「ジグで鯛を釣る」僕に、会いたかった Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
ジグで鯛を釣る
隠岐諸島中ノ島を舞台に12年前の嵐の日に海難事故を起こして記憶喪失となり船に乗れなくなった元漁師と、彼を気づかい見守る島民達や島留学でやって来た高校生達の話。
ちょっとよそよそしさを感じる程、主人公の過去には触れない島民達の様子から始まり、高校生達の成長物語をみせつつストーリーが展開していくが、主人公に関わる部分は違和感有り有りで、わざとらしい程直接的にはそこに触れずに進行する。
まあ、タイトルやちょいちょいみえるフリで何となく読めてしまうけど。
その上で今まで誰も本人に話さなかった、本人もきかなかった12年間は何だったのよという程、唐突で小さな変化を切っ掛けに全てを語り始めるから、感動させたいのが見え見えで安っぽく感じる。船に乗れなかったのも…、
まあ、胸アツな話ではあるんだけどね…ハードル上げ過ぎ。
ストーリーそのものは良いし面白かったけれど、映画として観客にはハッキリと示した上で展開させて感動させてくれた方が良い話に感じた。
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