ジョーカーのレビュー・感想・評価
全1572件中、1561~1572件目を表示
すごかった
見終えてから1週間たつのだけど、心にべっとり貼り付いてはがれない。ムキムキでもなんでもなくても立派な悪者になれる。もう一回見に行かないとまずい。
地下鉄で殺人を犯すアーサーが、人を殺めた事に対して後悔や良心の呵責が一切なく、単にすっきりしていたことに驚いた。
爆笑問題の太田光さんが以前から、表現で殺人を行う人を「底が浅い」「誰でも思いつく」「センスがない」と批判していたのが思い出される。アーサーは最終的にテレビで司会者を殺すという表現を選択する。リハーサルでは自殺だった。まさしく、太田さんが批判していた行為なのだが、この映画はそういったセンスのない浅い考えに深く寄り添う。逆に言えば浅くてセンスがない人は、世間をびっくりさせるために他にどんな表現をしたらいいのだ?と思わせられる。
(追記)
初日に見て以来、毎日今もこの映画について考えているのでもう一回見て来た。
アーサーはコメディアンをいい年こいたおじさんが、青年のように目指している。舞台に立ったことは一度もなかったし、ネタも全然面白くない上に、いじられ耐性がゼロ。芸人に向いているかないかで言えば、全然向いてない。風貌も不気味で怖い。主人公だから好意的に見ていたのだけど、2回目は努めて冷静に見てみたらそうだった。殺人に全く後悔がなく、危険人物だ。
シングルマザーのヒロインとの関係が妄想だったと聞いて、気を付けて見たらネタバラシの表現が非常にさりげなくて、注意してなかったら2回目でも気づかなかったかもしれない。最初に一緒にエレベーターに乗った場面、部屋のドアのところでストーキングをしたのか聞かれた場面、彼女の部屋に侵入して出て行くように言われた場面だけが現実ではないだろうか。
地下鉄で3人を射殺する時に弾が多いなと思っていたのだけど、数えたら8発だった。
完璧な前日譚
JOKERのメイキング動画が初めて流れた時、
正直面白くなさそう、ホアキンフェニックスだし
意味のわからない映画になってそう、
と思ったけど、
こんなに自分の中に入って来るとは思わなかった。
とにかくホアキン・フェニックスに
魅了され支配されて圧倒される。
キャラクター物の映画って、
例えばヒーローがいて、相手役の悪役がいる事で
その中で誰が好きというのはあったけど、
ただ一人のキャラクターに心奪われるなんて
事は初めての体験かもしれない。
暴走して行く主人公に「行け!」「やってしまえ!」
と思う自分がいた。
演出は控え目のように思えたけど、
かえってそれが主人公を立たせ、
不気味で主人公を取り巻く物事が派手に思えた。
音楽もめちゃくちゃ良かった。
音も印象的だった。
完璧な前日譚、完璧なジョーカーだったけど、
今後、ホアキン・フェニックスは
我が道を行きそうだけど、
DC、バットマンはどこへ向かって行くのだろう…
見る目も完全に変わっちゃって、
これからどうやって見れば良いか困ってしまう。
ジョーカー
彼のおかした犯罪は全てが同情できるように造られている。そこに同情するのか、いややっぱり犯罪はダメだと思うのかはこれを見た人達次第。僕の心の中では彼の犯罪を同情する気持ちしか浮かびませんでした。社会的に弱い立場に置かれそれでも働く彼を、これでもかと叩きまくる富裕層。恵まれたものたち。劇中でジョーカーによって殺された人々は全員が罰当たりであり、ジョーカーは単純な快楽殺人者でお構いなく殺しまくる訳でもなく、見ていて気持ちを分かってしまう自分が怖くなりました。
アーサーの世界、僕達の世界、そして、ジョーカーの世界
時に自分の言葉や表現が耐えられないほど不足していると感じることがある。
この物語を言い表そうとしている今もそうだ。
この作品を観る前に、気になって海外の映画評を検索して、すごく印象に残るものがあった。
そして、観た後に、これほど、アーサー/ジョーカーを端的に上手く表現したものないと感じたので、ここに紹介させてもらいたい。仮に、これを事前に読んだとしても、決して邪魔にはならないと思う。
