「事情のない人はいない」閉鎖病棟 それぞれの朝 piさんの映画レビュー(感想・評価)
事情のない人はいない
誰でも人に言えないことや悩んでいることがある。というのは当たり前のことで、それをセリフで言わせておきながらそれを表現していない映画、というのは本当に矛盾している。
彼らの場合は事情ではなく、物語の中のそういう設定の登場人物にすぎない。要するにステレオタイプに俳優をはめ込んだだけに見えました。
事情というのはもっともっと複雑なものです。一言二言で説明できるようなものじゃなく、その人ならではの事情が必ずあります。人の事情というのは他人には思い付かないようなとんでもない、想像はるかに越える事が多々あります。ですがこの物語の中の事情はまったく想像の範囲内。まさにステレオタイプです。
もっと深い、個人それぞれの物語が見たかった。原作はそうであるといいなと思います。
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