ジョーカーのレビュー・感想・評価
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フォアキン・フェニックスは怪優
自分のなかではフォアキン・フェニックスは Walk the line 君に続く道 の Johnny Cash 役がメインだつた。
10年経ったとはいえ、最初から別人だった。
違和感を感じながらも、徐々に引きずりこまれた。
かなりいい年になってから、自分のどうしようもない秘密を知ることになる酷さは普通の人には想像しがたい絶望感を生んだだろう。年を取るほどに困窮してゆく現実は待ったなしだ。
彼はすごく母親思いで、支えあいながら慎ましい暮らしを二人だけでずっと過ごしてきたのに。
それが、みずから・・・・
二人だけの親子が唯一の楽しみといってもいいテレビショー出演が決まっていたにもかかわらずだ。
それだけ、一丁の拳銃がもたらしたきっかけは恐ろしい。
破滅への道をすすまざるをえない孤独と絶望、現実世界への怒り。
バットマンとは直接関わりはない別の物語りとして充分完結している。
非常に苦しいが何度も見て、主人公の絶望感と狂気を咀嚼しなくてはと思わされた。
追記
Cream の White Room が流れたときに鳥肌たった。 いいタイミング。Jack Bruce の 歌声は美しく、もの悲しい。
Drumの Ginger Baker が 10月6日に亡くなった。波乱万丈タイプの人だったな。
稀に見る期待ハズレ
今までで最低のジョーカーでした。
今までは知能犯で残虐でユーモアがあった最高の悪役が、ポンコツの雑魚キャラに成り下がってます。
役者さんが演技がとても上手なだけに、違和感が半端無かった。
バットマンシリーズを観てない方は良いかもしれないが、酷いモノでした。
監督の責任は重い。
今回のジョーカーは、悪なのか?解放者では?
全てにおいて悲惨な仕打ちと人生を受けたコメディアン志望の男が、扇動者として悪の道に落ちる。
アーサー(のちのジョーカー)が富裕エリートのやな奴らを、地下鉄内でブッ殺すところは、奇妙な爽快感があり、大富豪のトーマス・ウェイン(バットマンのブルースの父)側もあまり同情出来ないので、貧困層のデモの中でシンボルと化すジョーカーが、悪では無く、今の極端な格差社会に報復を唱える解放者に見える確信犯的な作り。
ホアキン・フェニックスの演技も凄いが、個人的には、舞台となる70年代末風のニューヨークとシカゴを合わせた景観のゴッサムシティを捉えたリアリティーがあり荒廃した雰囲気あるとても美しい撮影が、全編に渡ってともかく素晴らしい。
製作された社会情勢や時代を振り返って語られる傑作誕生だと思う。
もし続編が作られるならブルース・ウェイン役は、製作もしているブラッドリー・クーパーでぜひ。
圧倒的カリスマ、共感力の鬼
まず最初に、話題作だからとおもってライトに観に行くとしっぺ返しをくらいます。ご注意を。特にデートなどではお互いが予備知識あって興味ある人じゃないと時間が台無しになると思われます。
本題です。
PV観て、名作確定と思っていた更に上をいく作品でした。ホアキンジョーカーの演技力もハードル上げて観たのに更に超えてきて息するのを忘れるってことことかと感じたレベルでした。ビューティフルデイのホアキンからは想像できない体をしていて、そこにも驚愕でしたね。そこにカメラアングル、音楽が良すぎてもう鳥肌ものでした。
ジョーカーの笑い、悲しみ、怒り、すべてを表現し切ったホアキンに、最後は涙しかありませんでした。(まわりはあまり泣いてなかったようですが)
とにかくしっかりと構えて観てほしい。動作、音、全てもれなく全身で感じて観ないと良さが伝わってこない映画でした。これ、Blu-rayとかで観るとイマイチなやつです。興味ある人は必ず映画館で!
やばい!劇薬過ぎる〜
ジョーカーの話だけど今までのバットマン映画とか
ジョーカー映画とは何の繋がりもないので
今までの映画を観たことがなくても大丈夫です。
普段は観ない系統の映画なのだけど
世間の無理解や病気や貧困のせいで追い詰められた結果
全てが反転してしまう狂気の映画!
