劇場公開日 2021年7月30日

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「普遍的」イン・ザ・ハイツ ぱんちょさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5普遍的

2021年7月31日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

素晴らしい。
カリブ海諸国を主なルーツとするヒスパニック系移民の人々が多く住む、マンハッタン北部のワシントン・ハイツを舞台とするミュージカルだが、まずは音楽が良い。
サルサやカリプソなどの音楽をベースに英語やスペイン語のラップが自然に載せられ、まさにヌエーバ・ヨークの今を映し出している。
そして描かれるのは彼らの夢や差別などの現実、偽らざる想い。一人一人が丁寧に描かれ、特にキューバ移民二世のお祖母ちゃんのくだりなどは感動的。
しかしそれはヒスパニック系に限ったことではなく、アジア系なども含むあらゆるマイノリティに共通の普遍的なものなのだと気付かされる。
だから「クレイジーリッチ(エイジアンズ)」のジョン・M・チュウが監督することにも意味があるのだ。
舞台も観てみたいが、歌詞にも字幕が付く分映画の方が理解しやすい。スペイン語部分にも訳が出るし。映画でしっかり観てから、いつかヌエーバ・ヨークで舞台を観るんだ!

ぱんちょ