劇場公開日 2020年12月11日

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「【暖かいものが食べたくなる】」ニューヨーク 親切なロシア料理店 ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5【暖かいものが食べたくなる】

2020年12月12日
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自分を赦すことで、他人(ひと)に親切に出来たりするのかもしれない。
他人(ひと)に親切にすることで、自分を赦すことが出来るのかもしれない。

そんな事を考えさせてくれる作品だと思う。

世界には、ストレスだけじゃなく、孤独や暴力など、辛いことが溢れている。

人の溢れる都会であれば尚更だろう。

でも、人の多いところには、手を差し伸べてくれる人もきっといる。

ところで、なぜロシア料理店なのだろう。
オリジナルタイトルに、ロシア料理店は入ってないが、映画の物語の中心となる場所は確かにロシア料理店だ。

僕は、ロシア料理には、フレンチとかイタリアン、中華、和食には何かしらある高級感がないからではないかと思う。
けなしているわけではない。

まあ、強いてあげればキャビアだが、これはロシアだけに特徴的な食べ物ではないし、料理ではない。

思い出すのは、ボルシチにガルショーク、ピロシキと庶民的なものばかりだ。

生まれて初めてロシア料理を食べたのは新宿のスンガリーで、加藤登紀子さんがオーナーと聞いたことがある。
他には、ロゴスキーも思い出すが、正直、高級フレンチやイタリアン、和食と違って敷居は低い気がする。

映画のレストランもどこか暗くて、確かにピアノ下に潜り込んだら、よく眠れそうな感じだ。
でも、それが落ち着く人もいるのだ。
僕もそうだ。

それに、だんだん寒くなってくると温まるものが食べたくなる。
そのイメージも、この映画にはよくマッチしている。

オリジナルタイトルは、
The Kindness of Strangers

きっと、見知らぬ人々が、親切な心を通じて、ストレンジャーではなくなって、結びついていくのだ。

クリスマスに家族で観ても良いかもしれない。

ワンコ
カールⅢ世さんのコメント
2020年12月16日

スンガリー 西武新宿寄りの店 いいですよね。 ウエイトレスさんチラ見ばっかりしてた気がする。 何食べたかは思い出せないw

カールⅢ世