(映画チケットサービス関連サイトFandangoの、Erik Davis氏のツイッターから)
アーサー/ジョーカーは「内面(心)が死んで初めて生き始めた、虐げられた男だ(an abused man who doesn't start living until he's dead inside)」
アーサーの心は、映像のバックで奏でられる、スローで頭にギーギー響く音楽や音のように、ゆっくりゆっくり、そして、何かにギューっと押さえつけられるように、深みに落ちていくように死んでゆく。
アーサーの世界は、僕達の世界だ。
弱者や異端者を痛めつけ、暴力に溢れ、欺瞞や偽善が世の中を覆い、愛する人や信頼する人、尊敬する人でさえ裏切りをする。
母親も、そして、自分自身も、自分を偽っていたじゃないか。
ジョーカーが言う。
これは悲劇じゃない、喜劇なんだ。
悲しいのに、おかしくもないのに笑ってしまうアーサー。
道化師(クラウン/ピエロ)のメイクは笑っているが、一筋の涙を一緒に描くではないか。
矛盾だらけの世界は、僕達の世界と同じだ。
僕達の世界の良心は、もう既に死んでしまったのかもしれない。
もしそうであるならば、僕達の世界はジョーカーが俯瞰して見た世界と同じだ。
作り笑いでもして、達観できないと生きてゆくのは難しいのだ。
遠巻きに眺めている程度がおすすめだ。
でも、この世界は向こうから、こちらに迫って来る。
ジョーカーが僕達の耳元でつぶやいている気がする。
努力?
冗談でしょ。
優しさ?
うそでしょ。
平等?
何それ、初めて聞いたよ。
悲劇?
いやいや、これは喜劇だよ。
一緒に演じてみないかい?
血糊の足跡が、このジョークの未来への標だ。
これが、壮大なジョークであることを願わずにはいられなくなる。
※ 丸の内ピカデリーのドルビーシネマのオープン初日の深夜上映で鑑賞しました。
ドルビーシネマはすごいです。システムの宣伝でも流れますが、黒が美しく、他の色も鮮明で、ある意味3Dより、迫って来る感じがします。
機会のある方は是非。
人間不振になりそう。
最速上映で 丸の内ピカデリー ドルビーとソファがゴージャス
可哀想すぎる。予告編の通り ジョーカーになった瞬間に オーラが物凄い !
同じ俳優が演じているとは思えない!
夜遅いのに 丸の内ピカデリースタッフさん 有難うございます。
映画の内容は 悲惨な現実、 抜け出せない宿命、のようなものが 絡みついて 、主人公が 変わっていく様子が すごい 、ダークな感じが バットエンド的な終わりだけど 死ななくてよかった。
言葉が出ない
完璧です。
狂気に満ちた悪のカリスマ・ジョーカー。彼が何故生まれ、何故笑い、何故ピエロでいるのか。笑顔の仮面の下にあった初めて知るジョーカー誕生の経緯に胸が締め付けられ、孤独な男の苦しみに震え、あらゆる瞬間に涙が溢れましたが、この涙の理由は説明が難しい…。様々なジョーカーの姿、台詞、表情が脳裏に焼き付いて、まだ錯乱状態です。
細部まで練られた巧みな脚本、緊迫感と狂気、そして哀しみを蔓延させる音楽、バットマンの時代とは異なる背景により荒んだゴッサムシティ、そしてホアキン・フェニックスによる圧倒的なパフォーマンス。全てが完璧です。
特にホアキン演じるジョーカーが、物凄い。内に秘めた狂気とエネルギー、神経まで研ぎ澄ませて創り出される表情、あの笑い声、そして一人の孤独な優しい男だったアーサーの僅かな希望が残る目。ガツンとやられました。何も言えません…ただただ、圧倒的でした。
そしてジョーカー誕生の物語は、ジョーカーらしく、フェイクとリアルが入り乱れ、どれを真実と捉えるべきか一筋縄ではいかないのもまた凄い。彼に弄ばれているようで、でもやっぱり真実らしきものが色濃く見えて、なんとも魅力的。
とにかく、とんでもない映画でした。
悲劇と喜劇の中で産声を上げたキング
スゴい映画を観たあとは、言葉と疲労感と余韻が混同するもので、このJOKERという物語はまさにそれに等しい作品である。
