「もしも自分が、と思いながら観る恐怖」黒い司法 0%からの奇跡 コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
もしも自分が、と思いながら観る恐怖
1980年代に実際にアラバマであった、黒人冤罪裁判を描いた作品。
レイシストの白人どもが、真実よりも黒人とみれば犯人と決めつけ、警察や検察が自ら作った筋書きにハメることと面子を重んじることに、怒りが積み上がってからの、最後の展開は予告からわかっていても大きなカタルシスがあった。
去年観た、イーストウッド監督の『リチャード・ジュエル』も冤罪の話だったなと思い出しつつ。
公権力が、真実や正義・安全より、面子や検挙率・安心を選んだ時の地獄っぷりは他人事ではなく、日本でもある話で、もしも自分がと考えるだけで怖かったです。
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