「哀しみを知るからこそ」ニューヨーク 親切なロシア料理店 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
哀しみを知るからこそ
暴力夫から逃げ出してきたクララを中心に、様々な問題を抱える人々が集う老舗ロシア料理店での物語。
刑務所から出てきたばかりで店のマネージャーとなったマーク。
マークの弁護士を務めたジョン。
店のオーナーでロシア訛りのティモファイ。
激務の看護師をしつつ、セラピーも行うアリス。
仕事が長続きしない(できない)ジェフ。
皆、行き場のないクララと息子たちを助けてくれる。
いわゆる無償の愛ってやつでしょうか。
親切にしてくれる皆は、決して他人を気に掛けるほど余裕がある人達というわけではなく、それぞれ自分の事で精一杯のハズの状況でありながら…という所に胸が打たれる。
訳あって警察には相談できずに家を飛び出したクララだが、冷静に考えちゃえば、それが警察に相談しない理由にはならないのでは?と思いつつ、、、登場人物皆を見て、自身も悩みを抱えるからこそ、人に優しくできる気持ちが持てたりするのかな~なんて思えた。
何より、他の5人もクララを助けていく過程で、それぞれが自分自身とも向き合えていく様子に心がとても温まった。
ありきたりな感想ですが、自分に余裕がない時でも、困っている人を助けられる気持ちを大切に持っていきたいですね。
ちょっとできすぎかもしれませんが、この暗いご時世に優しさに触れほっこりしたい方々におススメ。
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