劇場公開日 2019年10月4日

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ジョーカーのレビュー・感想・評価

全1172件中、761~780件目を表示

4.0鑑賞記録

2019年10月13日
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鑑賞方法:映画館

10月13日鑑賞。

禍々しいものに触れてしまった。いや、気づかされてしまったのか。

有名なアメコミヴィランはいかにして生まれたのか。そんな、架空の都市に生きる架空の人物の顛末を他人事と思えないのはなぜだろう。人の道を逸した凶悪な男、そんなやつに同情なんてくれてやってはならないのかもしれないが、ここまで詰んだ人生を見せられてしまっては、ジョーカーとしての開花も仕方ないかもしれないって思わされてしまう。

世の中に対する怒りや悲しみをとびきりの暴力で解決する。それが「人として誤ったやり方である」という主観を、鑑賞後も胸を張って人に説くことができるだろうか。
ジョーカーたちは怒った。さあ、我々はどうする…?

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ヤッター

5.0現実

2019年10月13日
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鑑賞方法:映画館

ジョーカーの境遇、生い立ちが僕とほぼ一緒でビックリした。
これはジョーカーのストーリーであると同時に僕のストーリーでもあった。
これは、ただでさえニコルソン派とレジャー派で分かれるジョーカー派閥にフェニックス派が加わりそうですね。
でも結局、どこまでが妄想でどこまでが現実なんだろう。

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ヨッシー

3.0世界観がヤバイ

2019年10月13日
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鑑賞方法:映画館

絶賛されるほど面白いとは思わなかった。どこからどこが妄想なのかはっきりしなくて、答え合わせはするんだけど、正常な人が観たらまだ普通に見えるかもしれないが、ちょっと精神病んでる人が観たら発狂するんじゃないか?
街が世間がジョーカーを生み出したと思ったら政治って大事だなって思いました。
そう思うと今の香港と重ねて見てしまいました。
よくできた映画なのだけど、誰にも感情移入できなくて終わった後に観なきゃよかったと後悔してしまった。

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やまねっと

4.0悲しきヴィラン ジョーカー!

2019年10月13日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

序盤からアーサーのやり場のない怒りと悲しみを丁寧に丁寧に描き、トーンを落とした絵づくりで彼の鬱屈とした日々を表現しているのが印象的でした。ストーリー的には、終盤までこれといって大きな事件が起きるわけでもなく、ただひたすらアーサーに寄り添う形で進行していきます。

アーサーはコメディアンを目ざしているものの、笑いが止まらない病気を患い、仕事も人間関係もなかなかうまくいきません。心と体と現実社会がかみ合わない中、彼の渇いた笑い声が悲しく響きます。そんな彼を思いやる人は母親ただ一人。だからこそ、彼は母親に対して献身的に接します。しかし、その母親さえも自分を無条件に愛してくれる存在ではないと知ったとき、彼はついに壊れました。

彼の生活を間近で観察していくうちに、彼に共感し、あるいは同化したような心持ちなり、彼の心がひび割れ、粉々に砕け散っていく様が苦しくたまらなかったです。恥ずかしながらバットマンシリーズをまともに鑑賞したことがないので、ジョーカーについては外見の特徴を知っているだけでした。しかし、本作においてジョーカーの悲しい誕生秘話を目の当たりにして、彼を単なる犯罪者として糾弾する気持ちにはなれませんでした。

ここまでアーサーを蔑ろにして追い込み、その一方で彼の犯した殺人を歓迎し、彼にすがるように集まってきたゴッサムシティの市民こそが、「ジョーカー」を生み出した張本人とも言えると思います。これをアーサー側から見れば、絶望の中に「ジョーカー」という居場所を与えてくれたと言えなくもないでしょう。「ジョーカー」は、この時代に、この地で、生まれるべくして生まれた存在なのかもしれません。

そんなジョーカーを、ホアキン・フェニックスが文字通り怪演しています。バットマンやジョーカーに関する予備知識はいっさい不要の本作、彼の演技を見るためだけに劇場に足を運んでも損はしません。

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おじゃる

3.0狂気と悲劇と喜劇

2019年10月13日
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個人的にはあまり合わなかった。
これでR15?お兄さんグロくてちょっときつかったよ。