と言うことで興味がありました。
確かに恐ろしい映画!!
それほどグロい殺人シーンも無いし、
直視出来ない様な激しい暴力シーンも無いけど
弱者を見捨て、あまつさえ笑い者にする人の心の醜さと
一周回って何かの堰が切れてしまう人の心の危うさ〜
突きつけられるものがあまりに痛い映画。
心して鑑賞してください。
で、月に8回程映画館に通う中途半端な映画好きとしては
ホワキン・フェニックスの演じる
前半の方のクラウンの表情が切なく悲しい。
必死で生きているのに、
容赦ないこの世の荒波があまりに非情で苦しい。
それと対極に、何かに目覚めた後、長い長い石段を
ダンスしながら降りて行く美しくもおぞましいシーン。
よくもあの靴で、しかも濡れた石段で!
見事です!
この世界は弱い者への労わりや慈悲がなさ過ぎる〜
そのことを権力者や富裕層は見ようともしない。
自分達だけで富を抱え込み
自分達だけが生きる値打ちがあるかのように
弱者や貧者を切り捨てて来た。
映画の後半でピエロの仮面を被った貧しい民衆が
富裕層や権力者への抗議のデモから
やがて暴動へと発展してしまうのだけど
これは〜〜
フランス革命の民衆の蜂起と同じ事よね〜
何百年経っても人間って
、富裕層や権力者になった時、
民衆のことなど
何も考えない欲の権化に
成り下がることから
逃れられないのか〜〜
弱者だから、虐げられているから
暗黒面に落ちても仕方ない!とは思わないが
何かの形で声を上げなければ富裕層や権力者は
ますます増長して行く〜〜
何とかせねば!!
@お勧めの鑑賞方法は?
劇場で観ないと内容が心に痛すぎて、切り分けがしにくいのでは〜
面白いところ何もない
無料券で見たからかなりハードル低く見てたんですが、面白さがわからない。
人をハサミで殺傷や銃でころすのが面白いのか?
頭おかしくなってる奴の笑い声を2時間近く終始聞かされて、全くもって不快だった…このサイトの評価が4.2の理由もわからない…。
悪のカリスマの誕生
ホアキンフェニックスの演技は狂気を帯びてて本当に凄かった。しばらくしても、アーサーが発する笑い声が頭から離れずこびりついている。
ジョーカーといえばザ・サイコパスというイメージがあったが、こんなに悲しい過去があったなんて…
コメディアンを目指すアーサーが何度も不条理に合い、ジョーカーになるまでの救いようのない展開は見ていて、辛かったし同情もした。しかし、ジョーカーになった彼が世の中が喜劇だと気付いて起こす行動、それに触発された名もなきピエロたちの反抗に一種の爽快感さえも感じてしまった自分に驚いた。
今作は見終わった後の疲労感がかなりあった。いい意味で何回も見たくなる作品ではなかった。
それと、DCはこの世界線でバットマン作り直した方がいい気がした。ブルースウェインが、両親が殺された原因であるジョーカーとどう対峙していくか面白そうだし。
とか思ってたけど、結局私自身、ジョーカーに嘲笑われてたんだな。
悪の解釈って、これでいいのか?
2019.10.08:追記
■最大の誤認識
自分も含めて皆の感想の大きな間違いは、
今回の「ジョーカー」をなぜか「ダークナイトのジョーカー」のスピンオフと勝手に思い込んでいる事です。
※ジョーカーといえば「ダークナイト」と直リンクになっている。
キャラとしてのジョーカーは今回の「ジョーカー」と「ダークナイト」では全くの別物です。
善悪の話なので監督さんの解釈で異なるのだと思います。
ダークナイト版:ノーラン監督とヒースが考えたジョーカー
ジョーカー版 :トッド・フィリップス監督とホアキンが考えたジョーカー
■ダークナイト版と違う点
・悪の概念が大きく違う(今回は貧困・格差・孤独が原因)
・ダークナイトではジョーカーは全く身元が分からなかった。
※身分証もなく、服にもタグがない、また警察のデータベースにも犯罪履歴がない。
→悪ってモノはいつどこから来るのかわからないっていう抽象的な表現
ダークナイトのジョーカーは以下の設定でした。
・ゴッサムの街に初登場
・警察も知らないやつが突如現れた
・つまりバットマンとも初顔合わせ
・狂っている(ナチュラルボーンキラー?)
