「貧困の反対語は、裕福ではなく正義だ」黒い司法 0%からの奇跡 ken1さんの映画レビュー(感想・評価)
貧困の反対語は、裕福ではなく正義だ
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差別について描かれた映画はジャンルを問わず良く観る。ある映画では激しい怒りを覚え、ある映画では涙を流さずにはいられない。
この映画の舞台は法廷だ。冤罪で死刑宣告を受けた死刑囚を正規の手続きで救い出す。だから空を飛ぶヒーローも出てこないし、敵を暴力で倒さない。あくまでも法と手続きという地道な作業しか術はない。そこに深い感銘を受ける。
差別は悪だと僕も思う。ヒューマンライツこそ人間社会において最も大切なことだと信じている。が、しかし、差別の心を持つ人をそれだけで裁くことはできないし、悪者だと断罪はできない。それより、差別は悪なのだということを知ってもらうことが重要だ。
分断を生むのではなく、法というシステムを使い、相互の理解を深めていく。正義とは何か、もう一度訴えかける。一人の孤独な勇気が沢山の命を救った物語に胸を打たれた。
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