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クロロ

4.0何をもって面白いと言うのか

2019年10月13日
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経験多き大人には落胆や狂気に共感できて感情が入る映画だと思った。
幸せな人生の人、何も考えてない人、色々足りない人にはつまらないと思う。
あとダークナイトのジョーカーを引っ張り出すのはやめましょう笑
そんなん言い出したら初代バットマンのジョーカーなんて、、、

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サビ

4.5現実世界は、ジョーカーを生み出す

2019年10月12日
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※実は公開当日に観ましたが、様々な理由から遅くなってしまいました。

観た後、僕は呆然としました。
あまりにも内容がリアルでセンセーショナルなだけに恐ろしいです…

劇場を出た後、僕は激しい感情の入り乱れが起きました。
「凄まじい映画を観た」と興奮し、
「こんな危険な内容を絶賛して良いのか?」と葛藤しました。

さてジョーカーと言えば、今までジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトの3人が演じてきました。

その中でも僕は何と言ってもヒース・レジャーでした!
そのヒース・レジャーのジョーカーは、とにかくクレイジーな行動をしでかすサイコパスでもあり、頭のキレるという最高の悪役でもあります。

これはあくまで自分の勝手な解釈ですが、個人的にはジョーカーは「混乱をもたらす者」というイメージです。
だからこそ、この映画はだいたいイメージ通りではありましたが、ヒース・レジャーのサイコパス感とはまた違ったジョーカー像になりました。

さて、この映画で僕は2つの"怖さ"を感じました。
それは、「ジョーカーという人物」の怖さ、もう一つは「リアル」という名の怖さです。

この映画では、自分の病気や貧困問題、いじめ等の数々の問題を抱えながら生きているジョーカーことアーサー・フレックが描かれています。

ヒース・レジャーを超えたかどうかは解りませんが、ホアキン・フェニックスの演技は確かに狂気を感じるほどに凄まじい演技でした!
特に予告編でも流れていた「高笑いをした後の無表情」は本編観ると更にゾッとなります。
他にも挙げたらキリがありませんが、このヒース・レジャーとはまた違った怖さを体験することが出来ました。

そして、ホアキンの演技と素晴らしいジョーカー像と相まってか彼の行動が全然予想出来ませんでした。
特に悪に染まった後の彼の行動は得体の知れない怖さがあって常にゾクッとしてました。

今作のジョーカーは彼がジョーカーになるまでが描かれていますが、彼の心情の根幹まではそんなに触れられません。
もともと健常者だったけど自分の境遇に絶望して悪の道に外れたのか、元から悪を秘めていて自分の境遇を境にそれを解き放ってしまったのか。
このどちらかだと思いますが、どちらも共通してるのは「自分の悲劇を喜劇と捉えた」ことです。

ちなみに、この映画は「タクシー・ドライバー」と「キングオブコメディ」から影響を受けたと監督は公言していますが、僕は「タクシードライバー」のみ観ています。
なのでキングオブコメディには触れられませんが、「タクシードライバー」には確かに連想する場面が多かったです。
ゴッサムシティの息苦しく鬱々とした空気や主人公の無垢で毒を漂わせる心情等、この映画にも出演しているロバート・デ・ニーロを思わせるものがあります。
何と言っても、鏡に向かって銃を構えるシーンはそっくりです!

もう一つの「リアル」な怖さというのは、この内容が現在の社会情勢に思い当たる部分が非常に多いということです。

ゴッサムシティにおける富裕層と貧困層の分断は世界中どこでも起こっていることですし、日本でもそうです。
また、劇中でジョーカーに影響されて仮面を被ってデモに参加する光景はまさしく今の香港そのものです。
(つい先日覆面禁止法という法律が施行されたのも考えさせられます)

今作のゴッサムシティは、まさしく今の世界情勢の象徴としか思えません!
この映画は、明らかに現実世界にジョーカーを生み出したら?という内容であり、そういった意味では現実世界に現れたゴジラを描く「シン・ゴジラ」にも少し共通している部分はあると思います。

その要素を引き出したのは他でもない演出や映像のフレーミングの素晴らしさです!