この部分だけでも今回のジョーカーの設定とかなり違います。
※ブルースとの年齢差も…。
この抽象的な悪の存在がダークナイトのジョーカーだったと思います。
つまり悪魔ってこと?
まったく身元の不明な狂ったやつが現れたって…そんなの現実にないよって思います。
ダークナイトは劇画リアルっぽく作られてはいましたが、実は非常にアニメ的で、抽象的です。
で、今回監督さんは「ジョーカー」を
ダークナイトの抽象的なジョーカーではなく、
リアルにジョーカーの存在を考えた作品だと思います。
とすると名前があって、仕事もしていて、家族もいて、精神疾患で…となります。
ジョーカーの狂気:現実的には貧困・格差・孤独から心が崩壊した結果
奇妙な高笑い:トゥーレット症候群(急に笑うヤツ)
以上です。
認識あってますかね?
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2019.10.04
最高でした……が!
ジョーカーってこんな感じでしたっけ?
これだとジョーカーは貧困・格差社会や孤独感が産み出したって事になります。
バットマンとの対決の構図も単純な「金持ち vs 貧乏人」になります。
これでいいのかな?
ダークナイトの公開時には、ジョーカーは「純粋な悪」って表現されていた気がします。
だから躊躇なく人をコロスって理屈。
※自然界の動物と同じ。
認識まちがえてますかね?
マイノリティにも「生きやすい」社会
<映画のことば>
世間の目だ。
こう訴えてくる。
心の病などない。
普通の人のようにしていろ、と。
精神を病んでいるアーサー。
それゆえに、精神的に不安定になると、彼は不随意に(意図せずに)笑い出してしまうという。
「障害」というよりは、ある種の「病的な発作」と捉えるべきなのかも知れません。
服薬によって抑えられる症状なのかも知れませんけれども。
しかし、母との二人暮らしをしながら、カウンセリングを受けているが(今は)病院に
はかかっていない様子なのは、経済的な理由もあってのことと思います。
そんな生い立ちからか、コメディアン志望の彼。
首尾よく人気コメデイ番組の司会者に才能を見いだされ、ステージに上げてもらえて、望んでいたコメディアンの途が拓(ひら)けたものの、ネタづくりが、考えていたよりも、ずっとずっと重たいものだった。
そこへ、小児科病棟での賑やかしの仕事中の思わぬミスから、プロモーターからは解雇の憂き目に。
追い討ちをかけるように、地下鉄車内でのタチの良くない連中とのトラブル。
そういう不幸の積み重なりがが、彼を社会から疎外していってしまったよう。
「こんなに爪(つま)弾きにされるんなら、誰でも変わってしまうわなぁ」というのが、評論子の偽らざる想い。
結局、アーサーは、最後には拳銃の威力に自らの存在を託すまでになってしまう-。
清掃人組合のストライキで、生活環境が悪化しつつあったという世相が、周囲の人々の感情を、いよいよ刺々しいものにしていたのでしょうか。
そのプロセスには、本当に胸の痛む思いがします。
