劇場公開日 2020年8月14日

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赤い闇 スターリンの冷たい大地でのレビュー・感想・評価

全66件中、41~60件目を表示

3.5ガレス・ジョーンズが戦ったのは

2020年8月27日
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鑑賞方法:映画館

 この8月には第二次大戦当時の映画を4本観た。「海辺の映画館 キネマの玉手箱」「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」「ジョーンの秘密」「この世の果て、数多の終焉」である。そして5本目が本作品だ。5本とも戦争映画としては異色の作品で、それぞれに戦争に対するスタンスが異なっている。
 本作品ではヒトラーが首相に就任した1933年に直接本人にインタビューをしたガレス・ジョーンズという実在のジャーナリストを主人公にして、一時期彼が顧問を務めたロイド・ジョージの名前を有効に活用するなど、あらゆる手を使って真実に迫ろうとした取材の顛末を描く。
 映画の語り手がジョージ・オーウェルであることは作品の後半で漸く明かされるが、これはたぶん最初から分かっていたほうが観やすいと思う。蛇足ながらジョージ・オーウェルは「1984年」という小説でスターリン(小説内では「偉大な兄弟」)をモデルとした独裁抑圧国家の惨状を描いている。本作品の主人公ジョーンズと面識があったかどうか定かではないが、全体のために個を犠牲にするファシズムやスターリニズムを嫌っていた。

 KY(ケーワイ)という言葉が日本で一時流行した。その場の空気を読めないという意味で、あいつはKYだからなどと人を非難するときに使う。また空気を読めと強要することもある。テレビでも「お前、空気読めや」などと芸人が頭を叩かれるシーンを見たことがある。一般人の間でも他人のことを空気を読めないといって悪口を叩くことがあり、それを聞かされる度に違和感を覚えていた。
 空気を読めないと非難されるのは何故か。そもそも空気を読むとはどういうことか。どうして空気が読めないといけないのか。空気を読めないと場を乱すと言うなら、場を乱すことがどうしていけないのか。などと理由を遡って考えていくと、全体のために個の自由や意見を抑制しろというパラダイムに行き着く。それは全体主義のパラダイムだ。問題は「場を乱すことが悪いこと」というのが全体主義の考え方であることに気づかない多くの大衆の精神性にある。
「赤信号みんなで渡れば怖くない」という言葉がある。ツービートのネタで使われた言葉だが、考えてみれば恐ろしい言葉である。違法行為であっても集団のためなら許される(お咎めを受けない)という考え方だからだ。スターリンはまさに赤信号を渡った人間で、ロシア革命以前には反体制組織の資金集めのために銀行強盗を繰り返していた。銀行強盗を国家の指導者に据える国などないはずだが、全体のためにという大義名分によって犯罪者が独裁者になったのだ。

 映画作品としてはジョーンズの活躍を描きたかったのか、その悲劇を伝えたかったのか、あるいはスターリン政権下での膨大な犠牲者の悲劇を伝えたかったのか、焦点がいまひとつ定まらないところが憾み(うらみ)である。しかし全体主義という大義名分を起点に考えれば、ソ連国内の人権無視や虐殺に触れないで国交を樹立したアメリカやイギリスの政策も構造は同じである。もちろん「お国のため」に数多くの犠牲者を出した日本も例外ではない。ガレス・ジョーンズが戦ったのは、世界に蔓延する全体主義のパラダイムであったのだ。

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耶馬英彦

3.5黒が強い画面

2020年8月27日
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だいず

2.5いいテーマだけにもっと期待してしまう

2020年8月26日
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鑑賞方法:映画館

スターリンの経済政策の虚構を暴こうとしたジャーナリストの話。
豊かと言われていたウクライナに入って、市民が飢餓状態になっているのを目の当たりにするシーンの数々ははたしかに重い。ただ、経済政策の失敗にどうつながっているのかはわかりづらかった。しかも雪に囲まれてる地域なので、視覚的に暗い。
いや、そもそもそこにいたるまでが結構長くて退屈してしまった。人間関係ももう少し丁寧に説明してほしかったかも。
とても重要なテーマを扱っているだけに、映画としての盛り上がりがもう少しほしい。