ちなみに好きじゃなかった点としては、ジョーカーを頭良いところを見せて欲しかったところです。
そういうイメージが付いてたので、そこのところ物足りなく感じました。

ジョーカー、それは「混乱をもたらす者」
この世界は、きっとジョーカーという名の怪物を生み出してしまうのかもしれません。

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さうすぽー。

3.0惜しい、重い、長い

2019年10月12日
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音楽◎
演技◎
題材◎
でも、盛り上がりきれない

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成龍

2.0公開初日の夜に

2019年10月12日
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鑑賞方法:映画館

映画鑑賞する前にジョーカーに対するイメージがあったため、自分の中のジョーカー像と作品の中でのジョーカーの精神の変化に隔たりがありました。
あらゆる極悪な犯罪に手を染めることに何の抵抗もない、そんなジョーカーにそんなことでなっちゃうのって思ってしまいました。
人ってそんな簡単に変わらないでしょって。
あとバットマンになるブルースウェインとのつながりも要らなかったかなと思います。
ダークナイトを観た方なら分かると思いますが、年齢が合わないというかジョーカーってそんなに歳いってるのっていうか。
私は個人的にジョーカーがあのジョーカーにどうやってなってしまったかを観たかったので、そこをつなげてしまうと時代背景とか気になってしまいますよね。

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F.T

4.0いったい誰がジョーカーを作り上げたのか...

2019年10月12日
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自分たちの心ない言動、こういうものが心優しい男を狂気的な男に変えてしまったのかもしれない、、、

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Journeyman

4.5他人事じゃない!!

2019年10月12日
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悲しい

 どん底に突き落とされ、八方塞がりとなり、心の拠り所となっていたものが次々と奪われていったら、自分ならどう立ち回るんだろう?そんな絶望を抱えても生きるという選択をした場合に、真っ当に生きる道など残されているものなのか?とか…。

 本作は決して犯罪者を称賛しているものでは無いし、アーサーの不幸な境遇を犯罪行為に対しての言い訳や免罪符として描いているものでは無いと言うこと。

 あくまでもアーサーが犯罪者(ジョーカー)に至るまでのメカニズムを見せ、怪物ジョーカーを誕生させた責任の所在を問うているだけなのです。

 生活に困窮し、絶望の果てにジョーカーに至った要因も全てアーサーの自己責任と切り捨てていいの?

 アーサーを困窮に追いやった政策を打った政治家や、その政治家を選んだ有権者(投票行動を起こさず、白紙委任した人々も)の責任は全く無いの?等々…。

 そんな本作も鑑賞前は格差社会を主題にした作品の主人公がジョーカーであることの必然性を感じませんでした。

 しかし、お馴染みのキャラクターを起用する事で、過去のバットマン作品でブルース・ウェイン(ウェイン家)=正義の人のイメージを植え付けられた観客を本作ではジョーカー側の視点に立たせる事で、例えそれが第三者からみて歪んだものとしてみえたとしても、立場が変われば相手に対する見方も変わり、善人にも悪人でもなり得る(本作でも用いられるジョーカーのセリフ、『善と悪は主観でしかない』)事が分かり易く伝わるし、
 幼きブルースがジョーカーと同じピエロに扮した名もなき暴漢に両親が惨殺されるのを目の当たりにするエピソードも、憎しみや悲しみが連鎖されていくさまを効果的に見せることにもなっていて、単に商業的成功だけを見込んでのDCキャラの登用ではないものだと感じました。

 ホアキン・フェニックス演ずるジョーカーも過去のバットマン関連作品の中でも一番、等身大の人物として描かれていて本作が持つメッセージを決しておとぎ話としてでは無く、より身近なものとして受け止める事が出来ます。

 そして彼が発する笑い声。誘い笑いや、ときに恐怖を感じる映画はあるけど、これほど悲哀に満ちた笑い声を聞いたことがない!!そして笑いに関する秘密が明かされたとき、私は涙をこらえる事が出来ませんでした。

 ※ なお、本投稿は他の映画レビューサイトで記載していた私自身の投稿が編集出来なくなってしまった為、こちらのサイトの場をお借りして同じ投稿を加筆修正したものです。

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のーるす

4.0誰もがJOKERになる可能性がある

2019年10月12日
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主人公は最初から、JOKERになりたかったわけではなく、社会からの阻害感、自己肯定感の欠如、たくさんの要因から、
JOKERになるしかなかった。。。

そんな映画でしたね。

バットマンの有名なヴィランの誕生秘話を通して、
今の現代社会の格差社会への問題提起を投げかけているそんな作品でした。

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ryo.h

4.5ホアキンフェニックスの演技は必見!!