たとえ世間一般とは違った習慣・価値観の持ち主であっても、それが社会一般を害するものでない限り、それは個性として尊重されて、疎外されないような社会になったとすれば、それは、どんなに素敵な「生きやすい」社会であることでしょうか。
「人は生まれながらにして自由かつ平等であり、差別は、ただ公共の利益のためにのみ設けられる。」と高らかに謳いあげたのはフランス人権宣言(人および市民の権利に関する宣言)ですけれども。
その基本的人権尊重主義の考え方は、「差別」というフレーズを「社会からの疎外」と置き換えれば、そのまま本作にも通用するように思います。評論子は。
そして、基本的人権の保障は、常に社会的なマイノリティのためのものであることも、鮮やかに描き出していたとも思います。
民主主義・人権主義といわれる現代の日本社会に住まって、「基本的人権の尊重」とは、やや手垢(あか)に古された常套句のようにも受け取られ勝ちですけれども。
しかし、その意味合いをもう一度だけ問い直してみるためには、決して出来の悪い作品ではなかったと思います。
自身への自戒も込めて、佳作と評しておきたいと思います。評論子は
(追記)
「楽しいから笑うのではない。 笑うから楽しいのだ」というのはウィリアム・ジェームズ(アメリカの哲学者・心理学者)の言葉だそうですけれども。
しかし、言ってみれば「笑えば笑うほど不幸に落ち込んでゆく」とでも形容すべき本作のアーサーを姿を観ていると、胸の痛さに、いたたまれません。
「救貧」「防貧」というのは、社会政策として修正資本主義国家が果たすべき仕事のはずなのですけれども。
勝本勘三郎(1867-1923)という人は、検察官のご出身で、後に犯罪の法を研究する刑法学者に転じた方ですが、国家が救貧・防貧のための施策をなおざりにしながら、その一方で(多くが貧困から生み出される)犯罪者だけを厳しく処罰することは、あたかも国家が犯罪という落とし穴を仕掛けておいて、たまたまその落とし穴に陥ってしまった者を犯罪者として取り分けて厳しく処罰するようなもので「惨も惨、酷も酷、これに過ぎたるはなし」と嘆いた気持ちが、評論子には、分かるように思います。
(追記)
本当の末筆ながら、お断りしておきます。
評論子は、この系統(DC、アメコミ)の作品も、ほとんど観ていませんし、バットマンシリーズをほとんど(まったく?)観ていません(今を去ること、おおよそ半世紀前に、30分枠のテレビシリーズで放送されたバットマンは視ている。)
したがって、本作と他のシリーズ作との関連性ということでは、いささか的外れなコメントなのかも知れませんけれども。
あくまでも、純粋に単品の映画作品としての本作のレビューであることを、ご理解いただきたいと思います。
すさまじいな
倫理だなんだはいったん置いといて、ジョーカーをこんなに魅力的に描いたのがまずすごい。
誰しも1度は自分の不遇を嘆いたり、誰かを深く憎んだことくらいあるでしょう。
そんなネガティブな経験を最大限にデフォルメして、更に妄想もトッピングして、歪だけどすごく魅力的なキャラクター(メッセージ)を提示した作品なんだろう。
よく言われる演技はもちろんなんだけど、エグみを効かせながらここまでエンタメ性を両立させた脚本と構成が個人的に一番すさまじいと思った。
良さが分からない!
