ジョーカーのレビュー・感想・評価
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圧倒された!けどこれってジョーカーなの?
バットマンに登場するヴィラン、ジョーカーの物語。
ジョーカーのキャラを少しでも知らないとわかりづらいんじゃないかと思うが、これだけ観た人でも相当のインパクトを与えそうな感じはする。
被害者であったアーサーがジョーカーになっていくプロセスは正直観ていてつらくなることも。生い立ち、環境、疾病、社会情勢、そしてタイミング。全てが揃った上でのジョーカーなんだな。劇団ひとりがCMで言っていた通り、ジョーカーに感情移入し、ただただ圧倒されている自分がいた。なんて脚本だよ。ただ、これジョーカーなの?こんなキャラだっけ。
ちなみに、アーサーとブルースが兄弟って設定が完全に否定されたわけではない(個人的な感想)こともモヤモヤする。積み上げた物語をひっくり返す展開もいくつかあって、混乱した人が結構いるんじゃないかな。
将来バットマンになるブルースとの出会いも描いて、さぁ次はバットマンとジョーカーの戦いを描く続編になるのかな。楽しみに待ちたい。
病んではいるけど、狂ってはいない
秀作!ただし、ノーラン三部作ありき
脚本も映像も演出もホアキン・フェニックスの演技も全て文句のつけようがない、正直不安半分で映画館に行ったけど開始10分で吹き飛ぶくらいに作品の持つ空気感にヒリつかされる。
しかし、とんでもなく高いハードルである。
一体この男が、どう、あの、ジョーカーに、変貌、するのか?
”ジョーカーは出自についていつも違う嘘をつく”という設定をうまく活かし、中盤からは劇中で提示される出来事がどれも本当に起こった事なのかアーサーの妄想なのかすら分からなくなり、ラストでこの映画自体が「ジョーカーが語った1つのデタラメ」である可能性さえ残して終わる。
言うまでもなく殆どホアキン・フェニックスの独壇場である。いやぁ、元々狂気を孕んだ役が多いし発表された時の意外性という意味ではそうでもなかったんだけど、こんなに完璧だとは思わなかった。いつ壊れてもおかしくない脆く儚い男、反面何もかもを壊してしまいそうな不穏さを抱えた男。段々ジョーカーになっていくと思わせて、最初からまさにジョーカーそのものだったという。。
あとザジー・ビーツ、な〜〜〜!!いい女すぎるでしょう・・・
ジョーカーに対して観客が「あ・・・もうダメだこいつ・・・」って思うためにはザジーの魅力が説得力を持っていないとどうしようもないんだけど、本当に完璧だった。敢えてザジー母娘がどうなったのかを見せないのも本当に嫌すぎる。
ジョーカーは「理解できる敵」ではないからバットマンの宿敵たりえたのである。
我らが一般人が簡単に理解できるような男ではいけないし、しかし「ジョーカー・ビギンズ」としては全く凡人には理解できない、わけわからん何か・で終わってもいけない。こんな無理難題をきちんと、かつ正攻法でまとめ上げた監督には脱帽である。
とはいえタイトルにも書いたとおり、この映画はあくまで「ジョーカー何者か」「ジョーカーが起こす災害」について知っている者以外にはピンと来づらいものになってしまっているのも否めない。将来のジョーカーについて描かれないし、バットマンについても全く触れられないも同然なので、ウェイン家との確執などは、シリーズ作に触れていない人にとっては正直「は?」でしかないだろう。知っている者からすれば「まさか・・・バットマンとジョーカーが異母兄弟?!そんな設定打ち込む気か?!」などとハラハラするのだけれど。
うーん、これってクイーンを知らない人に向けて曲を一切使わないボヘミアン・ラプソディを見せるようなものじゃない???まぁ、そこまで求めるのはあまりにも酷だしそんな必要性も実は感じないんだけれど。
なのであくまで(別にノーラン版でなくてもいいが)バットマン他作品にある程度触れた人向けのこの点数ということですが、個人的には本当にいちいち辛くて、苦しくて、でも何処かで壊れてしまう事を望み、実は元々壊れていたのかもしれないと思い知らされ、最後には「結局、ジョーカーの事は何もわからない」という最高の状態にさせられた最高の一本でした。素晴らしかった!
