「ラテンとヒップホップと言う移民音楽のミュージカル!…の本当の姿。」イン・ザ・ハイツ しん。さんの映画レビュー(感想・評価)
ラテンとヒップホップと言う移民音楽のミュージカル!…の本当の姿。
日本ではあまりピンと来ない移民差別と貧困。
この映画では、橋を渡れば憧れのニューヨークなのに、自分達の日常は小銭を稼ぐだけのなにも変わらない日々を過ごす若者4人が主人公。その日常でさえ、高騰する家賃やチェーン店の進出、移民差別で未来が見えない状態。
だからこそ、歌うし踊る。
明るい色彩と笑顔には、今を楽しむと言う刹那的な悲しさも感じる。
ちょっとだけ出てくる差別をなくすデモや集会は未来を変えるのか。
日々の葛藤の中でも、今を楽しく生きる、ラテンのノリだけに救われる気もする。
「忍耐と信仰」。
耐え忍び、信じるだけしか希望はないのか…
ミュージカルで、楽しい、明るいだけで済ましてはいけない映画だと思った。
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