2019年10月12日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

怖い

興奮

ヒースレジャー演じたジョーカーで初めて出会ったバッドマンの宿敵ジョーカー、ジョーカー単体の映画で公開前からかなり話題の作品で観る前から期待度MAXで鑑賞しましたが…予想を遥かに上回る作品で最高傑作!!格差社会、貧困、差別などテーマは深く、色々考えささられる映画でした。主人公ジョーカーを演じたホアキンフェニックスの演技は必見!!怪演とも言える抜群の演技力は見応えあり!!

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トムのり

3.0題材 ✖︎ 演技力 ✖︎ 音楽 = ヘビー級鬱映画 (褒め)

2019年10月12日
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鑑賞方法:映画館

夜回 ひとりで鑑賞。 見る前から予告で分かってはいたけど、容赦なく重い… 今までのジョーカーと切り離して考えるものです。(個人的にはダークナイトが好き) ハンソロのように「ジョーカーの昔…」 でもない訳で… だから、DCが好きで見に行くと、ん? となるし、セブンやミストみたいな別鬱映画のようにネタになりそうなこともなく、自分の中では辛口評価。

ただ、映画としては、重厚感たっぷりの良作。みなさん言うように怪演と音楽がすごいので、体調のよいときにオススメします。

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Meg

3.0観るのはキツいね

2019年10月12日
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設定も主人公が障害者っていうのも、なんかみてられないよね。
精神衛生上、良くないわ。
観ない方が幸せに暮らせる。

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バハラナ

2.5救いがない

2019年10月12日
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鑑賞方法:映画館

公開前から格好いいポスターが何種類も配布され期待度が凄く高く、公開されるとネットでの評価も異常に高かったので即観に行きました。

ところがまさかの展開でジョーカーの誕生秘話が明かされます。

体の障害と貧困で苦労したアーサーがその障害の原因をしり殺人鬼ジョーカーへ変毛していく痛々しいストーリー。

捻れてしまったアーサーに言葉が出ませんでした。

元々『バッドマン』でジャック・ニコルソンのあの怪演振りでジョーカーのあの笑いがジョーカーのキャラだと思い込み軽い感じの悪役だと思い込んでたのですが、あれが病気だったとは。

あまり好きになれない映画でした。

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heran

5.0映画作品としては完璧です

2019年10月12日
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ホアキンの演技も完璧です。

荒んだ社会構造から来るイジメや暴力の蔓延。
生きるために必要な福祉もまともに受けられない社会。

そんな場所で、このような主人公が死なずに生きていくには、
そうなるか、
それともそうならないように精神病院で一生暮らすしか選択の余地はないです。

最後のシーンは主人公のもう一つの幸せな方の生き方を示したものかと、(ケアワーカーの優しい笑顔がそれを示唆していたのかと) ふと思いました。

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いけちゃん

5.0ジョーカー

2019年10月12日
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原作を読んでないのでジョーカーについて詳しくはないのですが、ジョーカーでした。
アメリカでは規制?警備?が強化されてるとかなんとか。
賞を受賞したとか、犯罪を正当化しようとしてるとか共感させようとかではなくて
本気で本気のジョーカーを映画化したらこうなんだろうな、というか。
なまぬるく「ジョーカー良いよね〜」とか言わせない、ジョーカーの狂気を感じました。
最後のゴッサムの荒れていく感じも本当に凄くて、「これ現実だったら超怖いな」と。
でも、わたしはこれが “映画だから好きです。”ジョーカーも。
最後の炎をバックにジョーカーを讃える映像とか、すっげえ〜…って圧巻でした。
最後の最後にDCのロゴがドーンとでたときの貫禄が…。ドルビーシネマで観たので尚更、重厚感というか。
安定のマーベル、攻めのDC的な?どっちも好きです。
こんなにヒーローヒーローなのに飽きないのは、それぞれが全く違った味をだしてくれてるからなんでしょうね。
本当に有り難いです、こんなに楽しませてくれて。

ホアキンフェニックス、ドットフィリップス、ブラッドリークーパー達に拍手ですわ。

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I am R.