ハンマーで頭を殴られたかのような衝撃とホアキンのJOKERはこの世の何処かに存在してるかのような、迫真と怪演なる演技は終始、観ている者の心臓をえぐり出され見せつけられる禍々しさを感じた。
狂気に満ちどこか美しく滑稽、そして切ないJOKERの姿はロバート・デニーロが演じた「タクシードライバー」のトラビスを彷彿とさせ、本作の元ネタとされたこれまたスコセッシ監督の「キング・オブ・コメディ」からのオマージュもとあるシーンで至る所で見かけ、大道芸人で孤独な男アーサーとコメディアンのパプキンに共通する笑顔と妄想。キャラクターとしては対比してる双方の描かれ方も本作の監督で「ハングオーバー」でコメディを得意としてたトッド・フィリップス監督ならでは、タクシードライバーで有名な額に手で銃の形作りバーンとする仕草もある種、この映画でJOKERへと変貌する引き金となっている部分も非常に興味深かく、今作でたまたまなのか?出演して、コメディ番組のテレビショーで司会役を務めるロバート・デニーロとスコセッシへの恋文の様な沢山の敬意と愛を感じざる得なかった(笑)
·····がそれだけに留まらず。
JOKERというキャラクターを現代社会でリアルに蔓延し誰しもが持ち合わせる。弱さや孤独、苦しみ、貧困、差別、未来への不安等。社会の抱える闇へ落とし込み浸透させ訴えかける力は生半可ではなかく確信に迫り鬼気迫るものさえも感じさせられた。その点ではダークナイトのヒース・レジャーが演じたJOKERと重なり、バットマンという物語があることも根底に描かれている点でホアキン・フェニックスはジャック・ニコルソンやヒース・レジャーという名優たちが演じてきたJOKERの歴史の1ページに加わったことは間違いなく、新たなJOKERへの新たなる解釈から土台となった作品「キングオブコメディ」「タクシードライバー」「バットマン」「ダークナイト」全ての要素を上手く融合させ、新生キングJOKERを誕生させたトッド・フィリップス監督に心から賞賛を贈りたい!
この作品を観たものは、幾度となく想像を何倍も超えてくる波のように凄まじい衝撃と衝動の連続に胸が張り裂け、高鳴るような痛みをリアルに感じ。社会の闇に埋没し悲劇と喜劇の混沌とした世界で産声を上げたキングJOKER誕生の瞬間を目撃することとなるだろう!
「JOKER/ジョーカー」を試写会にて鑑賞 2019年9月1...
「JOKER/ジョーカー」を試写会にて鑑賞
2019年9月19日
初めて語られるジョーカー誕生の物語
人間味あふれる主人公アーサー
彼の使命は人をハッピーにする事
どんな人生が彼をここまで狂わせてしまったのか...
孤独な男が狂人ジョーカーになるまでを描く軌跡
現代に通ずる社会の闇
この腐った社会の産物ジョーカー
すぐ隣でジョーカーは生まれているかもしれない...
ヒーローかヴィランかそんな定義をぶち壊す
妥協無しの暴力描写
ダークナイト以来の背筋が凍るほどの恐怖。
観客が現実社会の闇に呑まれてしまいそうなほど心締め付けられる彼の笑顔の仮面の下に隠れる辛く心苦しい物語...
彼の人生を目の当たりにし心打ち拉がれる
暗く、感動的でありながらとても人間的なこの映画。ホアキン・フェニックスによる素晴らしいパフォーマンスで、すべての人に勇気を与える。アメリカン・ニューシネマの影響を色濃く受け映画オマージュにコミック世界をも感じさせるこの映画だからこその物語
史上最高の演技と最高の物語
最高ジョーカーここに誕生
映画史をも変えるほど強烈な最高ジョーカー誕生の瞬間を見逃すな!
“HAHAHAHAHAAHA!!!”
“PUT ON A HAPPY FACE”
10/4(金)日米同時公開
#ジョーカー
#DC
#joker
#jokermovie
#joaquinphoenix
#toddphillips
#robertdeniro
タイトルなし
オリジナルジョーカー
全1572件中、1561~1572件目を表示