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kenshuchu

3.5よかった

2020年8月26日
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吉泉知彦

4.0やっちまった

2020年8月26日
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久々に寝落ちしてしまった
映画がつまらないわけではなく単に寝落ち
やっちまった

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うんこたれぞう

4.0真実を歪め、隠蔽する世界

2020年8月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

興奮

今の日本を思わず重ねて観てしまう。監視され、隣人に告発され、信じるべきものが信じられなくなる。個人の弱さにつけ込む国家と国家に唯々諾々と従う弱い個人。弱さは全ての崩壊をもたらす最悪の感情の一つである。

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shanti

4.0現代にも通じるテーマ。見るべき映画です

2020年8月24日
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鑑賞方法:映画館

重たい内容であまり気乗りがしなかったのだけど、なんだかこの映画は見なければいけないような気がして覚悟して鑑賞しました。
ガレス・ジョーンズという実在のジャーナリストのことは今の今まで知らなかったし、このような史実も知らなかったし、彼の死後100年近く経ってこのように映画化され、そのテーマが古びていないことに驚きます。
スターリンのことは教科書で習ったぐらいで、政治犯(犯罪者じゃないのだけど)を「粛清」した恐ろしい人物という知識しかありませんでした。そのスターリン政権の下、ソ連の「穀倉地帯」と呼ばれる肥沃な土地のウクライナ地方の人たちは(当時ウクライナは独立国家ではなくソ連の一地方だった)、収穫した小麦が自分たちの食卓には上らず、すべてモスクワに持っていかれ飢えと寒さに苦しみ何百万人と死んでいったのだそうです。たった一つのみかんに目の色を変える農民たち、食べ物がなく樹皮や到底口には出せないものを食べて飢えをしのいでいたのです。
ジャーナリスト魂の塊といった主人公が命をかけて真実を伝え続け、しかし彼のミッションともいえるジャーナリズムの仕事を生涯をかけて全うできなかったこと、今、彼がこの映画の上映を知ったら喜んでくれたでしょうか。
カラー映画のはずなのに、広大なウクライナの麦畑と一面の銀世界、まるで白黒映画のようなそぎ落とされた映像がスタイリッシュでした。メガホンと撮ったのがポーランド出身の女性監督だそうで、最近の女性監督の活躍には目を見張るばかりです。
これは決して過去の話ではありません。今も繰り返される私たちに突き付けられた現代のテーマでもあります。絶対に観るべき映画です。

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ピンクマティーニ

5.0映画ってやっぱりいい!

2020年8月23日
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嗚呼、映画ってやっぱりいい!
3月からずっと行ってなかった映画。
先日ちょっとした用事のついでに一本見て、錆び付いていた映画モードギアに油が刺されたのですが、まだまだ全開でなく、映画に行くか、家でダラダラするか、で迷うと結局家を選択していました。

今朝も、行こうかなと頭をよぎりながら、やっぱ寝ようかなと思って、ボンヤリFB眺めていたら、ある人がアメリカでバノン(トランプの盟友)逮捕について、彼はレーニン主義者と自らを呼んでいた、ということから極右とスターリン共産主義の関連を書いている記事を読んで、これはやはりちょっと行っておくかなと思って行ってみたところ、嗚呼、やはり映画って、ホント、いい!!!

これ実話に基づいてるんですね。
赤い闇って、これ、スターリン独裁下のソ連の話って単純な話じゃないんですよ。誰がスターリンを支えてたのかってことなんですね。

この映画はすべてのジャーナリストはマスト・シーでしょうね。特に若手とこれからなろうという人たちは。
安倍の取り巻きは、これを見ても、なに青臭い、相手の懐深く入ってこそ、とかしたり顔でいうんでしょうけどね。まあ、そんなのはどーでもいいです。無私の人間がいて、それを紙一重のところで支える人もいる。そこに人間の希望を見ます。

良い映画って、やはりメチャメチャいろんな刺激を与えてくれますよね。
そしてダラケた気分の私をシャキッとさせる。

で、家に帰ってきて、長年積読だったanimal farm、ええ、私読んでなかったんです、なんか内容が想像できる気がして、後回しになり続けていた、しかも私の記憶ではペンギンペーパーバックで持ってたはず、だった…が、探せど探せどなかった。結局買ってもいなかったんですね。これを機会に買って読むことにします。