ジョーカーの良さが分からないのは自分が恵まれてるからだよ、ってレビュー幾つか目にしたけど、そうじゃない。偉大な悪役にしては境遇がしょぼ過ぎる。もっと狂気に満ちた憎しみとか孤独とかそういうの抱えた主人公の映画たくさーんみてきたし、ジョーカーにはカウンセリングの人も、一応母親もいたじゃない。ただの精神疾患持った異常者じゃん。なんの感情移入もできないよ。
人と違うことして、笑い者にされること私だってあるよ。ムカつくけど、そんなんいちいち気にしてたら全員殺人鬼でしょ。
もっと深い意味あるのかは私の理解が足りないのかもしれないけど、分からない、、
みおわった後に辛くなることも全く無かった、、、
あと個人的に殺し方も、全然かっこよくなかった。拳銃でバン、バン。ナイフでグサ、血で顔が染まる。だけ、、、もっとピエロっぽく踊りながら華麗に、ならもっと良かったなぁ。
これを絶賛してる人は時計じかけのオレンジみたことあるのかな、
悪のカリスマ
バットマンvsスーパーマンを見ておくと繋がる部分があってより楽しめます
ジョーカーになっていく様をうまく描いていて現実と妄想の境目が分からなくなる作りがすごい
原作にないのに上手くまとまってました。
人間の闇の部分膨らませるとこうなるのか…
あの笑い方苦しそう。
底辺のガス抜き鬱映画か
受けぬジョークを口にする男
噴き出す不快な笑いは抑えられぬ哀しき性
親の弱さが子に傷を付け
社会はそのかさぶたを忌む
男は性善から性悪へと生まれ変わり
妄想を経た夢が叶う時
狂気の薔薇が牙を剥く
棘に絡まれし少年もまた復讐の荊の道をゆく
最後の精神科医は瀬川瑛子さん似
今創られるべき恐ろしい傑作
恐ろしい、あまりにも恐ろしい映画だった。なにが恐ろしいって、ああいう状況に追い込まれたら自分もまたジョーカーになるんじゃないかと思わせられるところが恐ろしい…
今現在世界中で進んでいる分断と格差の拡大がもたらすものを、地に足が付いた描写で魅せられる。今のまま社会の分断を進める連中が権力を握っていたら、アメリカどころか日本でもジョーカーが生まれかねない。終盤はマジで身体が震えた…
まさに今創られるべくして創られた、恐ろしい傑作。
ホアキン・フェニックスの鬼気迫る芝居もさることながら、DCユニバース含め社会情勢なと全方位への目配せがされた脚本、演出も抑制が効いており、それが僕らを現実から離さないままゴッサム・シティーへ連れて行く。
必見。ただし、劇薬注意!
あなたも殺人鬼になるかもしれない
“非暴力で物事が解決するのは相手に良心があるときだけ”という、アメリカ黒人差別の時代のブラックパワーの発言を思い出した
絶望と孤独に満ちた世界で爆発した狂気の男ジョーカー。彼を止めることは誰にも出来ない。
単純にこの男がサイコパスだから、という理由だけで殺人鬼になりうるのではない。孤独と絶望に覆われたこの世界の隅っこにいた者は誰でもなりうるのだ。
人を傷つけることこそ、この世界への反逆だと。絶望に飲まれたことで自分は喜劇者になる。
格差が広がる社会の隅っこに耐えきれなく爆発する者は隣人、いやあなたかもしれない。
ジョーカーの脳内を追体験する122分
稀代の悪役「ジョーカー」が誕生するまでを、本人の“完全一人称”で描いた作品。
それはつまり、ジョーカーの脳内を約2時間にわたって追体験するということで、なのでジョーカーが完全に覚醒する中盤~後半にかけては、彼の反社会的な行動にも喝采を送りたくなるほどのカタルシスを感じてしまう。
「バットマン」のジョーカーが悪逆非道の限りを尽くすぶっ飛んだアクション映画を期待して観に行くと肩透かしを食らってしまうかもしれないけど、この映画は観客が2時間かけてジワジワとジョーカーという毒に侵食されていくヤバイ映画なのだと思う。
ホアキン・フェニックスの美しい瞳が、恐ろしくて、やりきれない。
ホアキン・フェニックスの美しい瞳。
途中で何度も吸い込まれた。
哀しいやりきれないお話。
なんでよ?と言いたくなるアメリカ社会。
おかしな社会で美しい瞳がさらにさらに澄んでいく。
こわい、こわい。こわくなる。
やりきれない気持ちが恐怖に変わる。
やりきれない。
こういうのをピカレスクといいのか?
凄い作品という、一言。久しぶりにパンフレットを購入した。
悪漢映画をピカレスクと言うんだろと思うが、この映画はピカレスク作品だろう。ウェイン一家との関わり合いも出てくるが、私の見ていた昔のバットマン作品の内容とは違うようだ。昔のバットマンとは別の作品と思った方が良い。
物語の彼の絶望に、共感する部分があり、作品後半の暴動を納得してしまう人も多いだろう。
ただ最後のシーンを見ると、ここまで描いていた物語は何だったのか、と思ってしまった。どう捉えれば良いのだろう。
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