4.0ジョーカーの赤スーツかっこいい

2019年10月12日
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皆さんご存知ダークナイトの主役であるジョーカーがまた主役で登場。今回はエピソードゼロ。

詳細やストーリーラインは省くが、この映画はダークナイトのジョーカーと何も矛盾しない。ジョーカーという設定を忠実に守ったある種スズキジムニーのような映画である。

ダークナイトのジョーカーは自分の傷の生い立ちを何通りも話す。この映画はそのうちの1つであり、全部でもあるのだ。

今回のジョーカーではこの映画で語られた全てが嘘や妄想かもしれないという演出がなされている。

映画というのは大体視点が決められていて、誰にとってのなんだったのかというものが案外明確である。今回はジョーカーの語るジョーカーの話なのだろう。

正直なところジョーカーの話をしている時に全部信じる方がどうかしている。そして、その嘘混じりの話ゆえにジョーカーのイメージを崩していない。ファンに対する最高の配慮ではなかろうか。

ちなみにこれはエピソードゼロなので我々が常に目にするジョーカーとは間違いなく異なる。なぜならまだバットマンが存在していないからだ。社会が産んだ悪が1人に向かう時、またジョーカーとして生まれ変わるのではないかなと思う。

ちなみに映画を見る前にはジョーカーの誕生秘話なんぞ伝説がチープになるからやめて欲しいな、全部語り終わった後で本物のジョーカーが出てきて主人公をぶち殺してくれねえかなとか思っていたが、とりあえず見て意見を変えた。

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祭秀海

5.0(マーティン・スコセッシ+ポール・バーホーベン)x社会性=本作

tさん
2019年10月12日
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鑑賞方法:映画館

笑える

知的

期待しすぎたせいか、そこまでガツンとは来なかった。でも傑作であることは間違いない。

本作はマーティン・スコセッシ魂が根底にあります。
従ってコメディ色が極めて強い。シリアスなシーンでもどこかバカっぽく撮られていて、そのバランス感覚はさすが。本作は、これに社会性という調味料をまぶして上手くまとめたなぁ、という印象。

「よくできている」のは間違いないのですが、逆に言えば、そんなに極端に尖ってもいない。
めちゃくちゃ評価が高い理由は、アメコミのお気楽映画目当てで来た客が、予想に反して凄いモノをみせられて沸騰しているだけだと思います。

タクシー・ドライバー。本作は、正にこれを目指した映画だと言わざるを得ない。その点は素晴らしい出来だと思いました。超絶シリアスな雰囲気でもなく、どこかバカっぽい・・・というか現実離れしている(精神異常者アーサーから見た世界が描かれているからか?)。このバカっぽい演出により、観客はハッと我に帰る。「本作はコメディですよ。だから真に受けないで下さいね!」という製作者側のサインがある。この辺り、ポール・バーホーベンっぽい。本作は目くじら立てて観る映画ではないですよー、と。オープニングタイトルとエンドタイトルの出し方とか、完全に観客をおちょくっているとしか思えない。

凄まじい暴力シーンでも、どこかホッとさせるシーンがあるので、安心して観ることができます(笑)。

スコセッシ映画と異なる点は、本作の社会的なメッセージ性の強さだと思う。本作は、民主主義という嘘に対する「怒り」を真正面からぶつけている。

勘違いして欲しくないのだが、本作は格差それ自体に対してではなくて、共感性をあまりにも失ってしまった人々に対する強い怒りが込められている。劇中、アーサーが仕切りに訴えていることは「少しでいいから俺たちに共感してくれ!」ということだけでしょ?彼は「金をくれ!」とは決して言わない。つまり彼は富も名誉も望んでいない。彼が望むのは「共感」だ。

この映画の中で本当に嫌だあなぁ・・・というかムカつく瞬間(製作者が意図的にそう撮っている)って、バスの中の母親とか、電車の中の人たちとか、市の職員、とか、いわゆる「一般常識のある、社会のコードになんの疑問も持たない人たち」の優しさのかけらもない共感のない行動なんですよね。つまり本作で批判されているのは我々なのです。

アーサーは「精神異常者にとって耐え難いのは社会の目だ」と言います。この言葉の真の意味は「精神異常者は社会の目から無視され続け、決して共感されないことが耐え難い」ということなのです。私には彼の気持ちは痛いほど分かります。本当に罪深いのは、何も知らない無頓着な一般人であることを、本作は訴えているのですね。

この人間の共感能力の低下は、社会問題となっている。なぜなら、人間同士の共感性のないところに民主主義など成立しないからだ。これは資本主義も同様だ。

つまり現代社会において、本当はもう民主主義など存在しておらず、体制を守るために多くの人が嘘をついている。これが民主主義の危機の要諦なのであり、本作はこの問題に一石を投じる。

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t
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