結末知ってる
共感できなかった
・最後のTVに出るための衣装は良かった。
・笑い方に無理やりさが少し出てる。(最後のTVショーでデニーロと言葉を交わすシーンの笑い方は自然さが出ていた。)
・不遇な幼少時代が全然共感できない。(ヒメアノールの森田の方が共感できる。)
・エンドロールで立つ人多かったな(先週行った見えない目撃者ではいなかったのに)
重い…
今年アカデミー賞
有力候補のJOKER
とにかく最初から最後まで、重い、悲しい、辛い、ほっとするところが一つもない悲しい映画。
絶対一人で見た方が良い映画。
カップルで行ったら会話なくなります笑。
アメリカでは色々なものを助長すると問題作として取り上げられ、JOKER役はあのイケメン俳優で短命で亡くなった、スタンドバイミーで有名なリバーフェニックスの弟。ホアキンフェニックス。
バットマンで出てきたJOKERは基本悪役として単純な感じだけど、JOKERがいかに形成され誕生したのか、終始何も救いどころがないほど落ちるところまで落ちて、上がるところなくド底辺まで…
こんな状況でJOKERが生まれたんだなと悲しい辛いしかありません。
映像、音楽は良い。デニーロもちょい役で出て嬉しい。
ただ、デート映画には全く向かない問題作。
怖い映画でした。
物語 4点
配役 4.1点
演出 4.2点
映像 4.7点
音楽 4.6点
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こういう映画は如何なものか
アメリカのいかれた男のいかれた犯罪の映画であり全く救いようがない。一昔前の「時計仕掛けのオレンジ」のようにも感じたがこの映画ような美しさは丸で感じなかった。時代はかなり前の設定にしてあるが、このような病んだ映画が出てくるところをみると、現在のアメリカもかなり病んでいるのだろう。主演の狂気の演技は素晴らしかったが、このような映画は如何かなものかと思う。これはあくまでフィクションであると言っても必ずこれに影響を受けたいかれた奴らが出てくるのではないかと心配だ。
肯定はできないよ…
果たしてこれは事実なのかジョーカーの妄想なのか
アーサーがコメディショーで観客席から舞台にあげられるシーンで、唐突にアーサーの妄想が始まったところは見た人なら誰でも気づくだろう。
問題は映画の中のどこからどこまでが彼の妄想なのか、ということ。
思い当たる矛盾点と言えば、証券マン地下鉄殺人事件でアーサーが撃っている弾数が、リボルバーの装填数より多いのではないか?
ストーカーをされた同じアパートの黒人女性が逆にアーサーに好意を寄せるというご都合展開。
これらは考察サイトなどを参考にされたし。
どちらにしても、演出、演技、シナリオにおいても高レベルにまとまっている。
ジョーカーに覚醒していくシーンはそれが妄想だとしても、鬼気迫るものがあって面白い。
そのまま見ればアーサー可哀想、ジョーカーになるのも共感してしまう。
しかしバットマンシリーズ共通で虚言癖が激しいジョーカーのことだ、疑問が疑問が呼ぶ。
まさに怪作と言えよう。
誰でもジョーカーになる
ジョーカーは惨い事件を起こしていくのだが、
私は責めることが出来ず 彼に共感していた
ジョーカーとなって主人公が心を解放された
シーンを観た時は何故か涙が溢れてしまった
貧しさは心も貧しくし相手にもやさしくすることは
不可能なのだろうか?
貧困が母親が人々の心の貧しさが彼を誕生させ
恐ろしく悲しい事件が起きてしまった
観ていて心が痛んだ
圧巻の演技力
予告編に良い意味で裏切られた。
「純粋で心優しい男が世の中の不条理に
触れて悪となる」
このキャッチフレーズこそがジョーク。
ラスト近くの白い壁の部屋でのカウンセ
リングのシーンだけが現実で、それ以外は
全て妄想であり、アーサーの人生こそ
最大のジョーク
そんな風に解釈しました。
ホアキン フェニックスの演技は見事です
もう一度観に行きます
平和な日本では暴動にならない(かな)
あまりにも哀しい、現実とつながる映画
バットマンに登場する中でも極悪のヴィランたる「ジョーカー」誕生譚である。それ以上に、有り体に言ってしまえば「この社会の悪」をアメコミという土壌を生かして拡張しきった上で提示した映画である。
ジョーカーはそのキャラクターの由来が安定しないキャラクターであり、作品によって実に様々な経緯を辿ってジョーカーとなるが、この作品はその中でもとりわけ現実社会と直結したものである。
冒頭から道化を演じている最中に少年たちに看板を奪われ、袋叩きにされるアーサー=ジョーカー。彼が患うトゥレット症候群。常に彼が晒されるのは理不尽、不遇、罵倒、そして無視。
彼はシリアスな状況や緊張から笑ってしまうのだが、その笑いは完全に泣くことと繋がっている。彼は笑いながら泣いているのだ。自身の境遇に。
そして彼を追い詰める素地が舞台たるゴッサム・シティにはある。清掃職員のストライキ(この時点で行政が機能不全であることが分かる)の為に荒廃する街、荒れる人々、貧富の差、電車内の電気の明滅。まるで「終わった都市」のような場所。
アーサーは「笑わせる」ことが夢であるが、彼は「笑われ」続け、暴発した怒りが暴動を呼び、妄想に取り憑かれ、母の秘密を知り...全く救われることがない。物語は容赦なく彼を追い詰め続け、恐らく「ネットワーク」にインスパイアされたであろうラストに繋がっていく。
まるで救いがなく、アメリカ公開時に警戒されるのは分かる。あまりに主人公を追い詰めているので、今までのヒーローものが全て反転してアーサー=ジョーカーに感情移入させるつくりになっているのだ。恐ろしいほど研ぎ澄まされたホアキン・フェニックスの演技がさらに感情の揺れを昂らせる。
そういう意味では、人は簡単に狂気に陥るということ、狂気に陥らせない社会を構築することの困難さを示している。私たちは誰もアーサー=ジョーカーを無視できない。最初から無視してはいけなかったのだ。
ホアキン・フェニックスの演技は圧巻としか言いようがない。泣くように笑い、楽しくも哀しげなステップを踏む。彼以外には不可能だっただろうと思った。元々演技巧者ではあったけれども、集大成たる演技だと思う。
様々な映画へのオマージュが詰まっている。「タクシードライバー」は大変分かりやすく表現されていた。またTVショーのくだりは「ネットワーク」を彷彿とさせる。
“I used to think that my life was a tragedy, but now I realize, it’s a comedy.”の台詞が儚く響く。こう思考するしかない者の果てが、この映画には描かれている。
凶気が乗り移る
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