「正統派のオゾンも悪くない」グレース・オブ・ゴッド 告発の時 エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
正統派のオゾンも悪くない
これまでエロティックかつミステリアスな作品で魅了し続けてきたフランソワ・オゾン。しかし今作にエロさは微塵にもない。カトリック教会の神父による児童への性的虐待事件をストレートに描いた。
自らを病気だと認めなからも行為を続ける神父とそれを知りつつ黙認する教会。
大人になった三人の被害者たちがバトンをつないだ。彼らの負った傷と告発までの過程をじっくりと捉えた。彼らの苦悩を十分に納得した。
う〜〜ん、正統派のオゾンも悪くないなぁ。
説得力のある秀作でありました。
しかしエロいのもお願いしたいものです。
ちなみに同じテーマを扱った作品としてはマスコミによる糾弾を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』のほうが好きかな。あの作品の展開と高揚感は凄かった。
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