラマティックだった。
この夏にとても気持ちの良い青春が見れて私は嬉しい。
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