そうです、映画の狂言回しにはジョージ・オウエルが出てくるのです。

この映画がポーランド映画だということは極めて本質的にこの映画の内容と結びついていることだと思います。第二次世界大戦でポーランドがどうなったのか!ナチスとソ連に侵略された。確かに。では、それはなぜ可能だったのか…

この前NHKでやっていたアウシュビッツの話の中に、虐殺が起きていることを西側諸国に知らせたけれど、無視された!という話がありました。それに相通じるのですね。

国とはなにを守るものなのか?単純な話ではないですが、人々の生活と、それを生み出す権力と、それを激しく見せつける映画です。

たった2時間で人をそこに連れて行き、考えさせて、その後にもズーンと響く。それが1200円。やっぱりすごいわ、映画!

補足、他の人のレビュー見たら、退屈というのが結構あって驚いた。全く私は違ったので。しかも映画の語法で、物語をうまく膨らませてるというか、色々その当時の世界のありようを想像させるようにもできていると思ったので!

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waiwai

4.0ジョージ・オーウェルこんな人なんだろうなあと

2020年8月23日
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Naokisky2

3.0「本当のことを伝えているのは誰か」を見極める

2020年8月20日
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たとえば、身近に大事件があったとする。現場を見たのはA、B、Cの3人しかいない(なかには本当は見ていない人もいるかもしれない)。3人の主張は食い違っており、誰が真実を語っているか不明だ。

そんな時どうしたらよいか。
ともすれば、私たちは自分にとって都合の良い話を受け入れやすい。わかりやすい話にも飛びつきやすい。
「なぜこの人はこういう主張をしているのか」、「彼にとって都合の良い主張ではないか」、「前に言っていた彼の話は真実だったか(そもそも信用できる人か)」、「相手にとって都合の悪い話でも誠実に話してくれているか」、など自分自身で整理して(誰が正しいかを)判断すべきだ。

真実を見極めるのは本当に難しい。主張している人が自分の利益のためにウソを吐きすぎて何が真実か分からなくなり、本人も分からなくなってしまうこともある。

王様のたくさんの家来の前で、「王様はハダカだ!」と主張することは並大抵の出来ることではない。ウソつき呼ばわりされても動じずに真実を伝え続けることができるか。

見つかれば殺されるなかで、「封印」された土地に潜入し、帰国してただ1人真実を告発するGareth Jonesの真のジャーナリストとしての勇気を讃えたい。

くしくもHolodomorから約25年後に同じ共産国の中国において再び人為的な大飢饉で数千万とも言われる犠牲者を出してしてしまったことは、天国のGareth Jonesもやり切れないことだろう。

作品に関しては、とても秀悦なテーマ設定だったにもかかわらず、ストーリー展開が単調かつ冗長だったことが残念。

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atsushi

3.5ジェームズ・ノートンがいい!

2020年8月17日
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ミーノ

3.0スターリンのソ連と言うよりジャーナリストの物語

2020年8月17日
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今でも良くあること北朝鮮潜入取材の様なお話スターリンが金将軍とタブるが対話シーンばかりでテンポも遅く前半からちょっと退屈衝撃の場面もワンカットずつでイマイチ緊張感が伝わらず物足りなさも❗

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ゆたぼー

4.0ジャーナリズムについて

2020年8月16日
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真実は一つかどうかはよくわからない。
しかし、公式な真実だけが真実ではない。
スターリン政権下、1930年代のウクライナの飢饉のことを初めて知ったのはソルジェニーツィンの著書だったと思う。

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Momoko

2.5スターリンお前もか。

2020年8月16日
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ここ数年「ヒトラーの・・・」というタイトルの映画たくさんあったけどヒトラーはほとんど出てこない。この映画もスターリンと名はついてはいるが「ウクライナの飢餓なんか知ったことか」と指示するスターリン出るかなと思ったけどやはり出なかった。真実を探るためとはいえ単身ウクライナに乗り込むってまるで007。ジャーナリストも命懸け。モスクワの繁栄はウクライナを始め地方の犠牲の基にあったのか。
こんな国、今でもけっこうあるかもね。

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あらじん

3.0人為的につくられた情勢だからね…

2020年8月16日
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知的

元英国首相の外交顧問でヒトラーにインタビューをしたこともある、フリージャーナリストのガレス・ジョーンズが1933年にウクライナを訪れてソ連の闇をみてきた話。

母親がウクライナ出身で自身はウェールズ出身の主人公が、世界的恐慌の中でルーブルが値崩れしていないことからスターリンと組むべきだと主張し巻き起こっていく。

訪れたモスクワで、赤組特有の監視と行動制限、及び、飼いならされた外国人記者やエンジニアをみると共に、友人の記者に起きた不穏な出来事を知り…訪れたウクライナはホロドモール下で、結構ショッキングな内容もあるけれど、1エピソードを除いてはあまり凄惨さは感じず物足りない。
ホロドモールを直接見せる映画をみるのは初めてだったから期待したんだけどね。

とはいえ、この主人公のことは知らなかったし、帰国後の苦悩や結末、字幕処理だけど主人公の顛末まで、非常に興味深いものだった。

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Bacchus

1.0淡々と進むモノクロ?映画

2020年8月16日
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終始モノクロ基調の薄暗い画面と、やたらアップの描写ばかりで、いまいち何がどうなっているのか分からなく見る者の想像力でストーリーは淡々と進んでいく。
歴史のお勉強をしようとトライしたが芸術的センスに欠けるオイラには正直つまらんかった。
唯一バネッサカービー(出てること知らんかった)を惚れ惚れ見てた感じで終了。

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ケビタン

3.0内政干渉

2020年8月16日
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『ジョーンの秘密』をみた後に、第二次世界大戦でのソ連を始めとする各国の死者数を調べて色々と考えさせられました。

この映画では欧米の国家間の力関係や忖度が複雑なことを改めて教えていただきました。

台頭するヒトラーとナチスへの危機感。
力関係のバランスを取るために、たぶんソ連のナチスへの牽制効果への期待や配慮から、スターリン体制への批判を差し控える政治判断(その後の冷戦構造のことまでは、誰も予見できなかった、ということですね)。

政治や歴史についての専門家でないので、よく分かりませんが、ひとつだけハッキリと言えるのは、

内政干渉するな❗️

とトップが声高に言ってる政府や企業やなにがしかの組織があったとしたら、それは自国民や自社の労働者や組織の構成員に対して、堂々と説明できないことがたくさんある、ということだと思います。

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グレシャムの法則

2.5ホロドモール

2020年8月15日
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ヴァネッサカービィが見たくて行ったら、あれ、大虐殺ですか。ホロドモールはwikiしてもらうとして、なかなか見ごたえ有りました。
ジャックアンドベテイ初めてだけど良い小屋ですね。
ただこの人のmi6は見たくないなぁ

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michi

4.0ちょっと様子がおかしいくらいに前のめりな姿に共感する

2020年8月15日
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全編通してジャーナリスト、ジョーンズの信念で成り立っている。
国家レベルの隠ぺいをありのまま伝え様とするジョーンズ。
特殊能力のあるスーパーヒーローでもないのに、一個人が国家に立ち向かうのだから、頭のネジが一本や二本外れてると思ってしまう。
そんな無謀すぎるジョーンズの姿に最後まで引っ張られた。
美女を目の前に、取材の事しか考えない彼に可愛らしささえ感じでしまった。

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パプリカ

3.5ジャーナリズム腐敗への警鐘

2020年8月15日
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イギリス人ジャーナリストが見た、ソ連の「ホロドモール」って映画。
陰鬱な内容。
日本ではあまり知られていないが、ドイツのホロコーストと並んで世界では有名な「20世紀の最大の悲劇」の一つに数えられる非道な話。
(20世紀の虐殺にはほかにも、前述のホロコースト、オスマン帝国のアルメニア人虐殺、ポル・ポト派による虐殺、ルワンダ虐殺等、数々の大虐殺事件があるけど)
告発したこのジャーナリストが、嘘つき呼ばわりされる展開は辛かった。

この映画はソ連時代の悪政を批判するだけでなく、今の時代だからこそ作られたように思いました。
フェイクニュースにあふれ、取材先と癒着し、政権におもねって大本営発表にかまけ、ジャーナリズムの尊厳をないがしろにした結果は、数百万人、数千万人の死に直結すると言いたかったのではないのか。
そんな気がしました。

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コージィ日本犬